研究者としてプロになるまでの道のり?(時間的考察)
ゆーです。
今日も引き続き、研究者のお話を少しだけ。
どの職業でも、プロとか一流と呼ばれる方々がいらっしゃいますが、研究者のプロって、その線引きはどこからなんでしょう?
一般的にどんなものでも、1万時間も費やせば、その道のエキスパートになれると言われたりしますね。
「これ、研究者でも当てはまるのかなぁ?」と疑問に思ったことがあり、計算してみました。
学生時代に、ボクの所属してた研究室はそこそこ厳しいところでしたので、1日に何時間も研究に使う日々を送ってました。
朝9時ごろに着いて、そのあと夜はだいたい11時とか12時までずっと。
最後の半年ぐらいだけ、少し伸び伸びと過ごしました(それでも毎日12時間ぐらい?)が、それ以外はホントずっと研究してました。
実験したり、論文読んだり、報告書を作ったり。
休憩時間も惜しんでやるタイプだったので、昼ご飯10分、晩ご飯も10分で、一日に30分ほどしか休まないなんてこともしょっちゅう…。
これを月曜日から土曜日までの6日間です。
(朝からではないにしても、たまに日曜日も行ったりしてました。)
そうなると短く見積もっても、1日に約13時間ちょっとは研究に使うことに。
それを週6日間ということは?
さらにさらに、年間の休みは全部で日・祝日とお盆やお正月、プラス春にほんの少しだけ。
トータル2ヶ月ぐらいですね。
つまり残りの約300日間は、ずっと毎日13時間程度、研究に注ぎ込んでました(なんなら実際には、もう少し長め。苦笑)。
となると…。
「13時間×300日=3900時間/年」になる。
これを学士4年生と修士の2年間で、「3900時間×3年間=11700時間」ということに。
おぉ!
修士卒でも、1万時間超えとるやないか!
確かに?企業では、修士卒の方もガンガン研究してますし?
1万時間も伊達じゃないのでは!
ん?となると、博士ってなんだ?
ちなみに恩師には、「博士号とるまでは、研究者の卵やろ」的なことも言われましたね。
うーん、難しいところやなぁ。
でも確かに修士卒の方は企業に入ってから、さらに育てられているイメージもある。
ということは、博士課程に進学した人は追加で3年間、修士卒の人は新天地で3年間やれば、同等ということでしょうか?
ここまででの時間を計算してみます。
仮に博士課程に進学したとすると上の11700時間がさらに2倍になりますので、23400時間!
おー!数字だけ見れば、なんかすげぇ!(←語彙力ゼロ笑)
もちろん、時間を費やせばいいってもんでもないので、1万時間だろうが、2万時間だろうが、関係ないとは思いますけどね。
環境にもよりますし。
でも、学生の本分であると言われる学業をコツコツと積み上げれば、研究者のプロになれるとも見れる!!
なるほどなー。
でも、やっぱり研究ってどうしても時間がかかるものが多い。
なので、きちんと考えて、実になる努力も積み重ねて、案外2万時間ぐらい費やさないと、プロと認めてもらえないのかも?
「そもそもプロの研究者ってなんやねん!」って感じはしますけど。笑
これは、また別の機会に考えて書きます。
話を戻し…。
ということは研究をやり始めて、少し長めに見積もっても7年ぐらいで2万時間も研究をやってれば、1人前と考えてもいいのでは?
修士卒であれ、博士卒であれ、変におごることなく着実に積み重ねていくのがいい気がします。
7年って確かにちょっと長い。
でも結構、効率的じゃないかな?
だって、会社員が何かを初めても一日1〜2時間しかできないわけで、そうなると毎日休み無くやっても年間700時間。
1万時間を超えるには10年以上かかる。
ね?ちょっと効率的に思えますよね?(←ゴリ押し。笑)
少し時間はかかるけど、着実にプロになれる。
これに関しては、誰しも同じなんじゃないかなぁ?
難しいのは一流なのか、二流なのか、はたまた三流なのか。
いやいや、超一流かもしれない!?
このあたりは別問題ですかね?
(あー、また考えるネタが一つ増えた。笑)
最後に一つだけ、ボクの思うことを追加するのであれば、もちろん研究には多くの時間が必要かもしれません。
が、ボクのはじき出した2万時間という年月において、真摯に研究と向き合っていれば、どんな人でもきっと“プロの”研究者になれるんじゃないでしょうか?
研究者の下積みって、長い期間を”学生”として過ごしますが、案外“明確な研究者像”みたいなものって教えてもらえないことが多い。
なので、不安にもなります。
でも、実はみんなわかってないのかもしれません。
自分なりに「これできっと何かを生み出せるんだ!」という気持ちを持ちつつ、研究し続けていれば一人前になれると思うんです。
ボク、昔は「継続は力なり」ってあまり好きじゃなかったんですけど、「研究ってこれがめちゃくちゃ当てはまるかも?」と思ったりもしますね。
…うーん、もう少し具体的に書かないとなぁ。
まだまだよくわからん説明だ。
少しずつ具体化して、研究者像をイメージしやすくしたい。
「時間的概念はわかったけど、継続って…何を?」って感じですし。
論文を読んでるだけでも、実験をしてるだけでもダメで。
「何をすればいいのか、そこを知りたいんだ!」って学生のボクなら思う。
期待してくれる方、しばしお待ちを…。
いつか書くぞっ!!
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