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もしもし、運命のひとですか。

もしもし、運命のひとですか。

気がつくと、すっかり穂村弘さんのトリコになっていた。くやしい。
脳内でこっそりほむほむ、ほむほむ、と小声で呼びかけてしまうぐらいトリコになっている。

だってなにを読んでも面白いし、言葉のセンスが抜群だし、素晴らしい短歌をよむし、かわいい。
40歳を過ぎて、夜中に寝ぼけながら菓子パンをむしゃむしゃ食べて、朝起きたらそこらじゅうにパンのくずが散らばっているなんて、かわいい。
でもほむほむのファンはみ

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「テヘランでロリータを読む」【読書の秋2022】      

「テヘランでロリータを読む」【読書の秋2022】      

★アーザル・ナフィシー著 

 訳/市川恵里 (河出書房新社)

「テヘラン」+「ロリータ」でいったいどんな世界が待っているのだろう。
二つの単語の組み合わせが何ともスリリングなこのタイトル。

流行る気持ちでページを捲った。すぐに自分の勘違いに気付いた。これは小説ではないのだ。最初の著者ことわりがきを読むまでもなく、ちゃんと帯にも『回想録』と書かれているではないか。
ただし、著者アーザル・ナフィ

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【読書の秋2022】『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』感想

【読書の秋2022】『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』感想

世界遺産検定の勉強の合間に友人から勧められまして、今回紹介する本は『羊飼いの暮らし——イギリス湖水地方の四季』(ジェイムズ・リーバンクス:著、濱野大道:訳)である。

湖水地方といえば何といってもピーターラビット!と思っていたが、最近世界遺産検定の勉強をしているので、ロマン主義の出現やピクチャレスク運動などのキーワードがあるな・・・なんてなことを思いながら、読み進めていると、その通り、本文内には以

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