【週末投稿】つれづれ有用植物#258(イラクサ科ミズ属:アオミズ)
アオミズはイラクサ科ミズ属の1年草で、北海道、本州、四国、九州の林縁や林内の湿った場所に生育します。
直立して高さ30 から 50 cm になります。
花期は7月から10月です。
雌雄同珠で、雌花と雄花は同じ花序に混ざって付きます、雌花は赤みを帯びることが多いそうです。
似たミヤマミズは雄花と雌花は別の花序に付きます。
多汁でやわらかく、灰汁がすくないという特徴があるので、山菜として楽しまれます。
採取適期は7 から 9月ごろとされ、味に特別なクセはなく、さっと湯がいてからおひたしや白和えなどの和え物、卵とじなどにして利用します。
★アオミズの特徴
葉はほぼ無毛でやや照りがある。
葉の先端は、尾状に伸びる。
主脈に対して、直角な支脈がある。
花序は長く伸びる事が多く軸が明瞭。
葉は対生し、中央付近の葉には長い柄がある
茎は青くみずみずしい事が多く、揺らすとくねくねと柔らかい(不確定要素)
■【野草術】夏お薦め野草レシピ~アオミズ煮びたし(10分弱)
森の歌会 様
江の島では参道わきのやや湿った場所で、見つける事ができるそうですよ。
★ミズとアオミズ
どちらもイラクサ科ミズ属の植物で、とても似ている植物です。秋の結実期であれば、違いが大きいので間違えることはないそうですが、花や実の無い夏はとても難しいそうです。どちらも美味しくいただけます。
「葉だけでも区別できる」と言われますが典型的な個体であれば、葉や茎の色だけで両種を識別することは可能です。
一般的には、ミズよりもアオミズの方が葉が大きく細長い傾向があり、ミズは茎が紫色で、アオミズは緑色ということが多いです。でも、アオミズも生育環境によっては貧弱な個体ばかりという場合もあり、芽が出たばかりの葉だけでの同定は非常に困難だそうです。茎の色もアオミズなのに薄く紫色になったり、ミズなのに緑色っぽかったりということもあるとの事です。
★ミズの特徴
葉はひし形の事が多く、長さは普通5cm以下
葉は対生し、中央付近の葉には長い柄がある
花序は球状でアオミズの様に花序の軸が見える事がない
茎は紫がかっている事が多い(不確定要素)
山菜で「ミズ」として売られているものは、今回ご紹介したミズやアオミズではなく、ウワバミソウ(イラクサ科ウワバミソウ属)です。なんともややこしいですね。別名アカミズとも呼ばれます。
■山菜を採り続けるMovie〜アオミズ編〜(2分強)
みずえの山チャンネル 様
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