誠意と誠実の違い

　先日、僕のような独立したての20,30代の若者達が集まる飲み会に出席したときに、特別ゲストとして有名な実業家の方が参加されておりました。

　その席でおっしゃていた言葉の一つに『誠意』と『誠実』は意味が似ているようで全く違う。その言葉を熟知して体現できることが最も大切だとおっしゃっていた。言われてみれば意味は全く違うような気もするが、パッと考えてどのように違うのかは直ぐには出てこなかったので、その場でググって調べて見ました。

『誠意』....真面目に物事に向かう心
『誠実』....真面目で真心のある様子

　誠意とは相手のことを真面目に思い行動して体現すること。誠実とは、相手の話や思いを真面目に受け止めることや態度。どちらも同じようで似て非なる言葉である言葉であることがわかります。

　誠意について具体的に以下についてお話して下さいました。例えば、接待の席でお食事をご一緒してご馳走になっと時にその場で感謝の気持ちを伝えるのは勿論のこと、次の日の午前中に昨日の感謝の気持ちを再度伝える。そして、3 ヶ月後半年後にお会いした時に「先日御馳走いただいた〇〇大変おいしかったです。僕はお肉が本当に大好きで、あんなに美味しいお肉を食べたこたがなかったので幸せです!!」と、御馳走していただいたときの内容をしっかりと覚えていることが誠意ある行動で、相手に信頼感やあのときの感謝の言葉は上辺だけの気持ちじゃなくて、本物の気持ちなんだなと感じていただけるとのことです。

　また、ビジネスに関わらずお客様や知り合った方のLINEやメールの返信は必ず既読した5分以内に行うことが重要。即レスすることで、あなたを大事なお客様だと認識していただけると同時に、返し忘れも防止できるため1日に何件もやりとりする方には大事な習慣になるそうです。

　そして、そのような関係を築くためには、相手の目をしっかりと見て、真面目に相手の話を聞くことに徹することが誠意を見せる前に最重要とのことです。そもそも、誠意を見せる前に誠実さがなければ上記のようなシチュエーションにもならず、簡単な挨拶をした瞬間に相手に『この人とは気が合わないな』『この人はダメだな』と思われてしまい、挨拶だけで会話もしないまま記憶から忘れられてしまうとのこと。

　そのため、誠意と誠実はどちらか片方だけではなく、どちらも重要な言葉であり言葉の違いを理解することが大切であると改めてわかります。

　信頼貯金を積み立てることが自分の仕事をする上で、人生をより良いものになる最も大事なことだと思います。誠私欲を離れ、曲がったところのない心で物事に対する気持ちを抱きながら、『誠意』と『誠実』の両方の言葉を守って仕事をすることが特に独立したばかりの自分にとって一番大事なのかもしれません。

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