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9ヶ月間に詰まった愛を、解放しよう

元彼と別れて3ヶ月たったからnoteに残そうと思う。

駄目なところもいっぱいあったけど、すべてが愛おしかった。そんな彼とのことは忘れたくないからここに残す。

出会いから付き合うまで

彼との出会いはマッチングアプリ。関西弁の彼はチャットのときからノリがよくて、すぐ会いたいと思わせてくれた。そう思ったタイミングで彼はドライブに誘ってくれて予定が決まる。

このスピード感も気持ちが急加速で進んでしまった要因。ドキドキしながら彼の迎えを待ってるあの時、切実に戻りてぇ。

最初にデートして、1週間後には好きになっていた。

話していてとにかく楽しいし、趣味も似ている。ここまで気が合う人に出会えたことが何よりも嬉しくて、彼のことばかり考える日々。


3週間後に自分の誕生日があったのだけど、付き合ってもいないのに誕生日を挟んだ土日まるまる一緒に過ごしてくれた。あのころが人生のピークか?と思うぐらいの多幸感に浸った。

たくさん食べ物を買ってくれていて、冷蔵庫の中がパンパンになっていた。閉まりきらない冷蔵庫と同じぐらい、嬉しさが溢れ出し、完全に愛だった。

壁に「HAPPY BIRTHDAY!」とデコレーション。
床を転がるカラフルな風船。
暗闇をライトアップした部屋。

大声で歌いながらケーキを持ってきたニコニコの笑顔の彼が、世界一かわいくて推せた。

誕生日の夜、彼から合鍵を預けられた。告白でもされるのかと期待したけど、そうではなかった。

彼は「いつでもきていいよ」と言ってくれたけど、自分の存在が彼にとって何なのか分からなくなった。

そこらへんからモヤモヤし始めて、だけど彼は会いたがってくれるから、彼の希望に応えようと週3とかで家に通った。去年のわたし。ちょうど1年前のこの時期の話だから、思い出すと胸が痛いね。

会った初日からして、その後会うたびにした。
最初から彼にとってわたしは都合のいいセフレだったんだろうな。

だけど彼は、九州に旅行に行きたいだの、一緒にサイクリングもしに行ったり、セフレにしては勘違いしてしまう言動ばかり与えてきた。

「これ以上むり、はっきりして」

気づいた時には声が漏れていた。
その時彼は「セフレに旅行行きたいとか普通言わんでしょ?」とか言って付き合うことになった。

その時点で良くなかったんだろうな。きっとスタートが間違ってる。けど、その時は振られなかったことが嬉しくて、なにも疑問に思えず、幸せだけを噛み締めていた。

幸福絶頂期

付き合い始めの3ヶ月。ほんとに楽しいことしかなかった。
クリスマスまではね。プレゼントにピアスをくれて、遠くまでデートをして、車ではずっと手を繋いでいた。

ドライブスルーしたハンバーガーを口いっぱい頬張る姿。
流れる音楽にノリノリな姿。
道をよく間違えるけど堂々としている姿。

車を運転している彼が一番好きだったかもしれない。

深夜にサービスエリアに車をとめ、斉藤和義の「歌うたいのバラッド」が流れる車内でそっとキスしてくる。

そうやって、彼との幸せを存分にいただいた。

始めての分裂

年末の話。粗末に扱われたのがきっかけに彼の異変が現れはじめる。言い合いになり、頭がよく回る彼に対抗できなくなる。彼のイラつきがピークに達しいきなり突き放され、帰れと罵倒された。

「安定剤がないとおかしくなりそう。」
こんなこと言われて、怖くなって即座に帰った。

彼は躁鬱で、モラハラで、プライドが高くて、弱い時はとことん落ちる。

そんな彼を支えたいって思っていたのは、間違いなく愛だよね。

でも彼からの愛は次第に消えてって、気付いたら会うたびに泣かされるようになった。

自分自身のメンタルもおかしくなっていって、肌荒れもして、不眠症もひどくなって、体重が激減した。

そんな関係でも好きだから、と言い聞かせて付き合い続け、彼からの連絡はこなくなった。

別れ話

わたしは彼に2回振られた。
だけど彼からすると振ったのは1回。
これが一番よく分からない。

GW、彼は一度も連絡をくれなかった。わたしは気を紛らわすために色々遊びに出かけた。久々に会う友達にも早くそんな奴とは別れろって言われて、かなり決心がついた。

GW明けてからご飯に行こうと彼を誘った。

「太らないもの食べたいから家でいい?」
この返答には呆れて笑うしかない。

会うと彼は謝ってきた。連絡を取らなかったこと。意味がわからない。謝るぐらいなら一言連絡くれればよかったのに。

家で食べるのかと思ったら、またなんかよくわからんプライドに振り回されて居酒屋に行った。道中、いつもより優しくしてくる彼に悲しくなった。

いままで自分から手をつないでくることなんか滅多になかったのに。

もう終わりだと決意して、ご飯の後に別れ話をする。どう思っているのか知りたい。フラれる恐怖でいっぱいだったけど、勇気を振り絞った一言だった。

・大事に思っているけど、好きかわからない
・これからいい関係を築くために努力できない
・年明けあたりから冷めていた
・かわいいから相手していた
・関係がなくなるのは嫌だ
・もう振り回されたくない
・1人にしてほしい
・元カノの方が俺を愛していた
・重い
・ポンコツ
・プライドが傷つけられる
・一緒にいるとお金がなくなる

その日に彼がわたしに言った、彼の本音。思い出して書き出してみたけど、ひどいよ。思い出しただけで自己肯定感下がる。

どの内容もキツすぎて、もう関係は終わったと思った。途中しんどくなって家を出て友達に電話した。

「別れたしひどいこと言われまくって泣いてるけどごめん。」
こういう時に相手をしてくれる友達がいて本当によかったと思う。

疲れていたから続きは1週間後に話そうとなった。この時点で終わっていればよかったのにね。

浮気

したのは、わたし、ということになっている。彼の本音を聞いて、相談に乗ってくれていた友達何人かに別れたと伝えた。そしてGWぐらいから始めていたマッチングアプリで話していた人と会うことにした。

その人は坂口健太郎のような見た目で、アパレルに勤めている超絶イケメンくんだった。タイプではなかったけど、仲良くしていると優越感に浸れるような人だった。もう、元彼の愚痴もとまらずお酒のいきおいに任せて家に行ってしまった。

一瞬の復縁

会う約束をしていた日。この日はこれから友達として接するか、もう縁を切るか話す日だと思っていた。

部屋に入ると先週より数倍の笑顔を振りまく彼。不思議でたまらない。話し出すきっかけを探しながら、彼がご飯を作ってくれた。そして2人で食べる。

皿を片付けると彼は抱きついてきた。好きなのは変わらないから、正直嬉しくてたまらなかった。そしたら彼はひどいことを言ってしまったと謝り、許してほしいと言う。

涙が出て、頭が回らなくなり、許してしまった。

わたしは嘘がつけない。自分のしたことを隠すことができず、3日前に他の男とやったと告白した。
その時彼は少し興奮気味になって、許さないけど許す。と曖昧な感じでことをおさめてくれた。家まで車で送ってくれて、安心して寝てね、と言われて安堵した。

本当の別れ

彼にまた、別れを告げられるのはすぐのことだった。安堵したその3日後から連絡が途切れ、また不安に襲われた。

会いたいというと、話がある、と返ってきて、別れの予感しかしない。

振り回されすぎて感情が自分でも理解できなくなっていた。ただ、また自分を否定されるんだ、と思って怖くなる。

手が震え、怖くて眠れもしない。電話しても拒否される。彼は案の定、浮気のことで裏切られたと感じていたそう。そりゃそうか。

LINEで言い合いのようになり、最後はお前呼ばわりされたことをきっかけに連絡を遮断した。

別れ後の話し合い

「合鍵郵送してください」
1週間後にそう、一言きた。さすがにひどい。最後に会って、思っていたこと全て言ってやりたいと思い、会ってくださいと返事。

彼は了承し、近くの公園で話す。
そこでも言えなかった本音は山ほどあるけど、嫌な感じで終わりたくなかった。

最後に、友達として影から応援させてよ、と言ってハグだけして別れた。

そして今

彼とは一切連絡をとっていない。誕生日はメッセージ送ろうかと迷ったけど、やめといた。
3ヶ月たったけど、まだまだ彼のこと思い出す。元気にしているかも普通に心配になる。

わたしは彼から辛い恋愛を学んだし、いい人生経験ができたとプラスに捉えている。

自己肯定感がここまで落ちることも知ったし、回復する術もこの3ヶ月で経験して学ぶことができた。

学んだことが多すぎて、もう一度会えるならちゃんと感謝したい。

あの9カ月間で得たものも失ったものもたくさんあるけど、彼の中で自分の存在が、少しでも残ってくれたらな、と願っています。

一生忘れられない恋をさせてくれて、本当にありがとう。


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