見出し画像

アブデラティフ・ケシシュ監督『アデル、ブルーは熱い色』燃えるような激しい愛


<作品情報>

2013年・第66回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。フランスの人気コミックを原作に、「身をかわして」「クスクス粒の秘密」などで注目を集めたフランスの新たな才能アブデラティフ・ケシシュ監督が、青い髪の美大生エマと出会い、運命的な恋に落ちた女性アデルの情熱的な人生を、大胆な性愛描写とともに描いた。文学を愛する高校生アデルは、青い髪をした美大生エマと運命的な出会いを果たし、2人は激しく愛し合うようになる。しかし、時の流れとともに2人の気持ちは次第にすれ違っていき……。カンヌ映画祭では、審査員長を務めたスティーブン・スピルバーグの計らいによって、ケシシュ監督とともに、エマ役のレア・セドゥとアデル役のアデル・エグザルコプロスに対してもパルムドールが授与され、カンヌ史上初めて俳優がパルムドールを手にした。

2013年製作/179分/R18+/フランス
原題:La vie d'Adele
配給:コムストック・グループ
劇場公開日:2014年4月5日

<作品評価>

90点(100点満点)
オススメ度 ★★★★☆ 

<短評>

上村
フランス映画のとんでもなさを初めて知った作品でした。
ハリウッド映画とはまた違うラブストーリーですよね。
LGBT映画という言い方が嫌いなのですが、普遍的な恋愛映画になっています。極めてリアルです。失恋したときってこういう感じだよねっておもいます。
青髪の女優さん、終わってからレアセドゥだと気づいた記憶があります。長いけどとてもよかったです。

吉原
「良い恋愛映画を教えて」と聞かれたら、間違いなくそのリストの中に入るであろう大傑作。家で3時間の映画を鑑賞して、ここまで集中できる作品はないというほど素晴らしい。
物語自体は至ってシンプルですが、時間と性愛描写をたっぷり使って描き出すことで「ありふれた恋愛映画」とは言わせない監督の頑強な意志を感じさせます。
無我夢中で愛し合う2人の姿は非常に印象的ですが、愛し合うということは、すれ違いの可能性を広げていくこともでもあるということを改めて認識させる作品でもあります。
物語だけではなく撮影も素晴らしく、レア・セドゥ演じるエマの初登場シーンや物語終盤のレストランでのシーンは忘れられません。

<おわりに>

 燃え裂かすような激しい愛を描いた本作、フランス映画の底力を感じる一作です。

<私たちについて>

 映画好き4人による「全部みる」プロジェクトは、映画の可能性を信じ、何かを達成したいという思いで集まったものです。詳しくは↓


この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?