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前髪
2022年8月24日 23:47
皮膚にへばりつくようななまぬるい風が、草木を心地よく揺らす風に変わったような気がした。人々の熱気とともに、夏は音速で過ぎていったのだ。 - 成就した恋ほど語るに値しないものはない、というとある学生の言葉があるが、あれは本当にそう。幸せな結末ほどつまらないものはないし、過ぎ去った季節には誰も興味がない。ハッピーエンドはハッピーエンド以外の何者でもない。人は皆、心のどっかで、自分に被害のない
2022年8月16日 00:25
悲しいことは、悲しいことがあれから一度もないことさ。最後に悲しみに暮れたのはいつの日か。お盆の時期になると、なんとなく肌身で感じるやるせなさ。このやるせなさの輪郭が年々、形取られていくようになってきた。 「夏休みのターニングポイント」くらいにしか、お盆というものを認識していなかった。気づいたらなんとなく夏だったのだが、気づいたらなんとなく秋の口が見えている。夏、この度めでたく24度目の解散。