【21年夏アニメ研究】「白い砂のアクアトープ」の分析2 ~構成の分析
※引き続き、2021年夏アニメ「白い砂のアクアトープ」の第1話を分析します。まずは【分析1(第一印象の分析)】をご覧になることをオススメします。
本記事全体のまとめ
※本記事全体をレポート形式にまとめました。本記事後半の文章と同内容ですので、お好きな方でお読みくださいませ!
第1話全体のストーリー/各パートの概要
▶第1話全体のストーリー
女子高生の風花は、アイドルとして大成すべく努力を重ねてきた。だが、夢破れてしまう。傷心の彼女はふらっと沖縄を訪問。そして「がまがま水族館」に偶然たどり着いた。風花はその優しい雰囲気に魅せられる。かくして、くくる(がまがま水族館の館長、女子高生)に頼み込んだ「私をここに置いてください!」。
▶各パートの概要
・第1幕(0-7分):風花は、高校生にしてアイドルグループの一員だった。だが、とある事情で芸能界を引退。かといって、気遣いに欠けるがさつな地元には戻る気になれず、ふらっと沖縄に旅立った。そして偶然出会った占い師から「いて座の方に進みなさい」とアドバイスを受けた。
・第2幕前半(7-13分):くくるは、魚類をこよなく愛する沖縄の女子高生。明るく元気いっぱいの彼女は、皆から好かれている。一方、風花。彼女はいて座の方に向かって歩く中で、観光協会の職員と出会い、「がまがま水族館」に行ってみるといいと勧められた。
・第2幕後半(13-17分):風花が、がまがま水族館に到着。そこは手作り感溢れるかわいらしい水族館だった。風花は笑顔で水槽を見つめていたが、やがて涙をこぼした「私、アイドルとしてずっと頑張ってきたんだ……でも、ダメだった」。
・第3幕(17-23分):風花が幻を見る。幻の中では、魚たちが風花を励ましてくれた。そこにくくるがやってきた。くくるは「私はここの館長だよ」と挨拶すると、水族館を案内してくれた。風花は、水族館の優しい雰囲気に魅せられる。そして、水族館が人手不足で困っていると知る。かくして風花はくくるに頼み込んだ「私をここに置いてください!」。
各パートの出来事
▶第1幕
・舞台は沖縄。美しい海と砂浜。キジムナー(沖縄の精霊)がのんびり散歩している。そんな中、女子高生のくくるはキジムナーを祀る祠に手を合わせた「お願い、助けて!」。
・一方、東京。風花(女子高生)はアイドルグループの一員だったが、とある事情で芸能界を引退して地元・盛岡に帰ることになった。風花は人前では弱音を吐いたりせず明るくふるまう。だが……じつは「夢を叶えられなかった」と落ち込んでいた。
・風花は新幹線に乗る前に母に電話を入れた。すると母は「ご近所の皆にはもう話しておいたわよ。皆集まって、あんたを励ます会をするって」。風花は愕然とする。そんなの耐えられない!かくして、沖縄の観光ポスターを目にした風花はふらっと飛行機に乗り込んだ。
・沖縄。あてもなく町を歩く内に、風花は占い師に声をかけられた。当初はテキトーなことばかり言っていた占い師だが、風花の人のよさを知り、「たまには本気を出そうかね」と宣言。そして言った「いて座の方に進みなさい。いい出会いが待っているはずだよ」。
▶第2幕前半
・風花はいて座の方に向かって歩き始めた。やがて日没。風花は砂浜に座って海を見つめ……気がつくと眠ってしまっていた。翌朝、目を覚ます。再び歩き始める。
・一方、くくる。彼女は祖父母と共に朝食を摂ると、元気いっぱいに学校に向かった。いまは夏休み中だが、くくるは<仕事>をしているため出席日数が足りず、補習を受けなければならないのだ。くくるは魚類を愛する少女で、友だちや教師からは「もう少し人類や勉強にも興味を持て!」と呆れられている。
・その頃、風花は炎天下を歩き続けていた。熱中症気味だ。偶然通りかかった観光協会の職員が水をくれる。さらに職員は、いくつかの観光地を勧めてくれた。その中に「がまがま水族館」があった。
▶第2幕後半
・職員は、風花をがまがま水族館まで送ってくれた。そこは小ぶりの、手作り感溢れるかわいらしい水族館。風花は笑顔で水槽を見つめた。
・その頃、くくるもがまがま水族館にやってきた。彼女は早速仕事を始める。いつも通り、客入りは思わしくない。くくるは溜息をついた。
・一方、風花。彼女は水槽を見つめ、過去を思い出していた「私、ずっと頑張ってきたんだ……でもね、頑張ってるだけじゃダメだった」。風花はアイドルグループの一員として努力を重ね、見事デビューを果たした。そしてセンターに選出された。だが後輩メンバーがセンターを熱望していると知り、譲ってしまう。それがきっかけで、芸能界引退に至ったのだった。風花は涙を流す。
▶第3幕
・次の瞬間、風花は幻を見た。幻の中では、魚たちが風花を励ましてくれた。風花は泣く「私、夢も希望も全部なくなっちゃった……」。
・しばらくして風花は我に返った。すると、目の前で1人の少女が微笑んでいた。くくるである。くくるは訊いた「もしかして見えたの?」。そして続けた「それ、たぶんキジムナーのいたずらだよ。ここは古いからそういうこともあるんだ」。
・くくるは「ようこそ!私はここの館長」と挨拶すると、水族館を案内してくれた。くくる曰く「『がま』というのは洞窟のこと。昔は、この世とあの世を結ぶ場所とも言われていたらしいよ。身近だけど不思議な空間って意味で、『がまがま水族館』って言うんだ」。
・風花は、水族館の優しい雰囲気に魅せられる。さらに、水族館が人手不足で困っていると知る。かくしてくくるに頼み込んだ「お願いします!私をここに置いてください!」。突然のことにくくるは仰天する「……えっ!?」。
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