論文:芸術におけるカタストロフ表象 —ひとりひとりの記憶の中の裂け目— (Representation of Catastrophe in Art: the lacerations in our own unconsciousness )

武蔵野美術大学 造形学部 芸術文化学科 卒業論文(2019年度)

所属ゼミ・主査教官:春原史寛先生
副査教官:髙島直之先生
副査教官:中島智先生

※著作権上の関係で、図版を省略しています。何卒ご理解ください。

目次 

論文 抄録

序章 研究の動機、研究の目的、先行研究の検討

第一章 カタストロフの定義と諸相 

・アート、ないし個人的なものからの逃亡・捨てられた手紙(草稿)・孤独と内省 ー傷つくとはどのようなことか・カタストロフへの期待と恐れ・カタストロフのゆらぎ

第二章 カタストロフ表象と鑑賞

・変身とアイデンティティ・わからないものへの理解ー映画『アナと雪の女王』より・鑑賞における逃避・目眩(イリンクス)とカタストロフ

第三章 カタストロフ観の固定化 

・「傷ついた」という声、抗議電話 ーあいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』をめぐって・〈傷〉と振る舞い・文脈に抗するもの 『un/real engineーー慰霊のエンジニアリング』より・リテラシーが失わせるもの ー愛する(to love)の次元・渦中、そして表象(ヴェール ・ひとと、場所 ー被災の分断

第四章 写真実験

・浄化しえないもの・痛みの知覚

終章 傷と気配

あとがき

参考文献目録

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