AdamayEvilo

沖縄出身。Berlin在住。

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マガジン

  • 即興試行_日々のログ

    軽く早い思考で文章を書いてみるシリーズ。 主に日常のこと。 荒削りな文章になってしまっているかもしれません。

最近の記事

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0000_序文

序文とはそれぞれに異なる体系、あるいは性質を持って書かれた複数の文章の存在の後に、それらを取りまとめる高次の階層の文章として、客観的な視点を伴いながら事後的に書かれるものである。が、この「序文」は、それらの前提となる複数の文章の存在の前に、書かれる。 私の日常の中で、「建築」に対して巡らせている断片的な思考や、その他の些細な出来事から生まれるアイディアなど、まるでまったく関係のないように思える断片を、言語という方法をもってここに蓄積、羅列していく。 それにより、私自身の建築

    • LunaDisplay Windows版で可能になるWindowsとAppleの両刀使い

      はじめに LunaDisplayのWindows版をプレオーダーしていたんだけど、ついさっき、発送の連絡が来た。3年前にパソコンを買うタイミングがあり、かなり長時間リサーチして、いろいろ考えた結果、ミニデスクトップの画面をiPadで代用するというアホっぽい構成を考えて、実践してみたことがある。その当時はiPadをサブディスプレイ化するアプリとしてDuetDisplayを使っていたが、安定性が低くて、使い物にならず、結局その後にノートパソコンを買った。笑 当時から安定性に定評の

      • #404美術館

        久しぶりにnoteを見ていたら、「#404美術館」というタグをたまたま見つけた。おもしろい企画だなと思ったのと、文章をそこまで書かなくても投稿できるなと思ったので、趣味で撮っている写真をいくつか投稿してみようと思う。 写真は基本的にフィルムで撮っていて、noteのサムネイルによく使ったりしている。 建築の写真や風景を撮っている事が多いです◯ まだ現像や補正ができていない写真も多くて、少しずつinstagramに投稿しているので、もし興味があれば見てみてね◯ https://

        • 即興試行_0001_過去と未来の整理

          はじめに ベルリンに住み始めてから、約1年が過ぎた。 こっちに住み始める前、いろいろ計画を建てて、準備していたけれど、良くも悪くも思うようにいかず、考える時間が多くなった。その結果、これから先のことに目を向けるようになった。それと同時に過去を振り返り、今まで行ってきたことにも目を向けるようになった。今だから立てる客観的な立場で過去の軌跡を整理していくと、自然と先の方向性も確度の高さを伴って、決まってくる感覚がある。 過去の整理 その中で、過去にやってきたこと、考えてきたこと

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        0000_序文

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        • 即興試行_日々のログ
          2本

        記事

          後編 アウシュビッツに行ってきた(知的好奇心の刺激)

          はじめに 去年の2月の後半にアウシュビッツ(Auschwitz)に行ってきた。 前編と後編とに分けて書いているので、もし良ければ前編も見てね。 前半は少し真面目な内容。後半は個人的な発見、面白かったことを書いてます◯ 好奇心 場の空気や状況を置いておいて、好奇心が優先的に働いて、興奮しちゃうことがある。実際に空気を読まずに好奇心が働いちゃった例がある。 もう何年も前のことだけど、破局寸前のカップルがいて(2人とも友達)、彼女の方が妊娠した事が発覚。その命をどうするかみたいな

          後編 アウシュビッツに行ってきた(知的好奇心の刺激)

          即興試行_0000_はじめに

          はじめに 即興試行というシリーズで文章を書くことを始めてみたいと思う。 背景 これまで、文章を書く時は「書きたい!」という欲求が出てきたときに欲求に任せてバババッっと書いて、それをしばらく寝かせて、時間が経ってから、その文章の論理構造だったり、言い回しだったりを整形するという工程を何度か繰り返し、納得がいった段階で公開するという手順を踏んでいた。 この工程を踏んでいたのにはいくつかの考えと僕自身の性質からくる原因がある。大きな理由はちゃんとした読みやすい状態、読み応えのあ

          即興試行_0000_はじめに

          0007_お茶

          最近、友達の家に遊びに行った時のこと。 その友達がローズマリーのお茶を出してくれた。ドイツでは病院に行くと、お茶が普通に処方されるらしく、お茶の捉え方が日本とは少し違うということをよく聞く。確かに日本でのお茶はどちらかというと嗜好品としての側面が強く、そのお茶が持つ効能や性質にフォーカスが当たることは少ないように感じる。実際、僕の母親は中国茶にはまっていて、茶器なども集めながらお茶を嗜んでいる。専門のお店に行ったり、ネットで注文してお茶を買い、その時もどちらかというと、お茶が

          0007_お茶

          0006_身体と都市の間の自転車

          はじめに 自転車に初めて乗ったのは確か保育園生のときだと思う。 タイヤが2つしか無いのにどうやって倒れずに乗れるのか、全然意味が分からなかった。全然乗れる気がしなかったけれど、何回か練習をして、乗れるようになった。その後、幼稚園生の時に初めて自分の自転車を買ってもらった。 親が「自転車免許証」なるものを発行し(天才か?)、自転車に乗るときはこの免許証を持たなければならなかった。免許証には顔写真や住所などの基本的な情報と共に、いくつか自転車に乗る際のルールが書いてあった。 ルー

          0006_身体と都市の間の自転車

          前編 アウシュビッツに行ってきた

          はじめに 2月の後半にアウシュビッツ(Auschwitz)に行ってきた。 行ってきたというより、ベルリン(Berlin)で知り合った友人が行く計画を立てていたので、この機会に便乗して付いて行った。 ちなみに、現地でどいう話を聞いたかとか、どういう体験をしたかということは基本的にここでは書かない。ここで書くより、実際に現地に行ってみた方が5億倍良いと思う。ヨーロッパでは最先端の教育の1つとしてアウシュビッツに訪れるプログラムを組んでいる学校が増えているみたい。僕も実際に行って

          前編 アウシュビッツに行ってきた

          0005_身体から生まれる音

          「身体から生まれる音」というのを感じる時がある。 ここでの「身体から生まれる音」というのは、言葉の通りの、人間の声帯から出る声や、手と手をぶつけ合って出す、拍手のような音という意味合いとは少し違う。 かりそめの定義を与えるとするならば、「身体の内側から溢れる言語化される前の動きや体験から生まれる音」と言えるかもしれない。 具体的な音を出す要因としての身体に関してというよりも、もう少し身体を取り囲む言語化されにくい側面に関しての意味合いが強い。 少し話は逸れるけれど、いつ

          0005_身体から生まれる音

          失敗の記述のすすめ ”失敗のアーカイブとマネタイズ”

          初めに 大学を卒業してからずっと、いろいろな事務所で働きながら、限られた時間で小さい個人のプロジェクトなどを行っていた。行っていたというよりは、本当にありがたい機会をいただいたり、融通の利く働き方を許容してもらったりして、個人のプロジェクトが成立していた。 これまでそういったものを公の場で発表?する機会が無かったし、してこなかったと(というか、発表の仕方が分からない)。それで、これまでの個人のプロジェクトに関しての文章や写真などをこういう場に書こうと思い、記事を書いていくこ

          失敗の記述のすすめ ”失敗のアーカイブとマネタイズ”

          基本編 Mobile(モビール)の作り方

          はじめに ベルリンでゆるっと就活中だったのだけど、コロナの影響で何もすることができず、1ヶ月後には資金が尽きる。お先真っ暗な状態である。 就活中であったり、転職活動中の人、自分のやりたいことのために独立したばかりの人など、このタイミングでどこにも所属しておらず、次の段階に進もうとしている人達にとって、一番辛い状況のような気がする。 かといって他に何もすることがないのも確か(僕だけかもしれないけど)。 それで、何もしないよりは良いかと思ってMobile(モビール)というものを作

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          基本編 Mobile(モビール)の作り方

          0004_今後の方向性について

          初めに ベルリンに来てから、働きもせず、大学生活以来の自由な時間を過ごしている。これを書いている今も、もちろん例外でなく、いろいろ気が向いたときに文章を書いたり、スケッチしてみたり、ポートフォリオを作成してみたりということをしたり、しなかったり(しなかったり?)。 ポートフォリオに関してはやらなければという気持ちが強かったのだけど、なかなか先に進まず、めちゃくちゃに時間がかかった。いったん、完成させてみたけれど、もっと手を加えたい部分は山ほどある。でもせっかくこっちに来たので

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          建築に潜む彫刻性01(Museum Insel Hombroichを訪ねて)

          初めに Museum Insel Hombroich (ムゼウム・インゼル・ホンブロイヒ)に行ってきた(名前が全然覚えられない)。何人かの友人や知人、Twitterでおすすめしている人が多かったのと、たまたま友人から「車を借りていろいろ回ってみよう」という計画性のない小旅行の誘いもあり、行くことができた。 場所はドイツDüsseldorf(デュッセルドルフ)の南西方面にあるNeuss(ノイス)。広大な敷地はその全てが庭であり、豊かな自然にあふれている。その中に点在する建築物(

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          建築に潜む彫刻性01(Museum Insel Hombroichを訪ねて)

          0003_首里城の焼失に関して

          初めに 首里城が焼失した。この事象が起こってから感じたこと、考えたことを文章で記述したいと思う。けれども、思考があらゆる方向に分散してしまい、僕の中では同じ事について考えているのだけれど、まとめられる気があまりしないので、考えたことを断片的な文章として並列に並べてみようと思う。まとめられたらまとめます。 00 火の鳥 「火の鳥」という有名な漫画がある。手塚治虫が描いているので、多くの人は知っているかもしれないし、知らない人も一定数いると思う。読んだのがとても前なので、記憶が

          0003_首里城の焼失に関して

          0002_ことば(言語)について

          ことば(言語)についての考え方がある時からずっと変わらなくて、そこから抜け出そうとしてもなかなか難しい。受け入れるしかないのかなと思っているけれど、今回はことば(言語)について書いてみたい。 何かを言語化するということは常にジレンマで、言語化しなければその対象を認識することができない一方、言語化すると多くのことが抜け落ちてしまう。 これから書くことは大学時代に丸山圭三郎さんの「ソシュールの思想」という本を読んだことがベースになっている。その本で書かれているのは下記のようなこ

          0002_ことば(言語)について