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受け入れの方法とスキル       個別の指導計画(仮)その1

 4月一杯で、みーちゃんの観察は終えます。その結果と引き継ぎ資料を使って、仮の個別の指導計画を立てます。これを持って家庭訪問し、保護者と確認し合います。
 その後、実践してみて7月に「3月までの実際の個別の指導計画」を作り上げることになります。そして、それを見ながら7月に親との懇談を行うのです。

 個別の指導計画の例を、みーちゃんを使って書きます。書き方は、各学校・自治体のよって違いますが、私が現役の頃使っていた形式で書きます。
 本来は、現在の姿があって、課題、具体的手立てですが、本文では現在の姿は省略します。書かないと課題の意味がわからないの場合のみ、「注)」で書きます。
   注)実際の個別の指導計画はは、一覧表化されています。

1.基本的生活習慣

〈食事〉
  [課題] 
   ・給食準備は、みんなのためにやっていることを知る
   ・給食準備で、お盆配りと牛乳配りが丁寧にできるようになる
   ・お箸が使えるようになる
      注)今は、スプーンで食べている

  [具体的手立て]
   ・クラスメイトに「ありがとう」の声かけをしてくれるように頼む
   ・丁寧に準備する見本を見せ、できたら必ず褒める
   ・エジソン箸から始める   

〈排泄〉
  [課題]
   ・排尿のとき、前を抑えるのではなく、言葉で言えるようになる
     注)排便は、朝、家で必ずしてくる

  [具体的手立て]
   ・おしっこをしたそうにしたとき、「想像」と「覚えて」を使って
    「おしっこ」という言葉を教えていく
   ・余裕があれば「すみません」を使ってお願いさせる

〈睡眠〉
  課題 現状に問題がないので、省略。
     注)睡眠薬を飲んでいたり、子どもによっては
       昼寝が必要な場合がある

〈着脱〉
  [課題]
   ・Tシャツを自分で着られるようになる
   ・自分の服は、自分でたためるようになる
  
  [具体的手立て]
   ・首のところを手繰って輪っかにする方法を教えていく
   ・自分で着ることができた素晴らしさを知らせていく
   ・遊び半分で、たたみ方を教える うまくいかないときは
    人形の服からやる

2.健康

 [課題]
  ・日焼け防止用の帽子を被る
     注)気にいった帽子しか被らない
  ・汚いものを口で探索しないで、目と手で探索するようにする
     注)時々拾ったものを口に入れる

 [具体的手立て]
  ・本人が好きそうな帽子を3つほど用意し、選ばせていく
  ・普段から、目で見て楽しみ、手で触って楽しみ、「覚えて」で言語化
   していく

☆続きは、『個別の指導計画(仮)その2』に書きます。


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