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【週末投稿】つれづれ有用植物#17(スベリヒユ科:スベリヒユ属)

野菜はお店や通販で買う物と言いますと、「いやいや、家庭菜園で作った方が美味しいし、珍しい野菜の種も売っているので地産地消の野菜が食べられれるよ」と鼻息荒く語る方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、どちらもメリットはありますし、PinguBanana はどちらが良いと申し上げるつもりもないのですが、今回は野に生える草でも、山菜よりも手軽においしく食べられるものがありますので、有用植物としてご紹介したいと思った次第なのです。

前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する植物は、「スベリヒユ」という1年草です。英名は Purslane で海外では店で売られている所もあるようです。

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みなさま、この写真をご覧になると「あ~、あ~。あれね」と思い当たる方が多いのではないでしょうか。野道では見かける事が少ないですが、庭や畑など何度か整地して、土が露出している所などを好んで繁殖しています。

PinguBanana は、これが耐えられると知らなかった頃は、せっせと抜いて廃棄していたものですが、美味しく食べられる草と知っている人からすると、「なんともったいない事をするの?」という事になる訳です。

根は白色、茎は丸く紫赤色を帯びていて、地面を這うように四方に伸びて生長します。茎葉ともに肉質で、葉はへら形で厚く、少し紫赤色を帯びています。花は、7~9月に枝先の葉の中心に、黄色の5弁花の小花をつけます。
果実は、熟すとふたがとれたようになり、多くの細かい種子をこぼします。

山形では「ひょう」と呼ばれ、古くから食用にしている所もあるそうですよ。

調理例

これがまた、手間がかからずに美味しく頂けるのが「有用植物」なのです。収穫は根だけ取り除いて水洗いすれば、あとは料理するのみです。

1)湯がいて食べる
軽く短い時間に熱湯に通し、さっとざるで水を切り、削り節、醤油などおこのみで味を調整して召し上がります。独特のぬめりと少々の酸味があります。

2)乾燥させて保存食とする
肉厚なので天気の良い日に日干しします。乾燥させたものは、馬歯莧(ばしけん)と呼ばれる生薬になります。水で戻してから料理します。

3)いためる、生で食べる
収穫したばかりの新鮮なスベリヒユを、サラダに合えて食べたり、他の食材に混ぜて油で炒めるのも美味しいです。

栄養価も高いぞ

・オメガ3脂肪酸の含有量が高い
・ビタミンA、Cが多く含まれている
・カルシウムなども多い

数値などの細かなデータはネットで調べますと出ていますので、ここでは省略し、特徴のみ簡単にご説明しました。

美味しく、ただで食べられる野菜として一考されてみてはいかがでしょうか?


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