全力背走

読書感想文とTRPGについて書きます

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最近の記事

noteのスキが腐ってる

noteに限らずSNSってそういうもんなんだろうけど書かずにはいられない。 先日noteに読書感想文を投稿した。 私が最も敬愛する作家ダンセイニ卿の「芸術論」の感想文だ。 記事を公開する前はこの記事にはスキがつかないと思っていた。 ところが意外、6件のスキを貰った。 noteのすみっこで細々と息を吸っている私にとって、0が6は大事件だ。 当然、スキした人がどんな人かは気になる。 もしかして、私が思い込んでいるより、私の魂の作家ダンセイニ卿の読者は多いのではないか。 こ

    • 能を観に行った話(鑑賞編)

      3月15日(金)ついに能をこの目で初鑑賞してきました。 はじめて目線でいろいろ雑多に話をしていきます。 私が能を見に行こうと思い立った経緯などは既に公開済みの準備編で話しています。良かったらご覧になってみてください。 おさらいでさらっとまとめると、風姿花伝の読書を締めくくるためです。 国立能楽堂 非常にわかりやすい立地で、初訪問でも迷う要素はないです。 JR千駄ヶ谷駅の改札を出て右(西)へ線路沿いに歩き、国立能楽堂前の信号の目の前にあります。 私が改札を出ると、ちょっと

      • クトゥルフ神話TRPGプレイングガイドは買いなのか?

        クトゥルフ神話TRPGプレイングガイドを購入し、読了しました。 裏表紙にある「すべてのクトゥルフ神話TRPGファン必携の書!」の煽りは果たして正しいのか? 購入検討中の方の参考になればと記事にします。 ちなみに私は6版7版のプレイヤー(PL)経験あり、キーパー(KP)経験なし(他システムのGM経験はあり)。 プレイ環境は身内卓のオフセ、オンセ。 最初に結論 こんな人におすすめ クトゥルフ神話TRPG(CoC)を何回か遊んだことがあって、キーパリングやPLでの立ち回りの参

        • 読書感想文 ダンセイニ卿「芸術論」

          【note向け序文】 この文章はダンセイニ卿の「芸術論」という本の感想文です。 芸術論は彼の創作論についての著述をまとめた本で、ダンセイニ卿に「芸術論」という著作があるわけではありません。 そういう意味では厳密には、訳者稲垣氏の編集意図を反映した本と言えなくもないでしょう。 この記事を作成するにあたって在庫を確認(2024年6月)したところ、販売元の盛林堂では品切れになってしました。 入手するにはオークションなどを活用するしかなさそうです。 ダンセイニ卿について いまこの

        noteのスキが腐ってる

          メメモリプレイ日記その3

          皆さん、メメモリ楽しんでますか? 私は穏やかな、凪いだ心で続けています。 スマホアプリ「メメントモリ」のプレイ日記その3です。 今回は1.5周年記念編 ↓過去のプレイ日記↓ プレイ日記その1(開始~一周年まで) https://note.com/zenryokuhaisou/n/nc64305f0b073 プレイ日記その2(神託ガチャの闇) https://note.com/zenryokuhaisou/n/n283243e2075b プレイ状況 ワールド1 クエスト

          メメモリプレイ日記その3

          ゲーム紹介 ユニコーンオーバーロード

          最初に 絶滅しそうでしないゲームジャンル、シミュレーションRPG。 もはや進化も止まって細々とファイアーエムブレム(FE)シリーズのみが灯を掲げてきたこのジャンルに、ついに歴史にその名を刻まれるべき作品が現れた。 今回の記事ではヴァニラウェアが開発し、2024年3月8日に発売となったSRPG「ユニコーンオーバーロード」を取り上げる。 ストーリーのネタバレはアマゾンの商品紹介に書いてある以上のことは触れない。つまりほぼない。ただし、どういう傾向の話なのかは説明する。 シス

          ゲーム紹介 ユニコーンオーバーロード

          TRPGコンベンションに行ってきた

          *追記 コンベンションの探し方の項目にTRPGイベントカレンダー(仮)へのリンクを追加しました。 先日久しぶりにTRPGコンベンションに行ってきました。 今回お邪魔させてもらったのはこちら。 川越コンベンション 完全に私の想像になりますが、コンベンションに参加したことのあるTRPGプレイヤーって意外と少ないんじゃないでしょうか。 今はSNSの募集とオンラインセッションが普及してきて距離の制約を超えて卓を囲めるようになったこともあり、昔と比べて若干存在意義の薄れたコンベン

          TRPGコンベンションに行ってきた

          小江戸川越で桜と歴史めぐり

          ことしの花見は川越で! 2024年のお花見に行ってきました。 そこで、川越の歴史を感じられる花見スポットを3ヶ所ご紹介します。 週末にたまたま川越へ遊びにくる予定の方へ。 あるいは、近くに住んでる人ほどいつでも行けると思って行きそびれてしまうものです。 そんな川越市民の方へも。 川越市のサイトにも「春の桜散歩コース」があります。 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/koedo90/course/pdf/c44.pdf 川越観光について

          小江戸川越で桜と歴史めぐり

          能を観に行く(チケット購入編)

          能を観にいった話。 長くなってしまったので2回に分ける。今回はチケット購入編。 世阿弥(講談社学術文庫)と風姿花伝・三道(角川ソフィア文庫)を読んだ。 風姿花伝は室町時代の古典だが、ご存知の通り能は失われてしまったわけではなく、現代まで連綿と続いており鑑賞しようと思えばできる。 ならば、風姿花伝の理解を深めるには実際に能を一度観ておくべきだろう。 そういうわけでいわば読書の仕上げとして観劇してみることにした。 ちなみに私は舞台芸術には疎遠な人間で、 ・能を観るのは当然初め

          能を観に行く(チケット購入編)

          メメモリプレイ日記2神託ガチャの闇

          メメモリのプレイ日記その2です。 ツイッターで繋がっているメメモリプレイヤーさんとこんなやりとりをしました。 今回のお題 聖天使の神託ガチャ(通称ミカチャレ)は本当に確率通りあたるのか問題について! というわけで一周年以降(正確には2023年11月5日以降)すべてのミカチャレを記録に残してみました。 パーティメンバーが固まって装備の強化にダイヤを消費する時期だった関係で、そこそこの回数になっています。 果たしてぼいちゃんはやってるのかどうか? これが生データ。○が

          メメモリプレイ日記2神託ガチャの闇

          人を動かすのは恐怖

          学生時代のとある先生のささやかな思い出話 私の学生時代。 当時専門科目の漢文の講師をしていた先生が強く印象に残っていて、いまだに忘れられないでいる。 その先生の話をしたい。残念ながらお名前は失念してしまった。 先生は非常に褒め上手であった。 答案用紙の私の文章に朱で筆渾鮮やかに「卓見」と書き入れてくださって、私はそれを誰にも見せることなくゴミ箱へ投げ捨ててしまったんだけれども、胸の中には大切にしまい込まれて思い出のひとつとなっている。 さて本題。 別に私に限ったことで

          人を動かすのは恐怖

          貞観政要はリーダー論の本なのか?

          貞観政要(じょうがんせいよう)を読んだ。 2021年に出版された講談社学術文庫版だ。 貞観政要とは それってなんじゃいって人のためにごくごく簡単に説明する。 貞観政要は中国の古典で、唐の二代目皇帝「太宗」と彼の臣下たちとの間で交わされた問答集だ。 太宗が国家を運営するにあたって生じた種々様々の問題について、どうすべきか議論した結果や臣下の上奏文が集められている。 ひとつ挙げるとこんな感じ。 ある時太宗が罪を犯した者へ死刑を宣告した。しかし、その罪は宣告後に法律の条文に照

          貞観政要はリーダー論の本なのか?

          2023年の読書まとめ

          2023年に私が読んだ本の一覧です。 5点満点で評点もつけています。 本棚をみればその人がわかるといいます。 最近noteをはじめた私の自己紹介としてもご覧ください 書名一覧 書名(書名に続く数字は評価点数) ・韓非子全現代語訳 5 ・パワー 4 ・バンビ 5 ・関所──その歴史と実態 3 ・八本目の槍 3 ・グリックの冒険 3 ・イクサガミ 地 4 ・冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 4 ・あなたも脱出できる 脱出ゲームのすべて 4 ・ガンバとカワウソの冒険 3 ・終

          2023年の読書まとめ

          読書感想文「終わらざる夏」浅田次郎

          終わらざる夏の読書感想文です。 読書感想文 終わらざる夏 読了 著者は、今や国民的大作家と呼んでも差し支えなさそうな存在となった浅田次郎。 私にとっては初浅田次郎だ。 第二次大戦末期の占守(シュムシュ)島の戦いを題材にしている。 さすがに文章がうまい。占守島の自然の描写も美しいし、人物が多数登場する群像劇でも全ての人物を無理なく描き分けている。 構成力も卓越している。物語のクライマックスへ向かって、バラバラに撒かれた話の欠片が収束され組みあがっていくさまは、実に見事。

          読書感想文「終わらざる夏」浅田次郎

          メメモリ一周年雑文プレイ日記

          メメモリ継続プレイ1周年の所感と簡単なプレイ日記です。ここは俺のメメモリチラ裏。 愚痴りまくりです。今のメメモリ運営バンザイな方は読まないでください。 一周年の話 一周年でいろいろわかってしまいましたね。 刀はなまくらで我々が魔女に貢いだ金を中間搾取するだけの存在だったこと、 パネルやなんやらで目先を変えて見せるだけで新しくコンテンツを実装するつもりは一切ないこと、 SNSで要望の多かったストーリーの補完もまったくやるつもりはないこと、 まさかの恒常落ちなしで無微課金はあ

          メメモリ一周年雑文プレイ日記