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ドイツの小学生デモにみる「スマホ依存」

2018年9月8日(土)ハンブルグにおいて、デモが行われた。
このデモの発起人は、7歳の男の子である。
彼は親がスマホばかりに目をやり、自分と遊んでくれないことへの不満をデモという形で表現した。

"Spielt mit MIR! Nicht mit Euren Handys!"
(僕と遊んでよ!スマホとじゃなくて!)

このデモを3つの異なる観点から見てみよう。
1つ目「子ども」はこちらから。⇩

2つ目「親」はこちらから。⇩

最後は、やはりこのデモの核となる部分「テーマ」を考えてみたい。

この少年エーミルが訴えていることは、率直な子どもたちの想い
公園に一緒に行っても、スマホばかり見ているパパやママ。
夏のプールでは、親がスマホに夢中になり、子どもから目を離していたため、子どもが水難事故にあうということも。
「なんて酷い親だ!」と感じるかもしれないが、実際、今や誰にでも起こりうる深刻な問題だ。

"スマホネグレクト"
(ネグレクト=育児放棄)

親がスマホに夢中になり、子どもを無視してしまう「スマホネグレクト」という言葉が数年前から使われるようになった。「愛着障害」(光文社新書)などの著書がある精神科医で作家の岡田尊司(たかし)さん(57)は、無自覚のうちに子どもに関心が行き届かなくなる親が増えていると危惧する。スマホは今や経済や産業を支える基盤。スマホネグレクトは仕事に欠かせない「必要悪」と捉えられがちで、親に育児放棄の意識が芽生えにくい。変化が目に見える薬物やギャンブル、アルコールなどの依存症と異なり、スマホ依存はじわじわと社会をむしばんでいると岡田さんは指摘する。(下記:東京新聞TOKYO Webより引用)

「学校関係のメールだから」
「仕事の打ち合わせについてだから」
「すぐに返信しないとママ友に悪いから」
そういいながら、スマホを手に取る。

子どもが何か話したそうにしていても
「ちょっとだけ待っててね!」と、最初は「ちょっと」のつもりだったが、ダラダラと時間を忘れてスマホとにらめっこしていないだろうか。
気がついたら、「あら、こんな時間!」と現実に戻り、
「ごめん、さっきの話って?」と子どもに聞いたところで、時すでに遅し。
子どもたちは待ってくれない。
特に子どもとのコミュニケーションには、『旬』、そして『瞬』が大切だ。


「心が育つIQ絵本講座」講師である浅野葉子さんがご紹介されていた本。
シンガポールの小学生の作文『スマホになりたい』のニュースをみた、人気絵本作家・のぶみさんが作文を元に作り上げた絵本である。
胸が張り裂けそうになるお話だ。

お料理が終わると、スマホ。赤ちゃんをあやした後は、スマホ、テレビを見た後は、スマホ……。ママは、スマホばっかり見てて、全然自分のことを見てくれない、と困っているカンタロウ君がしたこととは……。
人気絵本作家・のぶみが描く、ママがわが子をぎゅっと抱きしめたくなる、ちょっぴり切なくて、あたたかい絵本。(内容紹介:アマゾンより引用)

正直、今のご時世、スマホをまったく見るなというのは無理かもしれない。
しかし、重要なのはバランスを取ること。

「そんなことわかっている」
「私は大丈夫」
「でも、あと少しだけ…」

そう思っているうちに、自覚症状がないままスマホ依存へ陥ってしまい、気がついたら子どもへ向けている時間が徐々に減っていた
そんなことがないように注意を払っていかなくてはいけない。

時代の変化とともに、ワンオペ育児をしているママも増えてきているのが現状。頼れる親は近くにいない上、肝心のパパは仕事で忙しい。
ストレスだらけなワンオペ育児での癒しの場を、スマホの中にある空間に求めてしまう気持ちも理解できる。
しかし、スマホ依存がエスカレートしてしまったあと、取り返しがつかないことになってしまうかもしれない。
愛着障害により、子どもの自己肯定感もどんどん下がっていってしまう


まずは、できることから始めていくといい。
マイルール、家庭ルールを決める。
いきなり大きな目標を定めることはない。
小さなゴールを持ってみる。

・家庭内でスマホをさわらない時間を作る
・週末のスマホ時間を削減してみる
・家の中ではスマホの着信音を消す
・一日のうち決まった時間を機内モードにする


子どもに寂しい思いをさせないために。
目の前にいる子どもは、『今』あなたの愛情を待っている。
『今』あなたに話を聞いてほしいと思っているのだから!

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