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【週末に熱帯植物を中心に、植物の魅力をお届けします。】植物の潜在能力に驚き、ともに繁栄したいと願っています。 https://youtube.com/@001banana https://www.facebook.com/funfun.pingu

最近の記事

【週末投稿】つれづれ有用植物#258(マメ科チョウマメ属:チョウマメ)

チョウマメは、タイ原産でマメ科の多年草です。 古くから花を着色の目的で、育てられてきました。タイ語ではアンチャンと呼ばれ、青い花が蝶の形に似ていることから名付けられました。 英名はバタフライピーと呼ばれています。 インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、精神安定や鎮静に用いられるハーブとして何世紀にもわたって使用されてきたそうです。 また葉や茎は野菜や飼料として、花や根はお茶として、古代ギリシャ・ローマ時代から多くの人々に利用されてきたそうです。 最近日本でも有名になり、

    • 【週末投稿】つれづれ有用植物#257(オトギリソウ科オトギリソウ属:セイヨウオトギリ)

      日本では、セント・ジョーンズ・ワート (St. John's wort)という呼び方の方が有名かもしれません。6月下旬の洗礼者ヨハネの祝日の頃に花が咲くことから、洗礼者ヨハネ(St. John)にちなんでいるそうです。 古くは古代ギリシャ時代からヨーロッパの伝統医学に使用されてきた根茎性多年草です。 利用の記録は古代ギリシャにまでさかのぼり、以来民間薬として利用されてきました。ネイティブアメリカンも人工妊娠中絶薬、抗炎症剤、収斂剤、消毒剤として使用してきたという記録があり

      • 【週末投稿】つれづれ有用植物#256(グミ科ヒッポファエ属:サジー)

        ユーラシア大陸原産の、雄雌異株の落葉樹です。 紫外線がきつく、水分も少ない高山や砂漠や、寒暖の差が激しい地域にも生育する生命力の強い植物です。マイナス43 ℃から40 ℃までの温度に耐えることができるそうです。背丈が10m以上にもなるものや、50cm程度のもの様々です。 日本国内には自生しておらず、主に北海道で試験的に栽培されている程度の様です。 サジーの自生する高地は、冬場にはマイナス40度にもなる所があります。他の植物が枯れ果てても、サジーは栄養豊富な果実をたくさん実

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#255(キキョウ科ツリガネニンジン属:ツリガネニンジン)

          北海道から九州、琉球諸島に分布するほかに、国外では樺太、千島列島に分布する多年草です。 猛暑が去って秋支度に向かう山野で日当たりの良い所は、ツリガネニンジンの鈴なりの薄紫色の花で彩られます。 かつてはとてもありふれた野の花で、秋の草原を代表するような存在でしたが、現在はすっかり珍しいものになってしまったようです。 外来植物に覆われたり除草剤をかけられると数が減少し、宅地開発などで土地の様子が大きく変わると、そのまま絶えてしまう傾向があるそうです。 花は8月から10月に咲

        【週末投稿】つれづれ有用植物#258(マメ科チョウマメ属:チョウマメ)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#257(オトギリソウ科オトギリソウ属:セイヨウオトギリ)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#256(グミ科ヒッポファエ属:サジー)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#255(キキョウ科ツリガネニンジン属:ツリガネニンジン)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#254(ウリ科ラカンカ属:ラカンカ)

          ウリ科の植物であるその実は、特殊な薬効をもつ実であることから、仏教の聖人賢者である羅漢のようだということから羅漢果(ラカンカ)と名付けられました。神果とも呼ばれています。 中国南部の広西チワン族自治区が原産で、現在では桂林地方のみで栽培されているそうです。 宿根性で慢性の植物で雌雄異株です。蔓の長さは5m程度になります。 6~8月に小さな黄色の花を付けますが、昆虫による受粉が難しく羅漢果の授粉は、もっぱらヒトによる人工授粉が必要と言われています。 8~10月にかけて円形

          【週末投稿】つれづれ有用植物#254(ウリ科ラカンカ属:ラカンカ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#253(ワスレグサ科ワスレグサ属:ユウスゲ)

          日本では本州、四国、九州の山地の草原や林縁などのやや乾いた場所に生育しますが、東北地方や北海道では海岸近くでも見られます。 背丈は 100~150cm 程になります。 漢字では「夕菅」と表記します。別名「キスゲ」ですがこれがまた誤解を生じています(後述)。 中国などに分布する ウコンカンゾウの日本にのみ分布する変種とされているそうです。 花期は7月から8月頃で、夕方に開花して翌朝にしぼみます。 くっきりしたきれいな レモン色の花で、夜間に活動するスズメガの仲間などが訪花

          【週末投稿】つれづれ有用植物#253(ワスレグサ科ワスレグサ属:ユウスゲ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#252(アオイ科アオギリ属:アオギリ)

          中国南部や東南アジアが原産と言われ、暖かい地域の沿岸地に生えます。 日本へは極めて古くに渡来し、沖縄、伊豆半島や紀伊半島、四国、九州の沿岸地に野生化しているそうです。今では、多くが街路樹や庭木などにして植えられています。 和名の由来は、キリ科のキリ(桐)が「白桐」と呼ぶのに対して、 幹肌が青緑色で、大きな葉がつく様子がキリに似ることから名付けられました。 落葉広葉樹で樹高は 10 ~ 20m になり、幹は直立します。幹や枝の樹皮は若いころは緑色で滑らかなのが特徴ですが、生

          【週末投稿】つれづれ有用植物#252(アオイ科アオギリ属:アオギリ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#251(キク科ヤブレガサ属:ヤブレガサ)

          本州から九州にかけて落葉広葉樹林内のやや乾いた場所や、斜面に見られる多年草です。東アジアでは朝鮮半島に分布します。 早春に出る芽は、若葉が綿毛に覆われて愛らしく、名前のとおり、破れた傘のような形です。茎は高さが 0.5 〜 1.2m になります。 芽は、開花しないものは葉が1枚出るだけですが、開花する芽は2枚の葉をつけます。茎はまっすぐに伸び、初夏になると、先端に花径1cm弱の白っぽい花をまばらにつけます。 葉が展開する前の葉と茎は、山菜として食用にされます。 食用に適

          【週末投稿】つれづれ有用植物#251(キク科ヤブレガサ属:ヤブレガサ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#250(リョウブ科リョウブ属:リョウブ)

          北海道から九州、中国、台湾までの山林に分布している日本在来の落葉小高木で樹高は3~7mになります。低地や山地、丘陵の雑木林や、斜面などに自生しています。 夏になると枝先に長さ15 cmくらいの総状花序を数本出して、甘い香りを放つ多数の白い小花をつけます。リョウブのハチミツは結晶化せず、香り高いと言われています。 春に枝の先にかたまってつく若芽は、山菜になり食用になります。 若芽は茹でて水にさらし、細かく刻んだものを薄い塩味をつけ、炊いた米飯に混ぜ込んでつくる「令法飯」と

          【週末投稿】つれづれ有用植物#250(リョウブ科リョウブ属:リョウブ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#249(フトモモ科エウゲニア属:ピタンガ)

          日本の青果市場では、ほとんど見かける事のない熱帯の果物です。 それは果皮が薄くて保管に向いておらず、日本まで輸送されることはまずないからです。幾つかある日本名では「カボチャアデク」と呼ばれる事があり、カボチャに似ている事から来ている様です。 成長は遅く最大で8mほどの樹高になり、熱帯では庭木や生垣用によく植えられるそうです。 そして耐寒性が -3℃から-5℃ あり、病害虫や乾燥にも強いという特性や、実生で容易に増やすことが出来る為に、日本でも沖縄などで着々と増えているそう

          【週末投稿】つれづれ有用植物#249(フトモモ科エウゲニア属:ピタンガ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#248(クワ科コウゾ属:コウゾ)

          落葉広葉樹の低木で、和紙の原料として有名です。 本州以南の山間部に生えて高さ 2 ~ 5 m くらいに成長します。 樹皮は褐色で葉は短柄をもって互生します。 コウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種とされています。 簡単な見分け方として、雄花と雌花が別の木がコウゾで、雄花と雌花が同じ木がヒメコウゾとの事です。 しかし、地方の呼び方や分類を簡単化するためかヒメコウゾを単にコウゾと呼ぶ場合もあるので混乱があります。 コウゾは山間部に自生している身近な植物なのですが、和紙の原料になる

          【週末投稿】つれづれ有用植物#248(クワ科コウゾ属:コウゾ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#247(キク科アキノノゲシ属:アキノノゲシ)

          野原は荒れ地などにの日当たりの良い乾燥した場所に多く生え、背が高くなる草です。開花時期には草丈が2m近くになることも多いので、よく目立ちます。 アキノノゲシは日本在来の草で、春に咲く「ノゲシ」に似ており秋に咲く事から命名されました。 しかし似ていると言っても、ノゲシはキク科ノゲシ属、アキノノゲシはキク科アキノノゲシ属に分類されており、近縁種ではありませぬ。 花期は8~12月です。 淡い黄色が特徴で、直径2cmほどです。 葉は互生しギザギザしていますが、切れ込みのない細い

          【週末投稿】つれづれ有用植物#247(キク科アキノノゲシ属:アキノノゲシ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#246(バラ科キイチゴ属:モミジイチゴ)

          日当たりのよい山野の林縁、土手、道端、雑木林、山地などを散策していると、季節が合えば可愛らしいノイチゴ達に出会う事がある。 ノイチゴと言えばイチゴやイチゴの総称を示しますが、もう少し分類すると、おおよそヘビイチゴとキイチゴに分けられます。 ヘビイチゴはキジムシロ属に対して、キイチゴはキイチゴ属の植物を示し、今回ご紹介するモミジイチゴは後者の属の植物さんです。 まぁ、実が黄色かったらなんでもキイチゴとして話が伝わってしまう事がありますので、あまり厳格な定義も意味がないかもし

          【週末投稿】つれづれ有用植物#246(バラ科キイチゴ属:モミジイチゴ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#245(フトモモ科フトモモ属:ジャワフトモモ)

          日本では、なかなかお目にかかれない果物ですが台湾などに旅行された方なら市場でよく見かけたかもしれません。 ジャワフトモモの実をレンブ(蓮霧)と呼びますので、こちらの名前でご存じの方もいらっしゃることでしょう。 原産地はマレー半島で、台湾をはじめ、インド、フィリピン、マレーシアなど亜熱帯から熱帯気候で栽培されています。日本では沖縄で生産されています。 季節や品種により実の色は多少違ってきます。 冬には色合いが赤黒色っぽくなり、黒いほど甘みが増します。夏は日照時間が長いために

          【週末投稿】つれづれ有用植物#245(フトモモ科フトモモ属:ジャワフトモモ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#244(アブラナ科アブラナ属:セイヨウカラシナ)

          アブラナ科は非常に交雑がしやすく、非常に多種多用な野菜が出来ました。 今回はその中でも、辛みに特化したカラシナについてご紹介したいと思います。 私たちの食文化においてアブラナ科の植物は古くから多くの人たちに利用されてきました。食材として親しまれているカブ、ハクサイ、小松菜、チンゲンサイ、ミズナや、油をとるために栽培されてきたアブラナは、アブラナ属ラパ種の変種です。 そして辛みを楽しむセイヨウカラシナは、アブラナ属セイヨウカラシナ種になります。 食文化としては、和カラシ、

          【週末投稿】つれづれ有用植物#244(アブラナ科アブラナ属:セイヨウカラシナ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#243(シソ科キランソウ属:キランソウ)

          草地や土手、丘陵地などに観られます。 原産は日本在来とされており、本州・四国・九州や、朝鮮半島、中国に分布しています。注意して観ないと、スミレに間違われるかもしれませんが葉の形が全く違います。 花期は春から初夏(3 - 5月)、茎の先端近くの葉の付け根に濃紫色の小花を数個つけます。 花弁をよく見ると、上唇と下唇が口を開けているように咲きます。 花の奥に蜜があり、その狭い所を入って蜜にありつくことができるのはハナバチ類だけです。しかも出るときには後ずさりして出ていくことにな

          【週末投稿】つれづれ有用植物#243(シソ科キランソウ属:キランソウ)