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TRPGコンベンションに行ってきた

先日久しぶりにTRPGコンベンションに行ってきました。

今回お邪魔させてもらったのはこちら。
川越コンベンション

完全に私の想像になりますが、コンベンションに参加したことのあるTRPGプレイヤーって意外と少ないんじゃないでしょうか。
今はSNSの募集とオンラインセッションが普及してきて距離の制約を超えて卓を囲めるようになったこともあり、昔と比べて若干存在意義の薄れたコンベンションですが、ここでしかできない体験もあります。

そんなわけで、今回はTRPGコンベンションってこんな感じだよ!
という記事を書いてみます。


コンベンションとは?

TRPG界隈におけるコンベンションとはTRPGを遊ぶための集まりを指します。
多くの場合、公共施設で開催され、施設の使用料や規約により変動しますが、多少の参加費がかかるのが一般的です。
だいたい500円~1500円程度が多いでしょうか。
サークルが主体となって開催している場合にそのメンバー同士や、開催回数が重なるにつれ常連同士が顔見知りになっていくなど例外もありますが、基本的には見知らぬ人と卓を囲んでその日1日をTRPGで楽しく過ごそうという趣旨の集まりです。

コンベンションの流れ

・参加予約 今はホームページやSNSで予約することが多いです。プレイヤーのみ当日参加を受け付けていることもあります。要確認。
~・~・ここから当日~・~・
・開会式 主催者が挨拶します。
・GM紹介 GMが自己紹介と募集についての説明をします。詳細は後述。
・卓分け プレイヤーの希望をもとにそれぞれの卓へ参加者を振り分けます。詳細は後述。
・ゲーム開始 全力でゲームを楽しみましょう!
・ゲーム終了 できれば余裕をもって終了し、後片付けまで済ませておきたいものです。
・閉会式 主催者が閉会を宣言。お疲れさまでした。

GM紹介

おそらくコンベンションにおいて最も重要な、その日の運命の分かれ目となる瞬間です。
プレイヤーはこのGM紹介でどの卓を希望するか最終判断を下しますし、GMはここで失敗してしまうとプレイヤーの参加人数が足りず流卓となってしまうこともあります。
GM紹介で重要なのは必要なことを過不足なく伝えることです。
以下の流れで説明していくと良いでしょう。オンラインセッションでの募集事項と似ています。
・GMの自己紹介
・ゲームの紹介 製品名、ゲームジャンル、何をするゲームなのか
・シナリオの紹介 シナリオ名、シナリオの傾向(ダンジョン攻略、脱出もの、情報収集メイン、など)
これらの情報が著しく欠けているGMは危ういです。
ウケ狙いで関係ない話を延々と続けるようなGMは例え自分がプレイしたいゲームだったとしても避けたほうが無難です。
私の場合、ゲームシステムで想定されている遊びから外れすぎたシナリオも避けています。
D&Dでミステリーをやりますとかいったシナリオですね。
ここから更に思考を進めていくと、コンベンション向きのゲームとそうでないゲームがあるという話になってくるのですが、この記事で触れるのはやめておきます。

もしあなたがGM紹介をする側でより良い紹介を目指すなら、いちど自分が話している様子を動画で撮影してチェックしてみると修正点を発見できます。
ほとんどの人には無意識の癖があるものです。
緊張して言葉に詰まると鼻をかいてしまうとか、体が常にゆらゆら揺れていて落ち着かない印象を与えるとかです。
TRPG以外の社会生活でも人前で話すときなどに役立ちますので気になった方は試してみてください。

卓分け

GM紹介後、いよいよ卓分けとなります。
一般的な卓分けの方式はプレイヤーに紙を渡して第一希望〜第三希望ぐらいまで記入してもらい、それを主催者が確認していい具合に振り分けるというものです。
主催者の考えによって、前回希望が通らなかった人の優先順位を高くするとか、はじめましてさんを優遇するとか、初心者さんを優遇するとか、やべえとわかっている奴を身内卓に幽閉するとか、さまざまです。
えこひいきしてるわけではなくコンベンションをより楽しく、公平になるようにとの視点で行われていますので、卓分けの結果について主催者さんにぐだぐだ物言いをつけるのはやめましょう。

コロナ禍の影響

コロナ禍で全国のコンベンションは一度完全に断絶しています。
2024年4月の時点では、コンベンションの開催状況に関して、まだその爪痕から完全に立ち直ったとは言い切れません。
コンベンションの開催には気力労力を要しますから、やめてしまったことを再開するのはしんどいことですし、コロナ禍を機にオンラインセッションに移行したグループも多いです。

コンベンションのいいところ

・日程調整が必要ない。とにかく当日現地にいけばいいだけですのでプレイヤー参加なら手軽です。
・新しいTRPG仲間ができることもあるかも。地域のコンベンションに何度も通ううちにそういうこともあるかも。
・未知のゲームシステムで遊べるかも。コンベンションでは数十年前の絶版ゲームからリリース直後の最新ゲームまで、様々なゲームの募集があります。オンセでは圧倒的なシェアを誇るCoCもオフセの世界では星の数ほどあるゲームのひとつにすぎません。
・ルールブック未所持OK。ほとんどの卓ではルルブ未所持可です。遊んでみて楽しかったら購入して自分で遊ぶなんてこともできます。
・TRPG初心者可。大体のコンベンションでは初心者対応卓があります。初心者は卓分けで優先してもらえることもありますので参加の際に主催者へ伝えたほうがいいでしょう。

コンベンションの探し方

ここまで説明してきて、よしいっちょコンベンション、参加してみっか! となったとして、実はちょっと面倒なことがあります。
肝心の開催情報をどう収集するかです。
全国のコンベンションの日程とHPへのリンクが網羅されているところがあればいいのですが……。
この記事を書くにあたって私なりに探したのですが見つけられませんでした。
もし、ご存知の方がいたらDMで教えてください。こちらの記事に追記させていただきます。
現状はSNSやホームページで地道に検索するしかないのがつらいところです。
一度参加すれば閉会式まえに周辺コンベンションの宣伝があったりして芋づる式に情報が入ってくるようになります。

以前はTRPG関連の定期刊行誌(ロールアンドロールなど)の巻末にコンベンション情報コーナーがありました。
私が確認した範囲では、コロナ禍で情報掲載をやめたままになっているようです。
TRPGのオフラインセッション文化を支えるために是非とも復活してほしいものです。

超重要! 施設の人への挨拶

コンベンションに参加する際は、あなたがTRPGプレイヤー全体の代表者だという自覚を持って行動しましょう。
例えば施設の管理の方、同日に別の部屋を使用している利用者の方、その方たちはTRPGというよくわからない遊びをしているのは一体どんな人種なのか、あなたの行動をもって判断します。
別に普段陰キャなのに無理して明るく元気に振る舞えとは言いません。

礼儀正しくしましょう。
施設は綺麗に使いましょう。

ただそれだけです。
特に施設の方へは次回以降の開催でもお世話になるのですから入館時退館時の挨拶は欠かさないように。
もし仮になにか問題を起こしてしまった場合、最悪その施設をTRPG目的で使用できなくなってしまうことさえありえます。
そうなったら私たちだけでなく未来のTRPGプレイヤーにも迷惑をかけることになってしまいます。
くれぐれも気を付けてください。

太古の昔より繰り返し言い伝えられていて耳タコの方もいるでしょうが、何度言っても言い過ぎということはないので改めて言わせてもらいました。

いろいろ書きましたが、まずは近くのコンベンションを探して一度参加してみてください。
きっと今まで知らなかったTRPGの新たな世界が待っていることでしょう。

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