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実写版「アラジン」のラストシーンを観ると毎回泣いてしまう

一日2回投稿ってあんまりしないんですけど、公開当時に書いた感想が残ってて昨日TV初放送だったから安直に感想を残しておこうっていう。

2019年の個人的ベスト映画。

(「アベンジャーズ/エンドゲーム」はもはや別枠なので除く)
自分でもどんだけ王道好きなんだよって
感じだけど、良いもんは良いからしょうがない。



実は原作のディズニーアニメーションは
1、2回しか観たとこがなく
そこまで思い入れはなかったんですけど、
ここまで面白いとは。



ランプの魔人が出てくる魔法と冒険、
豪華絢爛・アラビアンな世界観、
そして貧しい青年と王女の恋。
圧巻の映像美と名曲の数々。
エンターテイメントの全てをブチ込んだ、
これぞ映画って感じの作品。




◆やっぱスターだウィル・スミス

見出しが標語みたいになってしまった。

ウィル・スミスがジーニーを演じるという
情報が入った時、
思い入れがない僕でさえ
「ねーだろ」と思ったのだから、
アニメ版の大ファンだった人はさぞ不安だっただろうと思うんですよ。

かくいう僕もどれぐらいのネタ映画に仕上がっているのか確認するために観に行った節がありました。



ところがどっこい、
「Friend Like Me」が終わる頃には手のひらをねじ切れんばかりに
返している自分が劇場にいた。


その時の僕は劇場で
「ウィル、俺だけは信じてたぜ!」と
言わんばかりの勢いでしたね。



やっぱ宇宙人を素手でぶん殴ったり
人類でたった一人の生き残りになったり、果ては強すぎる嫌われヒーローにまでなっちゃう男のスター性を
舐めちゃいけなかった。



ウィル・スミス生来のスター性と、
底抜けに明るく
人を楽しませようとする
エンタメ精神の塊みたいな性格が
ジーニーを演じる上で全部プラスに出ていた。


誰だか知らないが、
このキャスティングを考えた
スタッフを讃えたい。

まあ僕に讃えられても困るだろうけど。

◆時代にあった原作チョイス


近年ジェンダーレスにやけに敏感なディズニーですけど、ちょっとやり方が露骨なんですよね。

「美女と野獣」ではル・フウが完全にゲイになってたり、「アベンジャーズ/エンドゲーム」では
ワザとらしく女性ヒーロー大集合シーンを入れてみたり。



個人的にはもちろん差別は良くないと思うし
理解が広まるのは良いと思っていますが、
原作にある設定を無理に変えてまで
わざわざ入れなくて良いのでは、と思ってたりします。



ただ、今回の「アラジン」に関しては
ここの取り入れ方が非常にうまい。



元々勇敢で気の強いキャラクター設定がな
されていたジャスミンが
、宮殿の外に出られないことに
コンプレックスを持っていることや、結婚よりも自らが王になることを望んでいることは
わりかし自然に受け止めることができる。

こういう原作にあるキャラクターを活かした
自然な設定改変であれば受け入れやすい。

設定改変を際立たせるために追加されたのであろう、
アニメ版には無かったジャスミンのソロ曲
「Speechless」も名曲。


◆ラストシーンの破壊力

全編通して退屈せずめちゃくちゃ面白いこの作品。
序盤のアラジンとジャスミンの逃亡劇における
疾走感あるカメラワークとアクション、
アラジンがアリ王子となった際のジーニーとのコミカルなやり取りや、アブーと絨毯の可愛いやりとり(?)等、全編に渡り見どころ満載の本作だが、
個人的にはラストシーンが大好き。

「最後の願い」でジーニーを
自由にすることを願うアラジン。

そして、ジャスミンの髪飾りを持って
静かに宮殿を去ろうとする。


それを追いかけ、
髪飾りを盗んだことを咎めるジャスミン。
アラジン

「何か問題が?」

ジャスミン「私が捕まえた」

→インストの「A Whole New World」が流れる


僕この映画3回観てるんですけど、3回ともここで泣きましたね。
(そういえば、昨日吹き替えで初めて観たけど大分セリフが違った気が)

このセリフ、ストーリーの頭の方で
アラジンとジャスミンがしてた会話の
内容に被せてるんですよね。


お金を持ってないジャスミンをアラジンが救った場面。


ジャスミン「何か問題なの?」

アラジン「捕まらなきゃ平気さ」
のくだり。



で、ラストシーンではジャスミンが
アラジンを捕まえた、と。
この終わり方はマジでアニメ超えてると思う。

あと、中盤のシーンでも思ったけど、「A Whole New World」
という楽曲が持ってる力の偉大さ。
メロディだけで泣けるんだから、こっちは太刀打ちしようがない。

全編に渡って笑えて泣ける、名作です。

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