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【週末投稿】つれづれ有用植物#36(ハゼラン科(スベリヒユ科):ハゼラン属 ハゼラン)

突然に道端や、庭先に生えたりするので雑草の様に見えますが、開花前の丸い可愛らしい蕾や、開花後のピンクのカワイイ花が「ただ物では無い感」を醸し出すこの植物、実は「ハゼラン」と呼ばれており、明治初期に観賞用として導入された植物なのです。繁殖力が強く一部日本で野生化して増えているので、そのような出会いをした方も多いと思います。

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初夏から秋にかけて、茎頂部分に大きなピンク色の花が午後3時頃に開花する事から、「三時花」とも呼ばれます。また花火線香の様に小さな丸い実を作る事から「花火花、江戸の花火」とも呼ばれます。この容姿がかわいらしく、観賞用となったのでしょう。

さて、今回この植物を「有用植物」として取り上げたのは、多肉質の葉が食用になるからなのです。熱帯アメリカ原産のこの植物は、現地では葉をゆでて食べるそうです。

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現代農業では、畑に肥料を投入して土中に過剰な栄養を与えて、立派で見栄え良い野菜を生産する事が多いですが、家庭菜園では、肥料を投入しなくても、もともとある地力で育てられる野菜を選んで栽培・収穫するの良いと、PinguBanana は考えています。

例えば牛糞堆肥を入れなくても、痩せた土地で十分に収穫できる豆類の栽培、関東以南であれば、土地がやせていても収穫できる 「Namwa バナナ」の栽培と、「金時草」(多年草の野菜)、「キャッサバ」、「ボタンボウフウ」の収穫なども有効だと考えています。雑草扱いの「スベリヒユ」の収穫拡大や、今回ご紹介した「ハゼラン」の収穫拡大も有効だと思っています。

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肥料が必要で手間暇かける野菜と、雑草の様に生命力強く痩せた土地でもどんどん増えて行く有用植物を収穫するのは、用途に応じて栽培する事が大切だと思っています。


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