二十代の難病患者は華奢で儚いと誰が決めたというのか

 絶賛就活中の二十五歳文系、難病、しかもまだ修論かけてないという、どう頑張っても明るい未来が見えない?わいるどです。以後お見知りおきを。

 「自己分析」らしきものをしがら、ふと「〽あんたの時代はよかった」(沢田研二「カサブランカ・ダンディ」)だの「〽あの時君は若かった」(ザ・スパイダーズ「あの時君は若かった」)だのと無意識のうちに口ずさんで(年齢詐称はしていません、悪しからず)、自己嫌悪に陥っています。

 もう良き思い出になり変わってしまった、高校生のころ。25年しか生きてないのに10年前のことを懐かしむなんて、と言われるだろう。でも、今にして思えば、私は演劇をしていた。青春していた。

 「広島 劇団」と検索している自分に気づいて思わず 鼻で笑う。私はもう、あの頃の私ではないのだ。口が開かないから滑舌も絶望的なら、そもそも歩けない、じっと立っていることさえもできない。調光卓に座っても、手が震えるから照明なんてできやしない。諦めている、つもりだった。でも気がついたら「お問い合わせ」のメールを送っていた。申し訳ないことをした、と心から思う。採用できる見込みのない、仮に採用したとしても使い物にならない パーキンソン病の私に、一時間も割いていただくのだから。

 こんなことを書いていたら、パーキンソン病患者は演劇をしたらいけないのかとか、難病患者に失礼だとかなんだとかいわれそうだが、症状も進行も人によって違うのだから、その指摘はお門違いだ、と私は言いたい。私の症状では、どう頑張っても演劇なんてできないに決まっている。ところが、某予備校の会社説明会で「自分の限界を自分で設けないで」といわれ、思わず涙ぐんでしまう。さすが予備校の先生だ、と思う。劇団の皆様、責めるならその言葉に感銘を受けて入団したいと応募した私ではなく某予備校の先生を責めてください。

 それはそれとして、こんなネガティブなことばかり書いていいのかわからないが、とりあえずこんなことを思いながら毎日を過ごしております。

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