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人前でご飯が食べられない【駄文】

人前でご飯が食べられない。

人と食事ができない。

だから友達もできない。


友達になる経緯として「ご飯行こうね」という常套句がよく用いられる。

だが、その常套句こそが私にとって最も恐ろしいのだ。

たとえ、それがただの挨拶的なものだとしても、「ご飯」というワードがもう駄目なのだ。


私が人前で食べられなくなったきっかけは、小学校6年生の時に過敏性腸症候群と摂食障害(拒食症)になったことである。

食べ物自体が怖くなってしまった。
食べ物に執着しているくせに、食べる行為を醜く感じるようになった。

今では摂食障害は治っているが、過敏性腸症候群は治っていない。

食べたら1時間トイレに籠る生活がやめられない。
これでも大分マシになった方である。


目の前に食べ物があると、「果たして食べきれるのか」、「この後急に下痢が来たらどうしよう」などと考えてしまい、食べるどころではなくなってしまう。

だからこそ、どのくらいの分量が出てくるのかわからない外食が怖くて、いつどこで腹痛がくるのかわからない外での緊張感がつらいのだ。

ただ、これらは全て外で食事をするために起こる現象であり、家ではいつでも、何時間でもトイレに行くことができるため、外食は一切せず全て家で食べているのだ。

そして、こんな人間だときっと嫌われるだろうなと思い、そもそも始めから深い関係の友達を作らず、ご飯すら誘われないような知り合い程度の関係で留めるようになってしまった。


したがって、友達が少ない。(中高一人ずつ)

その友達も、人前でご飯が食べられなかったり、過敏性腸症候群だったりする子のため、互いに分かり合えている…と信じたい。

もちろん、その友達とも食事に行ったことがない。

ただ、その友達はいろいろ試行錯誤して、外食ができるようになっているのだ。

私だけできていないままだ。

いずれ、友達にも嫌われないか不安である。

常に不安である。

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