梅干しに寄せて

私は「うまいもの」が好きだ。というより、「まずいもの」を好きな人はいないのではないか…いや、そうとも言い切れないか。たとえばそう、料理の苦手な彼女が初めてふるまってくれた手料理とか。それは(別の意味で)「おいしい」かもしれないが、とにかく、そんな彼女のいない私は、「うまい」=「好き」なのだ。

さて、「梅干し」である。好みがはっきりと分かれる食べ物ではないだろうか。ちなみに私は、これ毎日食ったら塩分摂り過ぎで死ぬぞ、というくらいの、しょっぱいのが好きだ。そういう梅干しは得てしてすっぱいから、人前では 酸っぱい梅干しが好き、と言っているが、私にとってはぶっちゃけ酸味などどうでもいいのだ。だったら塩をなめておけ、とか、そんなのは梅干し好きとは言わん、みたいな「ご指摘」ほどナンセンスなものはない。とにかく、私は、誰が何と言おうと、「酸っぱい梅干し」が好きだ。なんで今日こんなことをわざわざ(修論も書かずに)書いているのかといえば、単純に、病院で朝食べた梅干しが理想的な味だったからだ!

私の母は逆にはちみつたっぷりの甘い梅干しが好きで、「すっぱしょっぱーい」と顔をしかめつつ歓喜する私(我ながら器用だ)を、宇宙人でも見るような目(実際に見たとは言ってない)で見てくるのだが、それはまた別の話。


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