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15000人VS1人の話

<おじさんDX Vol 289>

関連会社も含めて従業員数15000人。
大企業の社長さんと話をしたのですが、嬉しいやら悲しいやら😅

✅世界一なの...😅

自慢話に聞こえてしまうかも知れないですが、その昔にとある商品を世界一販売した実績❓があるようで、一時期は「神様」扱いされたことがあります💦

これには、カラクリがあります😅


日本でしか販売していなかったので「日本一=世界一❗」なのです😁

発売当初、鳴かず飛ばずだったそうで、たまたま私が行った事が、その会社のプレゼンで日本一(世界一)販売実績があるという事で紹介されました。


会場には、数千人規模でしたので、全く知らない人からも羨望のまなざしで見られるのが、普段コソコソと生活している凡人にとって、恥ずかしいやら場違いな感じがして、居心地があまり良くなかったのです。

発表後は、もう質問の嵐でした💦


✅発想力について

「どうしてあのような発想が出来るのですか?」という質問が多かったのですが、その会社の社長さんからも、同様な意見があったのです。

✅「ウチは15000人の従業員が居ながら、○○さん(私のこと)1人の知恵に勝てない」
✅「如何に発想力に欠けているか、我々は反省しなければならない」

最大の賛辞だったのですが、これに私は違和感が...。


15000人の人達も知恵を絞ったのですが、たまたま私のやり方が上手くいっただけであって、実行する前までは私の周囲や上司も「大丈夫なのか?」と心配していましたし、事実私も絶対の確証はなかったのです。


ただ...当時の私は「高性能をやさしく」が、コンセプトでしたので、その製品の良さを「開発者や関係者と違った視点で...」

なんて言えば格好も良いですが、凡人の私のやる事ですからね...😅

発想の元になったのは「お客様目線」


その後、商品カタログや雑誌の裏表紙の広告も、私が行った仕組みで掲載されましたので一定の評価は頂けたようです。


✅造り手と買い手は違う

製品を開発するとなると「やれスペックだ」「コストだ」「性能だ」となりますが、これら製品も売れないと商売になりません。

購入するのは「お客様」です。

高性能でも「お客様が体感」「経験出来ない性能」は、意味がありません。


フラッグシップモデルは、性能は良くとも価格も高いし、台数も売れません。それでも開発するのは、技術の向上とイメージなど、いわゆるブランディング活動なので必要な事ですが、実際に他の製品に波及しているか微妙なのです。

✅「知ってはいるけど、高嶺の花」

その一方で普及モデルは、高性能でもなく価格なりの性能です。

とある企業のフレーズで「お値段以上、それ以上」でないと、お客様の購買欲が厳しく価値を認めて頂けませんが、価格が低ければ売れるという訳でもないのです。


普及モデルとフラッグシップモデルの性能を一緒にする事は、コスト面からしても無理ですから、こう提案したのです。

✅もどきで構わないから、高性能を簡単にやさしく表現出来ませんか❓
✅お客様が全員、整った環境で使用できないから、考慮した製品を。
✅悪条件でも、自動もしくは手軽に高性能を体感出来る機能が欲しい。
✅価格で中途半端になるくらいなら、相場より高くても構わない。

使用するのは、お客様ですから、体験、体感、感動するのもお客様😁

その後からその企業の製品は、とても勢いが増し、各地域の担当営業が一貫して取り組みますから、売れ行きの爆発力はすさまじく、しばらくは欠品に次ぐ欠品😅


他メーカーもご利益にあやかろうと、東京から開発チームが何人もやって来て、試作モデルについて意見を求められたり、直接本社や製造工場に招待されたりしました。

こうした経験は楽しかったのですが、私の本業は小売業なのです。

そう時間もありませんし、取引先と話ばかりするよりも、管理する店舗の売上を上げた方が、自分やスタッフの為にもなりますから、当時は話をする事を避ける事もありました😅


✅統制が取れ過ぎている

この大企業は、従業員の皆さんも意欲的なのですが、統制が取れ過ぎているのです。コスト面や様々な条件等をきちんと守るあまり、冒険をしないのが当たり前になっていたのです。


✅冒険をしない15000人と滅茶苦茶な1人😅
✅価値観が一定方向になると、違った事が出来なくなる。

たまたま運良く滅茶苦茶な1人が考えた事が、お客様に支持されただけです。大きな組織ですから、そう冒険ばかり出来ない環境もありますが...。


失敗しないコトが成功するコトではありませんし、失敗するコトを考えるよりも、成功するコトを考えた方が、行動しやすいです。

それに誰しも失敗しようなんて思わないでしょうから、加点方式の評価軸を設けることによって、イノベーションを生みやすい環境を作る必要があります。

程度の問題こそありますが、挑戦して失敗したら評価が下がるリスクを負うくらいなら「何も挑戦しない方が無難...」となるのが、大失敗に繋がっていくのです。

統制が取れ過ぎていると、こうした変わった事や個人的に浮かんだ良いと思う事まで、挑戦する人が居なくなるのです。


🌈価値、付加価値の見せ方も重要🌈


✅イノベーションを生む環境を積極的に設けるのは、必要なコト
✅型をぶっ壊す、殻を破るコトを恐れるな❗
✅一見して無駄なコト、非効率なコトにもヒントがある。

そのような事を僭越ながら語らせて頂いたのです。




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