Ⅲ 低学年で覚えて欲しい対人スキル 23 あいさつができる その1
これの補助項目には、次の2つがあります。
1️⃣ 先生とクラスメイにあいさつする
2️⃣ 授業の初まりと終わりにあいさつする
一つずつ解説をします。
1️⃣ 先生とクラスメイにあいさつする 【解説】
平均タイプの子どもは、朝の登校時に先生やクラスメイトに会うと気持ちよく「おはよう」と挨拶します。帰るときも「さようなら」と言って帰っていきます。
しかし、凸凹タイプの子どもは、基本あいさつをしません。それは、次のように考えているからです。
・「あいさつ」なんて何故あるのかわからない
・「あいさつ」なんて面倒くさい
・「あいさつ」は知っている人とだけすればいい
知らない先生や、親しくないクラスメイトにする意味が分からない
・「あいさつ」は、なんの得にもならない
・「おはようございます」の代わりに、ハグしたい
・「おはようございます」の代わりに、クイズ出したい
・ クラスメイトに知り合いはいない
・ クラスメイトに会ったのに、あいさつなんかしている場合
じゃない。楽しい話をしたい
これは「思考の柔軟性が弱い(こだわり 頭が固い)」という発達の特性から来ています。自分で自分のルールをつくり、それを勝手に守っている姿です。
この特性は、悪い特性ではありません。上手に育てていくと「信念」とか「やり遂げる力」になっていくものです。
しかし、集団生活するためのに、その特性を壊さないようにしながらも、ちょっとだけ緩めないといけません。なぜなら、集団から拒否・排除されてしまうからです。拒否・排除されない程度に緩めるためには、その集団のルールや常識・マナーを覚えさせることが効果的です。覚えさせるのです。守らせるのではありません。守るかどうかの判断は子どもに任せます。もちろん、守らないと先生は叱りますが…。
その第1歩として、この項目1️⃣が設けられています。新1年生には、次のように、教えて覚えてもらっうようにアドバイスしています。
・知っている、知らないに関係なく、全ての学校関係者(給食職員、技
能職員を含む)に「おはようございます」と「さようなら」を言いまし
ょう
・クラスメイト全員に「おはよう」と「さようなら」を言いましょう
2️⃣の解説に続く
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