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【週末投稿】つれづれ有用植物#245(フトモモ科フトモモ属:ジャワフトモモ)

日本では、なかなかお目にかかれない果物ですが台湾などに旅行された方なら市場でよく見かけたかもしれません。
ジャワフトモモの実をレンブ(蓮霧)と呼びますので、こちらの名前でご存じの方もいらっしゃることでしょう。

原産地はマレー半島で、台湾をはじめ、インド、フィリピン、マレーシアなど亜熱帯から熱帯気候で栽培されています。日本では沖縄で生産されています。

季節や品種により実の色は多少違ってきます。
冬には色合いが赤黒色っぽくなり、黒いほど甘みが増します。夏は日照時間が長いために、収穫する蓮霧も成長が速く色は淡紅色になります。

【レンブ】
【近縁種の ミズレンブ】


常緑小高木で4月-5月ごろに白い花が開花します。雌しべは無数の放射状に出ます。

【ジャワフトモモの花】

表面は英名である ”Wax Apple” が現すように、ロウ細工のような独特の肌触りで傷などの衝撃に弱い様です。中心部分は他部位に比べスカスカしており、またが無いものも多いです。

味はリンゴとナシを合わせたような淡い味わいで、サクサクして 爽やかな酸味があるが果汁は少ないです。調理はせず生食のみで、皮は剥かないでそのまま食べますが、割れ目の部分とヘタの辺りは食べ残す場合が多い。また色が濃く、割れ目が食い込む様に窄めば窄む程甘い傾向があるそうです。

台湾では、ウメやサンザシの実、甘草などの乾燥粉末に砂糖、食塩、サッカリン酸ナトリウム、着色料などを配合した調味料(酸梅粉:梅パウダー)をまぶして、食べる習慣があります。

■レンブについて!果樹の性質や土壌,繁殖の話!(8分半)
農の共有 ~けんゆーの農ライフ!~ 様

■Taiwan Fruits Beyond Sweet 日本語字幕(5分)
李竹旺 様


■併せて読みたい Let's Green Life
食べた事無い? じゃー食べて自慢しよう。レンブというレア果物


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