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【子育て】初夏のおススメ!シソジュースづくりから得られた対話と発見。♯079

前回、夕方の子供たちの帰宅後、怒涛の勢いで過行く時間帯に、あえて家事を自分でやらずにお手伝いをさせようと思った背景を書いた。

そんなこんなで、先日岐阜に行ったときに買ってきた赤紫蘇(シソの生産量NO1の愛知県産!)を使ったシソジュースづくりをやってみた。

お湯の中に、シソを入れて、赤い色が葉から抜けてきたら、シソを取り出す。砂糖とレモン汁で味を調えるだけの簡単ジュース。

でも、これだけでも子供たちとの会話が生まれる。

はじめ、「シソジュースつくる人ー!」と言って寄ってきたのは息子(9歳)。
シソを洗うだけ、火の当番をお願いするだけでも、なんか嬉しそう。
5年ほど前、広島に住んでいたとき、直売所が近所にあって、よくこの時期にシソジュースを作っていたことを思い出したようで
「ママ、よく広島に住んでたとき、シソジュース作ってたよな」と。
そうか、あんな小さかったときの記憶も覚えてるんだね、と嬉しくなる。

お湯が赤くなってきたら、娘(4歳)を呼び出してみる。

「ねぇねぇ、この赤いお湯見てみて。」

はじめは、のってこず、YouTubeを見ていた娘だったが、謎に赤いお湯を見てびっくり!
「これ、何の食べ物の赤色でしょうか?」
と聞くと。
「サツマイモ!」
と斜め上の答えが返ってきた!
そうか、「ブドウ!」とは言うかな、と思ったけど、イモ類で答えてくるとは思わなかったわ・・・
でも、そういえば、幼稚園でサツマイモを栽培して、皆で食べたことを以前、すごく楽しそうに話してたな。だからサツマイモと答えたのかな。確かに色は同じだわ。
なんて考えながら、サツマイモと赤紫蘇の赤紫色は「もしかしたら、同じ成分なのかな?」なんてひらめいた。

調べると、共通して、アントシアニンの成分が入っているではないか!
予想もしなかった娘の答えから、こんな発見も。
娘に「どっちもアントシアニンっていうのが入ってるから同じ色なんだって!」と答えると、言いにくいアントシアニンという言葉を何度も口にしていた。
目が悪い息子には、「アントシアニンって目がよくなるんだってー」とアントシアニンの効果を伝える。でも、「昔、飲んであんまり好きじゃなかったから、シソジュースは苦手・・・」と言って飲まなかったけど^^;

味を調える際の砂糖200mgも子供に見せてみる。
「ねぇねぇ、ジュースってこんなに沢山、砂糖が使われてるんやで!」
と言うと、甘党の息子は目を丸くしていた。
普段、ジュースはお砂糖が沢山入ってるから身体に悪いよ、と言っても、ピンとこないだろうけど、見せたらわかる。これも、家でジュースをつくるからこそ、見せられるもの。

たかだか、お湯でゆがいて、味を調えるだけのシソジュースからも、子供との対話からこんな発見、気づきが得られる。そしてわずか10分、15分の時間も息子の記憶に5年前のシソジュースづくりの記憶が残っていたように、子どもたちの記憶に刻まれていたら嬉しい。

ジュースづくりに使ったシソの残りで、翌日は、白ゴハンにかける「ゆかり」をつくってみた。どうやったら、水分が抜けるかクイズをしながら、フライパンで焼いたり、電子レンジに入れたり、「蒸発」や「気化」を娘に教える。
水分が抜けて乾燥したシソを網のボールに入れて、擦りながら細かくする。
娘も一生懸命。
私もゆかりづくりは初めてだけど、こちらも味を調える際に使う塩の量にびっくり。ふりかけって塩分多いよとは聞いていたけど、確かに・・・

そんなこんなで、わずか10-15分でも、料理を通じて、子供たちと豊かな時間をつくれた。

思い出したのは、幼稚園の保育。
娘が行っている幼稚園は、とにかく「遊び」しかしない幼稚園で、お勉強は無し!ただ、子供の興味ややりたいことに寄り添いながら、いろんな遊びを子供たちがアイデアを出したり、先生が提案してくれる。その中で、文字を覚えたり、体験から知識をつけていく。
だから、毎年、各学年の子供たちの興味によって、保育内容が変わる。
先生が子供たちの空気を感じ取って、ライブ感を持ちながら保育を進める様子は、あっぱれだった。

子供たちとの料理も、そうだなーと思う。
私がタスクを決めて、子供たちに決まったことを「やらせる」のでは、お互い不満がたまりそうだけど、「遊び」をつくって、子供たちとの対話の中から、いろんなことを発見したり、そこからアイデアを発展させる時間にすると、豊かな親子時間になる。

毎日はできないかもしれないけれど、でも週に何回かはこの10分間を捻出してみよう。

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