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浙江大学本科卒業生の就活経験談

こんにちは。
浙江大学日本人留学生会では、これまで浙江大学に通う留学生や日本人学生の就活状況や進学に関する質問を数多く頂きました。
そこで、浙江大学の日本人留学生の一人として就活経験談を共有させていただきます。
就活のやり方はあくまで編集担当個人のやり方ですが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。


1.就活開始時期と就活の過程について

・コロナ禍の影響もあり、日本での就活を選択。就活自体も日本で行った。
・大学3年の短学期に社会実践(社会实践)の課題があり、その課題をこなすために大学3年が終了した6月末から就活やインターン実習について調べ始めました。
・自身は2023年の7月に浙江大学学士課程を卒業、2024卒でのエントリー。
 就職は2024年4月から。
・大学4年の11月から卒業論文の準備が始まったので、就活は卒業論文の研究や調査と同時期に行った。(卒論も11月から翌年6月まで)
・ちなみに中国でも就活はできると思います。毎年秋招や春招といった学校レベルの就職に関する活動も開催されています。

2022年6-8月
・自己分析(エントリーシートを書くため)
・自分の興味のある企業や業界を絞ってインターンに申し込み、エントリー(企業の採用マイページやマイナビ、リクナビ等で応募)
2022年8月―12月
・選考が通ったインターンに参加
・興味のある企業や印象に残った事についてまとめる
・エントリーシートの下書きと面接の際の自分の軸を決める
・適性検査の問題集の練習
・面接の練習
2022年12月―2023年2月
・本格的に志望する業界や業種を絞る
(あくまで個人の自由で多業種に応募する人も沢山いる)
・エントリーシートの作成(最近は生成AIを使う学生も増えている)
2022年2月以降(各企業や業界によって採用試験の時期はバラバラ)
・新卒採用試験に申し込み、エントリー
・エントリーシートの提出(その他課題や事前のテストがあるところもある)
・選考の合否によって.…適性検査、複数回の筆記試験や面接試験等の受験
・結果待ちと内々定

2.就活の際に行った事

2.1自己分析
・自分の興味のあること、やりたい事をWordに書き出す。
・長所や短所を書き出す。(自己分析ツールや家族、友人に聞く)
2.2志望業界や企業についての研究
・各企業の特色や特徴を調べる(同業他社との比較や強み等)
・インターンに参加した場合は、社員の方々に質問等で聞きたいことをすべて聞く
・その他インターネットで調べる
2.3大学の課題と活動報告
・自分の在籍する学部の社会実践の条件に合わせたインターン活動
・インターンの活動報告(3000字)
2.5エントリーの準備と練習
・エントリーシートの作成(自身の軸、学生時代に頑張った事、長所等)
・面接の練習(友達や家族に手伝ってもらう)
・エントリーシートの見直し(友達や家族に手伝ってもらう)
2.6その他のポイント
・ESの締め切りや面接の時間を忘れないためにWordで計画表をつくった。
・ESは採用担当者に興味を持って読んでもらえるように、面接の時に質問したくなるように敢えてユーモアな内容も書くようにした。
・言葉のキャッチボールを意識した面接の練習を繰り返した。
・面接の際に聞かれた質問や聞かれた際に困った質問は、面接が終わった後にWordに書き込み、次の面接時にしっかりと答えたれるように準備した。

3.就活の際に必要な物、参考にした就活サイト等

・就活サイトの登録(マイナビリクナビ

・ESや体験談の下調べ等(ワンキャリア

・リクルートスーツの準備(ビジネスバッグや靴、男性はネクタイ)
 自分はAOKIでリクルートスーツを買いました。
 靴や鞄は防水や撥水性能がある物の方がオススメです。

・適性検査の参考書(自分はSPI3が必要だったのでSPIの参考書を購入)
 ※適性検査はSPI、玉手箱、GABのいずれかが多い感じだった。

4.その他

4.1志望業種と業界を絞った理由
・自分の場合は、仕事でやりたいことがはっきりとしていたため、業種を絞ってエントリーした。
・また同じ業種だとESや面接の際に似たような事が言えるため、就活中に迷わずに強い意志と志望動機を持って望むことができると考えたため。
4.2インターンについて
インターンに関しては必ずしも行かなければいけない訳では無いので、自分自身で考えるのがベスト。
・自分の場合は学校の課題がきっかけでインターンに参加したが、結果的に自分の志望していた業界についてより深く知ることができ、活かすことができたので良かった。
・インターンには様々な種類があり、1日インターンや1週間、あるいは1ヶ月以上と期間もバラバラ。
・どこでも参加できるオンラインインターンも多いので気軽に参加しやすいと感じた。
・早期選考や選考優遇につながるインターンもあるので、具体的に行きたい会社等がそういったインターンを行っているのであれば、参加することで本選考にも有利に働く場合がある。
4.3筆記試験と適性検査について
・就活を通して感じたのは、筆記試験を導入している企業はそこまで多くない。自分は2つの企業で筆記試験があった。
・筆記試験がある場合、その内容もバラバラだが基本的には時事問題や漢字といった物が多いと感じた。(自分の経験上)
・適性検査は多くの企業が導入しており、オンラインで受けれる物や所定の会場で受ける物等がある。
・自分が受けたSPIはテストセンター形式とウェブテスティング形式などがあり、国語問題が出る言語、数学問題が出る非言語などがあった。
・適性検査をどれくらい重視するかは企業によりけり
4.4同時期の卒業論文と日本での就活について
自分の在籍していた学部は大学4年の11月から卒業論文を書くための準備が始まるため、日本の就活やインターンの時期と重なったのが今思えば大変だった。卒業論文も色んな段階を踏んで進めていく中で指導教官との話し合いや研究の口頭発表等も必要になり、多くの時間を割いた。幸い自分の場合は、大学4年時に履修する必要のある授業が2つしかなかったので、比較的余裕のある方だったと思う。ただ日本の春休みに当たる3-4月は、中国では休みではないので、採用試験の日程が卒論の途中報告会や外部審査時期と重なることもあり、しっかりとした時間管理が必要だと感じた。

5.感想

・就活全体を通してまず感じたのは、中国語スキルは必ずしも評価されないという事。業界によっては中国語ができる人が重宝されるため違いはあれど、英語ができる人の方が魅力的に映る場合も多い。
・資格等よりも大切なことは、自分はどういった人間で、どんな事がしたいのか?をはっきりと伝える事だと感じた。自身の長所を活かせるのであれば、それに結びつけた話ができると良い。
また学生時代に頑張った事等を聞かれた際は、留学の経験を自身の成長とこれからの展望に結びつける事で、留学が無駄な経験ではなく、貴重な経験だったと相手に伝えることができると感じた。
・自分達の代はコロナ禍が理由で、様々な場面で苦労や挫折を経験し、決して順風満帆な学生生活を送れなかった学生が多いと思うが、それも1つの貴重な経験として捉え、これからに活かしていくという前向きな姿勢が重要だと感じた。
・面接の際は面接官と言葉のキャッチボールを意識して、相手に自分の魅力を引き出してもらえるような面接ができると自然と自信を持って望む事ができるので人と話すことが苦手な場合は練習をすることが必要だと感じた。
・最終面接の1つ前の面接は、どこの企業も仕事に対する理解と意欲、なぜこの会社、この仕事なのかを徹底的に深掘りされるので、はっきりとした受け答えができるように準備をすることが大事だと感じた。

6.終わりに

以上が編集担当の就活経験談でした。あくまで個人の経験談です。志望する業種の違いや時期等様々な要素の違いによって就職活動のやり方もまた様々だと思います。
浙江大学に留学している方、浙江大学にこれから留学希望で、留学生の就職に関して知りたい方の参考になれば幸いです。


浙江大学日本人留学生会連絡先

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Eメール: zjujsa@gmail.com
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