国語lab。

関西の中学入試専門塾で国語の指導をしています(27歳のときに科目責任者)。過去には大手…

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関西の中学入試専門塾で国語の指導をしています(27歳のときに科目責任者)。過去には大手塾で高校入試指導、関西難関国公立大学(京都・大阪・神戸ほか)の指導などを担当。教材研究を兼ねてnoteで国語についてのジャストアイデアを発信しています。

マガジン

  • 100日で受験算数のセンスを磨く図形パズル道場

    受験直前にどうしても苦戦するのが算数の図形問題。 図形問題が得意な子と苦手な子の最大の違いは「頭の中で図形が動くイメージの有無」です。 この図形が動くイメージは幼少期の積み木遊びやLEGOブロックなどの立体的なものに触れる経験により養われるものなのですが、受験期に生活経験を通してゆっくり身につけるなんて悠長なことは言っていられません。 そこで僕は算数の先生と共同で、図形が動くイメージを効果的に習得する動画パズルを開発しました。 このパズルは実際の入試問題によく出るパターンを分析し、その中から効果的なものを選び、カラーと動画により図形を実際に動かした解説を行っています。 毎日3分パズルに取り組むことで、図形の移動イメージが自然に頭に浮かぶようになることでしょう。 入試直前期に図形問題で苦しむ方がいらっしゃいましたらご活用ください。

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その接し方は絶対にNG!?入試直前期に伸び悩むお子さんのタイプ別原因と残り100日の接し方

中学入試もいよいよ目前に迫ってきました。 この時期になると、保護者の方からさまざまな相談を受けます。 そんな中でも多いのが、子供の勉強が思うようにいかないというもの。 お子さんへの接し方という観点からよくあるパターンと対策を紹介したいと思います。 追い込み期にあるお子さんが伸びない頻出4分類毎年生徒さんの様子を見ていて、そして保護者の方からの相談を受けていて多いなと思うのが次の4パターンです。 A「この時期に来ても勉強しない」 B「やることがまったく計画通りに進まない」

    • 【小2】漢字でつまずいた人向け音読プリント

      音読練習を通して漢字を覚えられないか?という仮説から作った教材の一つです。 内容としては前の学年までの漢字を全て使った物語の音読プリント。 毎日一つ、前の学年までに習う漢字が散りばめられた500字程度の文を音読する教材があれば、無理なく漢字が音と形で認識でき、それらを読み終えたタイミングで漢字の勉強をすれば、定着率が上がるのではないかと思ったのです。 とはいえ、一年生で習う漢字の全てを詰め込んだら、物語は成立しませんし、何より長すぎる文章になってしまいます。 実際に構想を練っ

      • 龍谷大学文学史10年分解説

        ちょっと諸事情で古巣の大学入試古文の分析をする機会があったので、その際に作ったものをアップしたいと思います。 23一般『落窪物語』とは成立した時代が異なるものを一つ選びなさい。 ①『浜松中納言物語』 ②『曽我物語』 ③『宇津保物語』 ④『狭衣物語』 〈難易度〉 1/5 〈解説〉 「落窪物語」と聞いたら、a源氏物語以前に成立したb三大作り物語という情報を思い出したいところ。 三大作り物語は「竹取物語」「宇津保物語」「落窪物語」なので、正解は③ 〈ここだけチェック!〉 「落窪

        • 【小4〜5年生向け】徐々に模試の点数が下がってきた子への1日3分論理ドリル

          国語の授業をしていると、3年生までは国語の点数がよく、4年生になっても初めはよかったのに徐々に悪くなってきたなんて相談をよく受けます。 国語講師としてはよくある話なのですが、いざ自分の子が現在進行形でそれに陥っていたら不安に思うのも十二分にわかります。 今回は3年生までは得意だった国語がなぜ4年生のタイミングで苦手になってしまうのかと、それに対する解決策として僕が実際に使用しいている教材例を紹介していきたいと思います。 4年生になって急に国語の点数が下がる理由「4年生になっ

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          知識問題も考えれば解ける!?灘中の問題から学ぶ知識問題の攻略法!

          知識問題は知識がないと解けないの?突然ですがみなさん、次の問題に挑戦してみて下さい。 いかがでしたでしょうか。 これは2022年の灘中(1日目)入試で出題された問題なのですが、この問題には灘中学校を目指す子ばかりでなく、中学受験を考える多くの受験生にとって必要な適性を測る要素が含まれています。 僕がこの問題を通して測ることが出来ると思っているのは、「知識問題への向き合い方がデジタルかアナログか」という部分です。 (中学受験ではあまり見かけませんが)現代文の文章ではしばしばデ

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          令和5年度の公立高校前期選抜国語解答速報

          本職ではないですが、毎年趣味で更新している解答速報です。よろしくお願いします。 ●総評 令和5年度の公立高校前期選抜は例年通り、現代文2題、古文1題の出題でした。出典はそれぞれ『両義の表現』(李禹煥)、『言語存在論』(野間秀樹)、『沙石集』で、古文に関しては例年通りの難易度である一方、現代文は昨年に続き難解な出典となった。現代文に関して、文章量は大問1,2ともに2000字前後で例年どおり、またジャンルも芸術論、言語論と前期入試では比較的よく出るものではあるが、それぞれ抽象的

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          【後編】東大寺学園中と洛星中の国語の解き方の違いと直前の対策法

          東大寺学園と洛星中の違いについて前回の記事で後編を書くといっておきながら、かなり経ってしまいました。 思っていた以上に多くの方に読んでいただいている(ありがとうございます)ので、改めて後編も書こうと思います。 はじめにさて、両学校のアプローチの違いということで書いている記事なのですが、改めて予め断っておかねばならないことがあります。 それは、この記事は前提として、あくまで真正面から本文に向き合うことの上で書いているものであるという点です。 しっかりと語句の意味と向き合い、一

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          直前対策に活用するための第6回合不合フィードバック(物語文)

          先日の合不合お疲れ様でした。皆さん手応えはいかがでしたでしょうか?僕がざっと解いた所感では、前回の難易度を踏まえて優しくしたのかなという印象です。(一問、んんっ!?というような問題もありましたが...笑)感覚的には平均点は男子が85〜95点、女子が90〜100くらいなのかなあと思っています。(執筆12/11時点)さて、模試は受けて終わり、結果に一喜一憂するためのものではありません。むしろ点数よりも模試の結果に基づいて自分の弱点を炙り出し、克服に繋がる事こそが大切。そんな訳で僕

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          【小3・4】偏差値20~30台の子の国語の苦手の克服

          うちの子の国語の偏差値が30台なんです… 扱う中心が日本語であるため、他科目と比べてそれまでの活字体験や生活環境が点数に影響を与えてしまうのが国語という科目です。 何年も指導していると、それこそ入塾時は偏差値20~30台という生徒さんとたくさん出会ってきました。 模擬試験でこの辺の偏差値が続くと、中学受験はあきらめたほうがいいのかもしれないという気持ちになってしまうかもしれませんが、もしかしたら学び方のアプローチを変えることで大きな変化が起こる可能性があります。 今回は僕が

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          東大寺学園中と洛星中の国語の解き方の違いと直前の対策法①

          いよいよ関西の中学入試は試験までひと月ちょっととなってきました。 僕は過去問添削と記述添削のピークを迎え、忙しさに忙殺されています(笑) さて、このくらいの時期になると、生徒さんの課題も明確化されてきて、それに伴う保護者の皆さんからの質問や疑問もかなり具体的なものになってきます。 そんな中で毎年多い質問(というか不安)のひとつに、「東大寺の記述はできるようになってきたのだけど洛星の記述ができない」あるいは「洛星の記述はできてきたけれど東大寺になると全く書けない」といったものが

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          入試直前期の伸び悩みに対する3つの根本的アプローチについて

          11月も後半にさしかかり、(特に関西では)いよいよ中学入試に向けてラストスパートの時期となりました。 今年度の僕の担当生徒さんたちも、直前期のプレッシャーを感じつつ、日々がんばってくれているように感じています。 うまくいっている人もいる一方で、当然伸び悩みの時期を迎えている子もいるのが事実でしょう。 この時期は勉強の方針を見直すことができる最後のチャンス。(科目によっては関西の入試ではもう間に合わないかもしれません) ここを過ぎたら、仮に最良とは思えないやり方であっても、それ

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          【中学受験】3年生〜6年生まででいつどんな勉強をすればいいか?後編

          スポットの学習や現状持つ課題への対策という観点ではなく、3年生〜6年生という長期スパンの立ち回りとしてどうするかという観点から書いている今回の記事ですが、思いの外長くなってしまったので前半と後半に分けることにしました。 今回はその後編として5,6年生で身につけたい知識や姿勢についてまとめていきたいと思います。 5年生で身につけたい国語の力前回の記事で、僕が学年ごとにそれぞれどのようなコンセプトを置いているかを書きました。それが次の通りです。 3年生で言語や活字を身近なもの

          【中学受験】3年生〜6年生まででいつどんな勉強をすればいいか?後編

          【中学受験】3年生〜6年生まででいつどんな勉強をすればいいか?前編

          国語は何をしたらいいのか分からないと言われることの多い科目なのですが、合わせて多いのがいつ、どの時期に、どういう勉強が必要なのかという相場感に関する悩みであるように思います。 今回は3年生〜6年生の間で、どの時期に何を身につけるべきなのかという全体の流れについて紹介したいと思います。 3年生から6年生までに身につけるべきこともちろん細かく分けていけば、いろいろなことはあるのですが、今回はあくまで全体の流れをまとめることを目的にするので、年単位で区切って進めていきます。 まず

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          女子御三家(桜蔭・雙葉・女子学院)に受かる子が持つ思考力を把握する

          日々受験指導をしていると、「この子は合格するな」とか「この子は受験期に苦労するな」と思うようなことがあります。 それは勉強量ややる気、いわゆる地頭の良さとはまたちょっと違ったところで、物事に対する向き合い方というような部分です。 僕はこれを「解像度」と呼んでいるのですが、いわゆる最難関と呼ばれる学校に合格していく子たちは例外なく、これを身につけているように感じるのです。 そもそも御三家に受かる割合は?そもそもトップクラスの難関校に受かるというのはどういうことかを考えます。

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          SAPIX組み分けや合不合で時間が足りない人発見!国語の時間で時間を確保する方法

          中学入試国語を見てきて、最も多い質問のひとつに「模試の時間が足りない」というものがあります。 確かに入試全体が超長文化傾向にある中で模擬試験もそちらに寄ってきて、国語が苦手な子に関しては、この「速さ」というのが非常に高いハードルになっているように思います。 また、ゆっくりしっかり読み取る力があって、「本当は国語が苦手でない子」も超長文化の被害を被ってしまいます。 今回はこうした悩みを持つお子さんに向けた速く読むための方法についてまとめていきたいと思います。 そもそも何で間に

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          小学4年生向け!心情の間接描写特訓ドリル(理論篇)

          小学4年生の保護者の方と入塾面談等をしていると、「うちの子、登場人物の気持ちが答えられなくて...」なんて相談をよく受けます。 心情を問われた時に書けないということの原因はいくつかありますが、4年生の前半の時期でこの悩みを持っている生徒さんに圧倒的に多いのが、間接描写から心情を捉えるのが苦手というパターン。 例えば「バタンと音を立てて扉を閉めて出ていった」という表現に線が引かれていたとして、その時の心情がわからない、或いは「バタンと音を立てて扉を閉める気持ち。」のように、行動

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