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映画「岸辺の旅」を見て、改めて深津絵里ファンになる。

学生時代からずっと憧れだった深津絵里。
朝ドラの「カムカム・・」を見て、やっぱり最高に可愛くて美人で知的で清楚で最高☺️💕と私の中で、再び深津絵里ブームが再燃。

たまたまBSで深津絵里主演の映画「岸辺の旅」をやっていたので見入ってしまった。

近くにいた時はすれ違ってしまったけれど、再び出会い、旅を通して関係を修復し、癒されていく夫婦の物語。

もっとも、その旅が黄泉の旅ではあるのだけど。

過労で自死した夫(浅野忠信)。
夫は死後彷徨う中で出会った人々を訪ね歩く旅に妻である深津絵里を誘う。そして旅を通して妻は知らなかった夫の様々な面を知る。

生活感あふれる家が、家主が成仏した途端一夜にして廃墟になる時の映像美。正妻の深津絵里と浮気相手の蒼井優が対峙する静かな女の闘い。

よりによって夫の死後、夫の浮気相手(しかも見た目も地味)から「既に別の人と結婚妊娠している。平凡以上幸せなことは無い」と静かに見せつけられるなんて、「浮気相手よりも先に夫を見つけること」を生きる支えにしてきた深津絵里としては下手に派手でチャラい女性よりよほどダメージを喰らうと思う🥲

幽霊より、生きている蒼井優の方がよっぽど怖い🥶そしてダメージを食らい、喪失感に打ちひしがれた深津絵里がするのは、一人で暮らす自宅で夫が好きだった胡麻団子を作ること、という切なさ🥲

見どころは色々あるけれど、旅先で突然病死した夫が妻を道連れにしようとする自分勝手な夫と共依存な妻という夫婦もいる一方、「いっそこのまま大好きな夫と共にあの世についていこうか」と心が揺れる深津絵里を子供の頃に亡くなった父親や夫である浅野忠信が代わる代わる現れてさりげなく止める様々な形の愛情。

「どうやって謝れば良いのか分からなくて」という浅野忠信の不器用さ。「愛とは・・」「生きるとは」とか、改めて考えさせられる。

そして旅の最中に夫に見せる「大好き!」オーラいっぱいの深津絵里の可愛さと、ラストの今後は夫の死を受け入れて強く生きていくことを思わせる強さを身につけた深津絵里の姿。

最初は日本版「シックスセンス」かい!と軽く見ていたけど、特別風光明媚なわけでもなく、なんでもない地味な岸辺を最後の地として選んだり、あんな業の深い女性を不倫相手として選ぶほど、浅野忠信は追い詰められていたんだなぁと思わされる重さや凄み。

そしてそこまで追い詰められていたからこそ、夫婦関係がうまくいかなかったり、心残りを解消する為に蘇ってからの旅がこんなにも穏やかで温かで優しくて可愛い旅なんだろうなぁとも思ったり。

なかなか深い映画だった。

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