Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル 20 作文が書けるようになる その2
「作文を書く力」の【育て方】
4歳から6歳のときに、どうやって「作文を書く力」を育てるのか、その【育て方】を書きます。
「作文を書く力」を育てる方法は、「発表の方法」の【育て方】でも書きましたが、文語(成文)で話す機会を設ければいいのです。その時は「頼み事」のときがチャンスだと書きましたが、日常会話でやっても構いません。
その時、親が文語調で話しながら、子どもを自然に文語に誘導していきます。すると、話したい内容を過不足なく話せるので、話し合いが上手くいきます。最後に「まとめて」と言うとそれが作文になります。
親子で「犬を飼うかどうか」話し合うときの例で書きます。
【セリフ】「やりとり」を使っています。
母「どうして犬を買いたいのか、話してください。」
子「犬、あげると言われた。」
母「誰があげると言ったのか、きっちりお話してくだい。」
子「よしのり君が、犬をあげると言いました。」
母「どうしてくれるの?」
子「生まれたから。」
母「よしのり君の家で、犬が生まれたのですね。」
子「そう。だから、犬をあげようか言いました。」
母「で、あなたは犬が欲しいですか?『私は』から言ってみて。」
子「私は、犬が欲しいです。」
母「それは、どうしてですか?理由を教えて下さい。」
子「可愛いから、欲しいです。」
母「もし、犬をもらったら世話はだれがしますか?」
子「私が、やります。」
母「じゃ、最初からまとめてみてください。」
子「よしのり君の家で犬が生まれたから、あげようかと言われた。私は、可
愛いので欲しいです。世話は、私がします。」
その他「作文を書くために、やればいいこと」は2つあります。
・書くことに慣れる
➪お絵描きをたくさんする。「書く」ということが共通しています
➪もし「ひらがな」が書けるのなら、文字が「ひらがな」ばかりの
絵本を写してみてもいいでしょう。絵も文字も写して、本のコピ
ーを作ったら面白いものができます
・書くために手指をたくさん使って鍛える
➪これは、何度か書いてきましたが、学校で必要とされる基本スキ
ルです。手指が上手く使えないと、学校でやる様々な作業に時間
がかかってしまいます。つまり、勉強ができないということです
➪お絵描き、粘土や砂遊び、ブロックなど遊びで楽しく育てましょ
う。手指の使い方が完成すると、自然とピカピカの泥団子を作り
始めます。
➪「服のボタンを止めること」や「箸を使うこと」を頑張っても、
手指の発達は伸びてきます。
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。