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ヒーローの「価値」は、「希少性」で決まる!!|「バトルもの」に関するアイデアメモ(1)

「異能力バトル」「魔法少女」「戦隊ヒーロー」「ロボットもの」などなど……本記事では、広義の「バトルもの」に関するアイデアをご紹介します。

※すべてのアイデアは、ご自由にお使いいただいて結構です。みなさんの作品のお役に立てれば幸いです😸

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【アイデア1】一般市民の支持を得るための活動


正義のヒーローと言えども、市民社会の一員です。

「闇に紛れてこっそり活動するタイプ」でない限り、一般市民からの支持を得る必要があるでしょう。

なお「支持を得る」というのは、「いざという時に協力してもらえるように、普段から好意を抱いておいてもらう」とか、「子どもが『○○の隊員になりたい』と言い出した時に、親が素直に許可してくれるようにポジティヴなイメージを醸成しておく」(「正義の味方」とは、危険と隣り合わせの仕事です。親の反対により入隊を断念する人も出てくるでしょう)とか、そんな意味です。「ブランディング」と言い換えてもいいでしょう。


さて、それではいかにして支持を得るのか?

一番わかりやすいのが「イベント」でしょう。警察や自衛隊、在日米軍などが市民向けに開催しているアレです。


具体的には……

▶ 「1日隊長(?)」としてアイドルを招いたり。


▶ 「海軍カレー」のような名物メニューを振る舞ったり。


▶ 基地開放デーには幸せそうな家族連れが多数やってきて、「あー、オレも結婚してねぇなぁ」とボヤく隊員が続出。幹部連中は「こりゃまずい。隊員の士気を保つために婚活をサポートしてやらねば」「あぁ、間違いない」なんて頷き合ったり。

▶ 地元の祭りに参加することになり、隊員らが慣れぬ笑顔に四苦八苦したり(普段はしかめっ面で敵と戦っている連中ですからね)。

地元のイベントに参加することになり、「隊員諸君、何か出し物をしてくれ」と頼まれる。ところが大半の隊員は「正義の味方」以外の社会経験がない。ゆえに、「カフェ」「たこ焼き屋」「お化け屋敷」といった学園祭レベルのアイデアしか出なかったり。


「隊員の意外な一面」を披露するエピソードに使えるのではないでしょうか?


【アイデア2】「ケガの具合」を痛覚以外の方法で把握する


現場戦闘員(戦場にて、敵と直接相対する人)にとって、【痛覚】は厄介なものです。

何しろ、「痛み」というのは判断や行動を鈍らせますからね。ほんの一瞬の遅れが死に直結する戦場においては、【痛覚】は危険なものだと言えるでしょう。戦場で生き残りたければ、「痛い!」と感じる暇なぞない。そんな暇があったら一発でも多く敵を殴るか、一歩でも遠くへ逃げるべきなのです。

つまり、現場戦闘員の命を守るためには、薬物などを使って【痛覚】を鈍らせた方がいいと考えられる。


ところが、です。「痛み」をまったく感じないというのも、それはそれで問題がある。端的に言って「ケガをしていることに気づかず、限界を超えるまで戦い続けて死んでしまう」なんてことになりかねない。

したがって「現場戦闘員を使い捨てにする」という倫理的にアレなヒーローでない限り、やはり「痛み」は把握する必要があると言えそうです。


はて、一体どうすればいいのか?

そこで考えてみたのですが……薬物投与や外科手術によって、「ケガの具合」を【痛覚】以外の方法で把握できるようにすればいいのではないでしょうか。

例えば、「痛い」と感じる代わりに「視界が赤くなる」。ケガの度合いに応じて、赤色の濃淡が変化するのです。あるいは、「口内に苦みを感じる」というのもいいでしょう。ケガが重くなると、どんどん苦みが増していく。

つまり、「痛み」を【痛覚】ではなくて、【視覚】や【味覚】で把握できるようにするのです。こうすることで、おそらく現場戦闘員はケガを冷静に受け止め、適切に対処できるようになるでしょう。


【アイデア3】現場戦闘員の「価値」と「希少性」


現場戦闘員の「価値」と「希少性」の間には、因果関係が成り立つと考えられます。つまり、「希少性」が増すほど「価値」が高まるのです。

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もしも悪と戦える者が世界に1人しかいなければ、たとえ人類の半数を失おうとも、彼を優先することになるでしょう。すなわち、現場戦闘員の保護・サポートこそが「正義の組織」(地球防衛軍、NERVなど)の至上命題となる。

一方、悪と戦い得る者が世界に1億人いるなら、話はガラリと変わります。現場戦闘員の命は、比較的軽視されるようになるはずです。「命を賭してでも一般市民を守るべし!」とか、「これは貴重な装備だ。命に代えても守り抜くべし!」という具合ですね。


さて、以上を前提として……作中で、「現場戦闘員の希少性」が変化すると面白くなると思うんですよ!

つまり、ある日突然、悪と戦い得る者が主人公以外にもたくさんいると判明する。あるいは、ロボットや人工知能が戦闘を担うようになる(「新世紀エヴァンゲリオン」のダミーシステムのようなもの)。


この時、「正義の組織」における主人公の扱いは大きく変わるでしょう。要するに、軽んじられるようになるのです。わがままはもう聞いてもらえないでしょう。あまつさえ、「文句があるなら辞めてもいいんですよ」なんて言われるかもしれない。


はて、主人公はどのような反応を見せるでしょうか?

例えば「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカのように精神を病んでしまったり、あるいは「あんたたちさえいなければ!」と新参者を恨んだり……いろいろと面白いエピソードが作れそうですよね!


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(担当:三葉)

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