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理屈で理解する、本当に役に立つ速読術について

学生時代に習得してとても良かったスキルの一つとして”速読”があります。
僕がどれくらい速いかというと、ビジネス新書であれば10〜15分くらいで読み終えられるくらい。
ここでは自分なりの速読に関する理解や考え方、実際に行っている方法について詳しく書いていこうと思います。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら

速読を学ぼうと思った理由と学習方法

端的に書くと、読書というのは知識や異なる思考をインプットする等において優れた手段であり、その効率を高めたいと考えたからです。
単純に、読むスピードが倍になれば得られるものも倍になる(はずな)ので、しっかり時間をかけて習得する価値があるなーと。
ちなみに僕は10年以上前から読書記録を取っており、それほどの読書家というわけではないですが、年間120冊ほど読んだこともありました。

学習方法としては関連書籍を複数読み、その上で実践を行いました。
"速読"以外のトピックも含みますが、僕が今までに読んだ読書術に関連する本は以下の9冊です。
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フォーカス・リーディング
読書進化論
初心者のための「日経新聞」の読み方
スロー・リーディングの実践
王様の速読術
難解な本を読む技術
読書力
ビジネスマンのための「読書力」養成講座
読書する人だけがたどり着ける場所
ーーーーー

速読を学ぶだけであれば、フォーカス・リーディングと王様の速読術がおすすめで、僕の方法は上記を基盤として自分なりに整理したものです。
ちなみに速読の方法としてフォトリーディングというものも有名かと思いますが、「パラパラとページを捲って右脳で記憶する」といったコンセプトに納得感がなくほぼ触れたことがないのでこの後も特に出てきません。

”速読”の正体とその限界

”速く読む”と書きますが、重要なのは速さではなく、本の要点を理解することです。
ただ速く読むだけならただページを高速で次から次へと開けばいいですが、もちろんそれだけでは意味がありません。
理解しつつ文章を速く読むには、速読というものを理解すること、そしてその方法論を学ばなくてはいけません。

速読の正体を端的に説明すると、”読まなくて良い箇所を読まないスキル”と言い換えられます。
なので、このスキルは全ての書物に対して効果を持つものではありません。

例えば小説であれば、文体が持つリズムや、比喩表現の美しさなども含めて楽しむものです。
仮に小説を速読しようと試みるのであれば、あらすじを読んだ方が当然速いですがそれは本来の楽しみ方とは言えません。

また、自分が全く予備知識を持たない分野の本であれば、その効果は薄れます。
なぜかと言うと、後述しますが、読んでいる箇所が重要か否かの判断ができないことに加え、用語を理解するためにも時間が必要であるためです。
例えば僕は最近分子調理に関する本を読んでいた(面白かった)のですが、この本を15分で読み切ることはできませんでした。
ただ、それは速読の失敗というわけではなく、予備知識を作るための読書であるため速読しようとしていなかったから、というのが理由です。

すぐに使える速読法6つ

ここからは、実際にどのように速読を行うかについて、具体的な方法を6つ書いていきます。

1. 本で書かれている分野に関する理解を深めておく
前段落でも書きましたが、初めて触れる分野の本を速く読むには限界があります。
なぜなら、例えば知らない単語が出てきたら、その単語自体を理解するためにその箇所は重点的に読む、もしくは別で調べる必要が生じます。
また、そこに書かれている内容が重要なのか否かの判別ができません。

例えば僕がマーケティングの本を読んでいてCPAやLTVなどの単語が出てきたしても、その意味をすぐに理解できます。
また、もしそれらの単語の説明が文章中で行われるようなら、その部分は丸々読み飛ばすことが可能です。

2. どういうスタンスで読むのか決めておく
こちらも前段落で書いたように、全てのシーンにおいて速読が有効なわけではありません。
そのため、その本を読むにあたって、前提知識を得るための読書なのか、速く読むことを重視した読書なのか、より深く楽しむための読書なのかなどを自分の中で整理した上でとりかかることが肝心です。

3. 著者略歴、はじめに、おわりに、目次を最初にしっかり読む
これをする理由は著者のスタンスや本の流れを理解するためです。
著者がどのような立場・経歴であるかを知れば、どういったスタンスでこの本と向き合えば良いのか、ある程度設定できます。
また、はじめにではこの本がどういう思想・目的で書かれたものか、そしておわりにではそこに対する結論が多く書かれています。
そして、目次においてはその本においてどのように論が展開されていくのかというのを短い時間で把握することができます。

これらをしっかり読み込むことによって、その本を読み進める上での地図を作るわけです。
それがないと、速読中に論理展開が読み取れず、かえって時間がかかってしまいます。

4. 文の構成を理解する

大学受験などで英語長文読解を学んだ人であれば思い当たる節があるかと思います。
具体的な例を出すと、「一般的には○○と言われている。しかし〜」といった文章がある場合、筆者が言いたいことは「しかし」以下に書かれているので、「一般的には〜」と書かれている箇所は特に読む必要はありません。
他には、「AはBである。なぜなら〜」という文章は、「AはBである」の時点で文意を理解できたのであれば、「なぜなら〜」以下は力を入れて読まなくても問題ありません。
加えて、例示も省略できますし「ちなみに〜」などの後も読まなくてよいケースが多いです。

このように、文章の構造を考えると、読むべき箇所、読まないでよい箇所を瞬時に判断することができます。
ちなみにビジネス新書だと要点が太字で書かれているようなものもいくつかありますが、その箇所だけ読めば十分、という本も多いです。

5. 体調を整える
例えば徹夜明けや酔っている状態では、本をきちんと理解するのは難しいです。

6. 集中する
読む箇所の取捨選択や眼球の動き自体をスピーディーにするためにはある程度の集中が要求されます。
ちなみにフォーカス・リーディング内では起立した状態で読め、という記述があった気がしますが、そこまでする必要はないと考えます。

まとめ

速読をするにあたっての前提や方法論について書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
この投稿自体も速読しやすいように色々と仕掛けをしてみたので、それぞれの方法論を意識しながら読んでもらうといい練習になるのではないかと思います。

色々な本を読んできた今までの人生に僕は感謝しているので、この投稿が誰かにとってもお役に立てばいいなーと思います。
ただ、矛盾するようでありますが、速読せずにじっくりこの本をしゃぶり尽くしたい!と思えるような本ともっと出会いたいというのが最近の考えです。

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ITベンチャーに新卒入社後2012年創業 複数回エクイティ・デッドでの資金調達を行い各種事業を行う 2015年に既存事業譲渡と訪日旅行者向けWebメディア立ち上げを並行しつつ、 2016年にフジメディアホールディングスグループに数億円でバイアウト 2019年から福岡で2度目の創業