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1011杯目:この夏の気付き…大人になるってこういう事か?悪い意味で。

今日は夏休み最後の日曜日。
遠い昔の自分の小学生の頃を思い出してみると、今日が終わるとサザエさん症候群のビックウェーブ版で心が痛んでいたのを思い出す。

学校嫌いだった自分にとっては明日からは地獄へのカウントダウンだったりする。
でも、今日日曜日は親も仕事が休みで遊んでくれるから、一時的にでも明日から始まる恐怖へのカウントダウンを忘れさせてくれる。
地獄…恐怖…そんな子供時代だった。

大人になり親になった現在、子ども達の夏休みの最後の思い出作りの手助けでも出来ればと、地域コミュニティで小学生の親子対象で森の大切さを遊びを通して学んでもらおうという事業の引率をさせていただいている。

うちの子供はすでに成人してしまったが、いつの時代も子供は同じ、変えているのは環境と自分は思っているので、毎年こうして引率して子供達から学ばせていただいている。

そんな時、思っちゃうんですよね。
このイベントに参加して今目の前にいる子供達、どういう心境なんだろう?
自分と同じような苦しみを感じてる子供達もいるのかな?なんてね。

前置きが長くなってしまいましたがここからが本題。

森の大切さを学ぶこのイベントの中で、今夏大きい学びというか反省というか気付きみたいなことを子供達を通して知ることがありました。

林業の先生のあとをついて、実際に森の中を歩き、森の意味や重要性や役割などを学んでいくのですが、ただ闇雲に説明をしているだけでは子供達は飽きてしまう。
そこでネイチャーゲームの時間が設けられていた。
やはり、興味を持ってもらうのに遊びの要素を取り入れるというのは大切なことである。

その中で、虫のカモフラージュの勉強をした。
虫が葉っぱと同じ緑色だったり、枝のように茶色くて細い姿だったり。
敵から身を守るための術ですね。
それに伴ったネイチャーゲームが行われた。

草木が生い茂った横方向に10メートルくらいのエリアがある。
そのエリアに沿うように水平に紐が張られていた。
実際の虫のカモフラージュを設定する事は難しいので、その草木の影などに人工物が置かれていた。
よく庭に飾られる置物だったり、リボン縛りのリボンだったり、そのほか多数。

ルールはその貼られた紐に沿って横移動して、生い茂った草木の中にある人工物の数を数えて、答えが分かった子は先生の耳元でこっそり数を答えてくださいというゲームだった。

子供達の目が輝いた。
子供達は一生懸命人工物を数えて、先生のところに走っていき耳元で見つけた人工物の数を答えた。
1人正解…2人正解…3人4人と、何度かチャレンジしながらもどんどん正解を出していった。
自分も子供達の邪魔にならないように、目を凝らして草木に隠れている人工物を数えてみた。

そして時間切れになり、先生が答えを言った。
『正解は15個!』
ほとんどの子供達は正解していた。
自分はというと、15個という正解を聞いてつい大きな声を出してしまった。
あまりの自分が見つけた数との大きな差に…f^_^;)

そして先生は子供達に、
『それじゃ、みんな見つけたものを先生のところに持ってきて!』
というと、子供達は草木のエリアに入り込んでそれを拾い、先生の足元に次々と置いていった。

確かに15個あるけど…えっ、これもなの?って自分は思った。
それが、そのまま自分の正解との数の差だった。

えっ、これもそうなの?って自分が思ったものはなんだったか?
それは…プラスティック製のスプーン…ボールペン…消しゴム…などなど。

負け惜しみではなく、自分もこれらは見えていた。
ただ…
プラスティック製のスプーンを見つけた時、こういう所に捨てていく不届き者がいるんだな!それじゃなくてもプラごみは社会問題になっているのに…
ボールペンや消しゴムを見つけた時、誰かここに落としちゃった人がいるんだな?
と、勝手な思い込みや判断をして答えの数から除外していた。

冷静に考えれば、草木にプラ製のスプーンは生えないし、ボールペンや消しゴムも生えたり生ったりしない。
よって人工物である。

それが自分には見えなかったんですねー。
いや、見えてはいたんだけど大人になり余計な知識が邪魔をしていたんですね。
でも、子供達はプラ製のスプーンを見て、すぐに人工物としてカウントした。
自分はそこから除外してゴミとしてカウントしたf^_^;)

素直な心とか、一つの曇りもないキレイな瞳とか、真っ直ぐな気持ちとか、子供達を表現する言葉がありますが、まさにこれらの部分を忘れてしまった自分を思い知らされるような出来事でした。

今回も子供達から気づきを学んで反省させられることになりました。
これだから毎年、このボランティアはやめられないf^_^;

帰りのバスの中でウォルト・ディズニーの言葉を思い出した。

『誰もが昔は子供だった。』


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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。