第8話 恋した時の熱
2回目のピアノレッスン。
1回目のレッスンからAさんのことが忘れられなくて、ずっと考えていた結果、またレッスンを入れることにした。
前回と違うのは緊張具合。
前回まではこんなに緊張しなかったのに、今回はメイクも服装も沢山考えてレッスンに向かった。
レッスンに行きスタジオにつき少し待つと、Aさんの声がする。
やっぱり人を安心させるようなイケボだ。
なんてことを考えてたら、Aさんが目の前に来てくれた。
「また来てくれたんや」
その一言を聞くと無意識に頬が緩む。
頬が緩んだまま部屋