印象操作の基本戦術 フレーミング効果とは何か?
参考本・文献(こちらを読むとより理解が深まります)
①前書き
皆さんは、天気予報を見ていて、降水確率50%の時、家から傘を持ち出しますか?。
もし、天気予報士の方が、降水確率50%と言う場合と少し持ち出そうかなと言う気持ちになります。
一方、晴れる確率が50%と聞くと、持ち出さなくていいかなと思います。
このように、言い方によって印象が違います。
今回は、その印象操作にも使われているフレーミング効果と言う物を紹介したいと思います。
②フレーミング効果とは
このフレーミング効果と言うのは心理学者のダニエル・カーネマンが発見したものです。
どのように発見したかと言うと
参加者を集め、2つのグループに分けた後、以下の問題を出します。
ある恐ろしい病気がアジアに蔓延しました。その被害はや600人の死者が出ます。アメリカはこの病気を広げないために2つの治療法を考えています。どちらの治療を選びたいですか?
この問題を出した後に、2つのグループに、それぞれ別の治療法を提案します。
<グループAに与えられた提案>
(治療法A):治療法Aをとれば、200人が助かります。
(治療法B):治療法Bをとれば、600人が助かる確率は3分の1で、誰も助からない確率は3分の2です。
<グループBに与えられた提案>
(治療法C):治療法Cをとれば、400人が死亡します。
(治療法D):治療法Dをとれば、誰も死なない確率は3分の1で、600人が死亡する確率は3分の2です。
この治療法ABCDを見て、お気づきな方もおられますが、
実はこの治療法は言い方を変えているだけで、内容は全く一緒です。
ですが、この問題を見て、どの選択肢を選んだのがどのくらいの割合だったかと言うと
①治療法A 72%
②治療法B 28%
③治療法C 22%
④治療法D 78%
と選択肢に偏りがあったのです。
③フレーミング効果の実験から分かったこと
グループAに提案された治療法は「助かる」と言うことを主観を置いています。この場合、600人の内、2/3の確率で死んでしまうといったことよりも、200人助かるということに目が行くため、治療法Aと選んだ人の割合が増えまます。
逆にグループBに提案された質問は「死ぬ」と言うところに主観を置いています。この場合、400人死ぬと言われるより、600人の内、1/3の確率で生きれるというということに人間は目がいくため、治療法Cを選ぶ人の割合が増えます。
このように人間は、損することに敏感で、損しないことを選ぼうとする
生き物のため、人の言い方によってはリスクがあっても、損しないように
しようとします。
④最後に
この、フレーミング効果と言うのは、使い方によっては悪用されることがあります。例えば、セールスです。セールスは自分たちの商品を買ってもらうために、リスクをあえて言わず、メリットを前面に言って、私たちに商品を買わせようとします。そうすることで、私たちに商品を選んでもらおうとしています。皆さんもセールスは、内容をよく聞いてから選びましょう。
以上が「印象操作の基本戦術 フレーミング効果とは何か?」についての内容でした。
参考本も見るとより分かりやすい図などがあり、経済学や心理学の深い知識が得られますので興味のある方は、参考にしてみてください。
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