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Ⅱ 低学年で覚えて欲しい学び方スキル   18 ノートのとり方  その3

 補助項目の【解説】の続きです。

3️⃣ チョークの色とエンピツ色との関係を覚える 【解説】

 これは、小学生には分かりにくいルールです。凸凹タイプの子どもには、なおさらでしょう。
 最近、チョークの色は増えています。しかし、有効に使える色というのは余りありません。かつ、板書で目立つように使った色を、子どもたちが同じようにノート使うとあまり目立たないということも起こります。例えば、黄色です。黒板では、いい色ですがノートでは最悪です。

 そこで、チョークの色とエンピツの色を決めることになります。高学年にでもなれば、蛍光ペンなどで自分流にやればいいのですが、低学年では、将来のノート作りのためにこのような取り決めをして練習をしています。大体、次の3色を決めている先生が多いようです。

    白チョーク ➪ 黒(普通)のエンピツ
    赤チョーク ➪ 赤エンピツ
    黄チョーク ➪ 青エンピツ

 学校でこれを実行するために、赤青2色が一つになったエンピツを買ってもらっています。
 凸凹タイプの子どもは「白が黒で、黄色が青の理屈が分からない」「覚えれられない」「面倒くさい」と言っています。でも、仕方がありません。覚えるしかないです。

板書の例

4️⃣ 板書以外でも、先生(発言者)の説明等で面白いと思ったこ
  とはメモできるようになる  【解説】

 これは、1️⃣や2️⃣でも書いてきましたが、メモを取るのはノート作りの本質です。メモすることは、次のような内容です。
  
    ・黒板に書いてないが、先生が大事だと言ったこと
    ・「~は、どういうことでしょう?」と言った疑問形の発問
    ・先生の言った、エピソード
    ・友達の発言で面白いと思ったこと
    ・授業を受けて、自分なりに考えたこと
    ・授業を受けて疑問に思ったこと

 低学年では、「板書を正確に写せること」が大切です。だから、メモを取るすスキルは、まだあまり必要ないように思えます。仕方ないので、実際には、メモするような内容まで板書して写させています。考えたことや疑問に思ったことは、指示して書かせるようにしています。

  ・今日の主題 「~について考える」と書いて写させる
  ・友だちの意見も、先生が板書しそれを写させる
  ・考えたことを、ノートに書きましょうと書かせる
  ・疑問に思ったことをノートに書きましょうと書かせる

 しかし、これが「将来のメモに繋がる」と意識していないので、徐々に「子どもたち自身でメモする」ように板書や指示を減らしていかない先生が多いのです。高学年になると、いきなり「覚えて欲しい内容しか黒板に書かなくなる」にも関わらずです。かなり、重要なことを「言葉でいうだけになる」にもかかわらずです。

 メモを意識して指導している先生は、ノートの端に縦線を引かせてメモ欄を作っていますので、すぐ分かります。

メモを意識したノートのイメージ

5️⃣以降は「その4」に書きます。

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