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【週末投稿】つれづれ有用植物#15(セリ科:ボタンボウフウ)

セリ科カワラボウフウ属の植物で、沖縄では長寿草(サクナ)と呼ばれており、葉を和え物、薬味、民間薬(鎮咳、鎮静、利尿作用、感冒、咳止め、滋養強壮)として利用されます。

セリ科の植物はセリを始め、海岸線の砂浜に自生する「ハマボウフウ」など、食用になるものもありますが、セリ科ドクゼリ属のドクゼリなどもあるので注意が必要です。セリとドクゼリの違いは、ドクゼリのみ地下茎があるので、あやしいと思ったらその植物を抜いて根を観察すると良いです。過去にワサビと間違えて食して死亡した例などがあります。

さてこのボタンボウフウ、健康に良いとか、長生きできるなどいろいろ言われています。ポリフェノールがゴーヤの約8倍(資生堂様HP)とか、カルシウムは牛乳の4倍あるなど発表されています。まぁ、含有率は分かるのですが結局、どれだけ体が吸収できるかという事でもありますので、過信せずに体に良いと思って、楽しく食べるのが良いかと個人的には思っています。

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この写真は、PinguBanana の庭で栽培中のボタンボウフウを、冬の今時期に若い芽と既に大きくなった葉のうち、柔らかそうなものを選んで千切りにした状態で、ミミガーに和えた試食した例です。

芽は柔らかく、ボタンボウフウの風味は少ないでしたが、美味しく頂けました。若葉は少々硬いですが、千切りしているので食べやすく、風味がよかったです。

この植物は3年目に開花して種で増えます。
関東の当地は、2年目にベランダで越冬が成功しましたので、今年度は露地で越冬中ですが、今のところ全く枯れる様子はありません。うまくいくと今年で3年目なので、開花が期待できるかもしれません。

この苗は、沖縄の方より種を譲って頂き育てたものです。5月の中旬に蒔いて1か月弱で発芽しました。

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もともと、海岸など塩害がある所でも平気に育ち、丈夫な植物です。むしろ海水を掛けてミネラル分を増やして出荷する生産農家さんもいらっしゃるくらいです。

粉末にして麺に練りこみ販売する例もあり、健康ブームで脚光を浴びている植物でもあります。


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