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【ニューヨーク編】ゆうこりん波乱万丈アメリカ音楽留学日記

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遂にニューヨークJFK空港に降り立ち、偉大なジャズピアニストになることを決意する私。しかし私を待ち受けていたのは試練の連続だった。ニューヨークファック!大嫌い!でも良い思い出だっ…
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2020年9月の記事一覧

「第13話」ニューヨークで苦労したこと その② 地下鉄編

「第13話」ニューヨークで苦労したこと その② 地下鉄編

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第13話

ニューヨークに移り住んで苦労することの一つは公共交通機関だと思う。
私もテーマパークに移り住んだと思っていれば少しは楽だったかもしれない。中世、いや化石時代にタイムスリップした感覚を味わうことが出来る。もはやカンボジア、バングラデシュの方が交通機関はマシなのではないかと思うくらいお粗末である。私はこれにはニューヨークに来たばかりの時は相当悩ま

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「第14話」 悪夢の新学期手続きの日

「第14話」 悪夢の新学期手続きの日

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第14話

異国の地で、特に私のように英語をろくに勉強せずにアメリカに行ったものとしては、学校の新学期に向けての各種手続きは恐怖そのものである。個人差はあるが、留学生は苦労すると思う。それに加えニューヨーク州立の大学の事務対応は悪名高い。頭の悪い学生がバイトをしているので、ミスも頻繁に起こる。そもそもこういうところで働く人はワークエシックが欠如している人

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「第15話」 ニューヨークバカ短大・悪夢の事務員にカルチャーショックを受けるゆうこ

「第15話」 ニューヨークバカ短大・悪夢の事務員にカルチャーショックを受けるゆうこ

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第15話

学校の一室で英語が全く話せず総スカンを喰らった私はその日は早々と退散した。翌日に海外留学生向けのオリエンテーションに出席を控えていた私は、取りたくないESLを何とか回避する方法を見出そうとしていた。そこにはインターナショナルスチューデントの相談に乗ってくれるアドバイザーもいるだろうし、誰か助けてくれるかもしれない。英語のわからない留学生の私の

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「第16話」 友達何人出来るかな?( ^ω^ ) → 結果:0人 
ニューヨーク短大 オリエンテーションの巻

「第16話」 友達何人出来るかな?( ^ω^ ) → 結果:0人 ニューヨーク短大 オリエンテーションの巻

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第16話

オリエンテーションは今正に始まろうとしていた。カフェテリアのようなところに留学生が集まって座っていた。会場の後方には長テーブルがあり、サンドイッチやソフトドリンクのボトル類、タコスチップスの袋が綺麗に並べられていた。メッセージカードや風船などのデコレーションも施されており、何ともカラフルだ。アメリカTVドラマで見るような子供の誕生日会みたいで

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「第17話」偽善の国アメリカ。留学生オリエンテーションでペタジーニの嫁に公開処刑される。

「第17話」偽善の国アメリカ。留学生オリエンテーションでペタジーニの嫁に公開処刑される。

シャラポワのような美しい白人娘に「ノー」という一言返事をされ、未だに凹んでいる私。彼女は単純に質問にイエスかノーかで答えただけかもしれないが、まるで私の人格、存在が一言で否定された様なそんな恐ろしいワードにさえ思えた。

オリエンテーションは終盤に差し掛かる。ペタジーニの嫁似のインターナショナルオフィスの主任(以下ペタジーニの嫁と略す)が「良い?もし質問や、困ったことがあったらインターナショナルオ

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「第18話」中国人のアドバイザー、アレックスに助けられた話

「第18話」中国人のアドバイザー、アレックスに助けられた話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第18話

前回までのあらすじ
ニューヨーク棒音楽大学の最終選考に残るも、英語の試験で落とされた私。
9月の留学を公言し、仕事、ライブ全てをキャンセルし、渡米の準備を進めていた私はまさかの出来事に絶体絶命。急遽、4月から短期大学に入学する手続きを進め、間一髪、何とかアメリカ行く行く詐欺にならなかったとほっとオッパイをなでおろすもつかの間。着いた異国の地、

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「第19話」アメリカの短期大学について (アレックスと昼食を食べた時の話)

「第19話」アメリカの短期大学について (アレックスと昼食を食べた時の話)

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第19話

カフェテリアで私達は何を食べたか忘れたが、とりあえず4.5人用の丸いテーブルを見つけ、そこで小一時間話した。私の英語力の為だろう、彼は自分が常日頃から使っているであろう予定表のメモ欄に、強調したいワードをその都度書きながら、私に話した。

私の悩みを親身になって聞いてくれたアレックスは、私の通っていたラガーディア短期大学を数か月前に卒業し、今

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「第20話」短大で初めての授業、悩殺ボディーのエリザベスとの出会い

「第20話」短大で初めての授業、悩殺ボディーのエリザベスとの出会い

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第20話

遂に短期大学での授業初日を迎えた。授業と言っても英語を第二言語とする学生のための英語のクラスだけど、あの日の朝は今でも覚えている。

私は沢山あるESL97(一番下の英語のクラス)からスタートした。
(授業を登録する際にも色々なトラブルに遭ったのだが、まあ正直前置きが長くなり学校生活について早く自分も書きたかったので、別の機会としよう。笑)

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「第21話」 カーネル教授とエリザベス。

「第21話」 カーネル教授とエリザベス。

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第21話

悩殺ボディーボン・キュッ・ボンのエリザベスは授業が始まってからも、ずっとうつろな表情だった。朝8時の授業は確かに私にもしんどかった。彼女は朝早くの授業をとった事を後悔しているのだろうか。斜め後ろに彼女は座っているので、彼女の美貌を見るには少し振り向かないといけなかった。彼女が私の前に座ってくれればチラ見をして目の保養となったのに( •̀ㅁ•́;

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「第22話」NYCの短大で統計学の授業を受けた時の話

「第22話」NYCの短大で統計学の授業を受けた時の話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第22話

入学当初のクラス分け試験で、一般教養科目を取る英語力がないと判断された私はESL(留学生向けの英語のクラス)を取らされる羽目に。しかし一つだけ一般教養科目を取る事が出来た。数学である。正確には統計学入門のクラスを取った。なんとクラス分け試験の出来が相当よかったので、数学のクラスでも難しいクラスが取れたらしい。これは自分も驚いた。というのも、

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「第23話」アメリカ初の授業で教授が2回も来なかった話

「第23話」アメリカ初の授業で教授が2回も来なかった話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第23話

ニューヨークのコミュニティーカレッジで初めて統計学の授業に出席した朝。教室にいる生徒の9割がアメリカ人だと知った私は縮こまった。NYCに渡り数週間の私が、これから英語でアメリカの学生らと対等に授業を理解していけるのか不安だった。

5分待てど教授は来ない。それから10分。15分たっても教授は一向に姿を現せず、おかしいと思った何人かのクラスメイト

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著者の将来の夢【ゆうこの余談】

著者の将来の夢【ゆうこの余談】

昨日、私の兄が栃木から家族(兄、奥さん、甥)で実家に遊びに来た。
(注:著者は東京の実家で後期高齢者の両親と暮らしている)
甥が生まれて一年数カ月が経った。私は4月までアメリカに住んでいたのもあり甥を見る機会は最近までなかった。帰国してからも、兄の家族は栃木に住んでいるのと、コロナの関係で、あまり実家には遊びに来なかった。甥に会うのは昨日で3度目だ。

子供の成長とは早いものだ。最後に会ったのはほ

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「第24話」NYC短期大学の統計の授業で学んだアメリカの素晴らしいところ

「第24話」NYC短期大学の統計の授業で学んだアメリカの素晴らしいところ

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第24話

統計学の授業で新学期早々、教授が2回続けて来なかったのには流石に驚いた。3日めの授業には来たけど・・・3回めの授業でようやくクラスに現れた教授は、数学のデパートメントからは違う教室に行くように伝えられていた、学期の始まりにはよくある事だと言った。いや、よくあっちゃ困るんですけど( •̀ㅁ•́;) というより2回も授業が無くなったんですけど、遅れ

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「第25話」NYCに住んでいた時に病院から40万円の請求が来た時の話

「第25話」NYCに住んでいた時に病院から40万円の請求が来た時の話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第24話

マイケル・ムーアの映画「シッコ」を観た事がある。私が2013年に渡米する前だったと思う。アメリカでは医療がビジネスとなり、保険料がとても高額で保険に入れない低所得者層は満足な治療を受けられない事を知った。アメリカの保険業界、医療業界は莫大な富を得る。いやはや、アメリカとは何とも恐ろしく愚かな国だと思ったのものだ。留学中私は海外の旅行保険に入って

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