アライわいるど

広島県在住の岡山県民。若年性パーキンソン病の25歳です。最近妙に演劇がしたくて堪りませ…

アライわいるど

広島県在住の岡山県民。若年性パーキンソン病の25歳です。最近妙に演劇がしたくて堪りません。名字は「けも◌フレンズ」さんとは無関係なのだ。よろしくお願いします。

マガジン

  • 白蛇伝について

  • 入院してました

    入院中にあじわった「地獄」とそれにまつわる摩訶不思議な?お話。(実話)

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二十代の難病患者は華奢で儚いと誰が決めたというのか

 絶賛就活中の二十五歳文系、難病、しかもまだ修論かけてないという、どう頑張っても明るい未来が見えない?わいるどです。以後お見知りおきを。  「自己分析」らしきものをしがら、ふと「〽あんたの時代はよかった」(沢田研二「カサブランカ・ダンディ」)だの「〽あの時君は若かった」(ザ・スパイダーズ「あの時君は若かった」)だのと無意識のうちに口ずさんで(年齢詐称はしていません、悪しからず)、自己嫌悪に陥っています。  もう良き思い出になり変わってしまった、高校生のころ。25年しか生き

    • 留年が決定しました!

      修士二年、文系、26歳、見事?留年することが確定した。 あともう一年休学できることも分かったので、わりと気が楽になった、今日この頃の俺だぁ!という具合なのである。 さて、具合といえば、私は若年性パーキンソン病を患っていて、夏休みにDBSという、頭に電極を刺す手術を受けたのだが、その話は置いておくとして、今日はこの病気になってよかったと思えることが一つだけあるので、それを言いたい。 もったいつけて言うほどのものでもないから、簡単に言うと、「寛大になった」。その一言に尽きる

      • 「白蛇伝」について~番外編~

        ここで、なぜ「白蛇伝」に興味を持ち、調べるようになったか、について書いてみたい。簡単に書くとするなら、女の子が好き(特に青青のような少女)で蛇(のようなにょろにょろした生きもの)が好きだから、と答えるだろう。 「白蛇伝」との出会いは今から6年以上前、まだ19歳の私が手に取った一冊の本がきっかけだった。加藤徹先生の本で、内容もほとんど覚えていないが、唯一印象に残っているのが「白蛇伝」の説明(実はそれすらほとんど覚えていないのだが)に「…白娘子は法海とつわりに苦しみながら戦う」

        • 「白蛇伝」について(2)

           それでは、お待ちかね?「白娘子永鎮雷峰塔」(以下、「白娘子」と略す)の内容に入っていきたい。 【あらすじ】幼い時に両親を亡くした許宣は姉夫婦に引き取られ、叔父(李将仕)の経営する生薬店で番頭をしていた。清明節に両親の墓参りに出かけた帰りに雨に降られたが、知り合いが船に乗せてくれた。少し行ったところで侍女(青青)を連れた喪服の美女(白娘子)にであい、同行することに。船を下りて、一度は別れたものの、許宣は李将仕の店から借りた傘も白娘子に貸してしまう。翌日、傘を返したいという彼

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        二十代の難病患者は華奢で儚いと誰が決めたというのか

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        • 白蛇伝について
          4本
        • 入院してました
          7本

        記事

          「白蛇伝」について⑴

           皆さま、突然だが蛇はお好きだろうか。私は、触らなくていいなら(鑑賞だけなら)5本の指に入るくらいには好きだ。(猫、犬、蛇、ああでもカワウソもいいなあ、イルカもいいなあ、というわけで、五本)ちなみに6番目はチンアナゴだ。ついでに語らせてもらうと、チンアナゴのチンは珍ではなく狆だ、日本犬の。なぜ狆アナゴというかといえば、狆のように目が大きく見えるためだそうだ。チンアナゴもかわいいが、なぜか五本の指には入らず、6番目になってしまう。それはそれとして。蛇が嫌いでも楽しめる小説がある

          「白蛇伝」について⑴

          またつまらぬごみを増やしてしまった…

           広島に住んでいると一度は耳にする(?)平和記念公園折り鶴問題(仮称)。要は、平和記念公園に毎年いくつもの千羽鶴が届けられるが、処分しようにもしにくく困ってしまったということだ。  私の場合は、もっとちっちゃい、たった二羽の折り鶴のことだが、最悪の場合、めっちゃはずいやつになる恐れもある、重大な事件を引き起こしてしまったのだ――  私はもともと幻覚体質?らしく、幻覚をよく見るのだが、特に病院などの緊張を強いられる空間に寝泊まりしているともう毎晩のように見るのだが、久しぶりに

          またつまらぬごみを増やしてしまった…

          誰のせいでもありゃしない みんな おいらが悪いのさ 尾藤イサオ 「悲しき願い」的な気分です。せっかくお風呂にはいったのに、ねぇ…

          誰のせいでもありゃしない みんな おいらが悪いのさ 尾藤イサオ 「悲しき願い」的な気分です。せっかくお風呂にはいったのに、ねぇ…

          梅干しに寄せて

          私は「うまいもの」が好きだ。というより、「まずいもの」を好きな人はいないのではないか…いや、そうとも言い切れないか。たとえばそう、料理の苦手な彼女が初めてふるまってくれた手料理とか。それは(別の意味で)「おいしい」かもしれないが、とにかく、そんな彼女のいない私は、「うまい」=「好き」なのだ。 さて、「梅干し」である。好みがはっきりと分かれる食べ物ではないだろうか。ちなみに私は、これ毎日食ったら塩分摂り過ぎで死ぬぞ、というくらいの、しょっぱいのが好きだ。そういう梅干しは得てし

          梅干しに寄せて

          今更になってまどマギをみて思うこと(ネタバレ・うろ覚えあり)

          最近またまどマギ(耳毛の長いハクビシンっぽいやつと「契約」してしまったばかりに魔法少女になって魔女と戦い最終的に自分たちも魔女になることが運命づけられた少女たちの努力を見守るという趣旨のアニメ。正式名称は「魔法少女まどか☆マギカ」。)をテレビでやりはじめたらしいので録画してみた。今までまどマギは映画の3作品を見たきりだったから、ヌケているところとかわからないところとか(とくに「叛逆の…」でなぜほむらちゃんが自分の守ろうとしたまどかちゃんに敵対するような悪魔になったのか)がわか

          今更になってまどマギをみて思うこと(ネタバレ・うろ覚えあり)

          「反省はしているし後悔してはいないが公開はしてほしくない」

          やっちまった…。「魔が差しました」としか言えません。 自己紹介で言ってた「広島 劇団」に入団が認められてしまったのです……! 難病についても伝えたし、ほとんど協力できないかもしれないということも伝えたうえで、OKされるなんて思ってなくて……修論と就活にKOされないといいけど。なんてね(フラグ以外の何物でもない)。 ま、全員との顔合わせもまだだからうまくやっていけるかどうかわからないし(私の妻んないギャグを笑ってくれる人ばかりだといいな)何ができるかもわからないけど、とり

          「反省はしているし後悔してはいないが公開はしてほしくない」

          幻覚(み)ちゃった♡(入院生活シリーズ番外編⑴)

           今日はね、とうとう幻覚(み)てしまったのですよ。最初は幻覚だって思ってたけど、主返してみれば半信半疑というか、幻覚の半信半疑って面白いね、要はいまだに実際に起こった出来事だと思ってるってことなんだけれども。今日も今日とて夜中に起きてしまったもんだから、同室の人を怒らせたんじゃないのかなって思いながら寝たのがよくなかったね。気づくと、ちょっとだけカーテンが開いてて、そこから灰色と白の縞々パジャマの少年が ぬーん と顔をのぞかせて、私の部屋を見回して――正確には、見まわそうとし

          幻覚(み)ちゃった♡(入院生活シリーズ番外編⑴)

          結果、イケメン(入院生活nプラス1.5日目)

          前回※の結論。ホントに来たのよ!13:15に!何なら初めてじゃんね、予定時刻が提示されてそれ通りに始まったのって!優秀優秀!しかも、「時間守ってくださってよかったです」って言ったら「患者さんもいろいろご都合おありでしょう?」って。そこが「イケメン」なのかなあって、ちょっとだけ思ったり思わなかったりしました。思えばそういう「イケメン」ぶりは確かに⒜が好みそうな気がする……おいしい展開に結びつきそうだったので、結局いつもよりリハビリ頑張ってしまいましたとさ。

          結果、イケメン(入院生活nプラス1.5日目)

          リハビリ室はイケメンパラダイス?!(入院生活nプラス1日目)

          【注意】 ・今回は非常に個人情報が多く含まれており、私を知っている人が読むともしかしたら誰のことかわかってしまう危険性があります(無いことを祈ります)。万が一わかってしまった場合でもそっとしといてください。 明後日は退院日(仮)の前々日。やっと病院にも慣れてきて、いっぱしに寝られなく(?←最近になって分かったことだがなれない場所ほど私はよく寝られるようなのだ。なお、パーキンソン病は無関係とか。謎だ。)なってきたころだというのに……などと嘆くと、リハビリの先生⒜がたまたま明日

          リハビリ室はイケメンパラダイス?!(入院生活nプラス1日目)

          青春時代が夢なんて…(入院生活n日目)

          そんな灰色の?入院生活にも春が来た(?)のです。めっちゃかわいい研修医Kさん(年齢不詳)。金曜日の夕方に、リハビリの先生⒝※より入手した「看護師さんとかは土日のほうが案外誘いやすいよ」という情報をたよりに、夜の回診のときこっそり尋ねてみたのです、「明日の午後、デートしませんか?」と。「研究対象」としてでいい、「勉強の息抜き」でいい、と――。そうしたら、彼女は微笑んで、喜んで!と私の手を取ってくれました。どこに行きたいの、と聞かれ、売店、と即答すれば、彼女ちょっとつまらなそう。

          青春時代が夢なんて…(入院生活n日目)

          入院三日目※個人的すぎる見解を含みます

          入院生活しててわかったことは、意外と医者のほうがちゃんと「わいるど氏」を見てくれてるんだな、ってこと。面倒を見なきゃいけない絶対数がそもそも違うのだろうし、この病気への理解度も違うのだろう。というより、関係性の違いかな、と今は思う。医者を文学を学ぶ学生に例えて考えると患者は小説などの文学作品で、研究対象になるからこそ一冊一冊が貴重な存在で、「私の専門はこの本」といって大切にする。でも、例えば文学部なんて学問じゃないと言いつつ文学部の事務を任されている人にとっては「中国文学の本

          入院三日目※個人的すぎる見解を含みます

          入院二日目にして……

          「〽聞けないものを聞こうとして あり得ないものを聞き及んだ(「天体観測/BUNP OF CHICKEN」のメロディで)」 でおなじみのわいるどです。検査入院なうですが、病室がありえないくらい静か。前入院したときはもっと先生とかまわってきて忙しかったのになあ、、、って。で、一回でも勝手に出歩いてそれでこけたら、「それ見たことか!」と言わんばかりに「わいるどさんは看護士と一緒じゃないとどこにも行ったらいけんよ」とおっしゃる。トイレにも風呂にも!そのわりに呼んだとき薬が効いてたら「

          入院二日目にして……