人間失格 太宰治 青空文庫
私の母が小学五年生の頃読書感想文を人間失格で書いただとか。暗く、書きにくかったと言っていた記憶があり、手に取ることが億劫になっていた一冊。ついに!
読みやすかった。一日で読み終わった。小説を読むと主人公に共感してしまうことが多いのだけど、私は主人公に感情移入しやすいタイプなんやろうか?今回も葉ちゃんにひどく共感した。人間を恐れ、その裏返しに人間の機嫌を伺いながら常に人間の好意を買ってきた彼が、ついにその道化に限界を迎え、酒と女と薬とに依存し、壊れていく話。まず人間が怖いと言う