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【週末投稿】つれづれ有用植物#97(セリ科ミツバ属:ミツバ)

ミツバは茎と葉が食用とされ、さわやかな香りが特徴の香味野菜です。
β-カロテンを多く含む緑黄色野菜です。

スーパーでも普通に売られているので、PinguBanana は最近まで 品種改良された野菜だとずっと思っていました。
実は北海道から沖縄まで、日本各地の山地の日陰に自生する山菜であることを今年初めて知ったのでありました。小葉に深い切れ込みのあるものを「ウシミツバ」と呼ぶそうです。 

ネットで調べてみると、山から採ったミツバ苗が売られていたので、春に庭の半日陰の所に植えて観察しています。

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それから数か月後、近場を散歩している時に自然に生えているミツバに出会う事ができたのです。嬉しいのなんのって。
思い入れが、入った植物を発見した時は幸せです。

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野生のミツバも3枚からなる複葉で、縁にはギザギザした重鋸歯がありました。野生のものは、一般的に流通している軟化栽培のものよりも大きく香りも強いそうですが、筋張っているものもある様です。

ミツバは6月から8月頃にに5枚の花弁からなる白い小さな花を咲かせます。
そして、秋になると濃い紫色で長さ4~5mmの円柱状楕円形の果実を付けます。

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庭に植えたミツバは種で増えるでしょうか。来年は、こぼれ種で増えた新しい芽を見つけられたらうれしいですね。

さて日本では、昔からおひたしや和え物とするほか、吸い物や鍋物、丼物の具として広く用いられてきました。

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さらに日本人の奥ゆかしいところは、「結び三つ葉」という飾り結びをする事で、「良いご縁にめぐまれるという縁起物」としても利用されてきた事でしょう。

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実際は湯にくぐらせた後に、冷水で冷まし2~3本を一組として茎の部分を縛る方法が多い様です。上の写真の様に生の状態で結んで天ぷらにする事もある様です。

■生薬としてのミツバ
鴨児芹(オウジキン)という生薬として、葉・茎・根を民間療法で用いられています。消炎・解毒作用があり、肺炎・淋病・出来物・帯状疱疹などに用いるそうです。外用ではすりつぶして患部に塗ったり、酒に浸して去痰剤として利用するそうです。

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