マガジンのカバー画像

僕のNSC(お笑い養成所)日記

17
漫画家をやりながらお笑い芸人に挑戦した日々のコミックエッセイです。
運営しているクリエイター

#漫才

僕のNSC日記 その5 「授業前の口臭検査!」

僕のNSC日記 その5 「授業前の口臭検査!」



つづく

最初に口臭チェックを受けた時は本当にビックリしたけれど、臭かったらファンもつかないだろうし、仕事相手に嫌がられるし、芸人の学校においては極めて大切な教えの1つだったと思う。

実際よしもと芸人のフリスク常備率は異常に高く、ニオイに関する相手への配慮が行き届いていた。なにせ毎週あのチェックを受けていたからな笑

そういえばボイスの先生が、過去最も声が良かった生徒はハリセンボンの箕輪はる

もっとみる
僕のNSC日記 その4 「一人で入学するのは嫌だ!」

僕のNSC日記 その4 「一人で入学するのは嫌だ!」



つづく。

というわけで僕はNSCに高校の同級生と一緒に入学しました。でもね、いざ入ってみたら、友達と一緒に入学する人って各クラスにせいぜい5組くらいしかいなかった。ほぼ全員が1人で入学。すごい勇気だよね。そしてだんだんと皆がコンビを組んでいく。

最初はみんな「おじさん」とか、「すごく太っている人」とか、「ハーフ」と組みたがるんだけど、半年もすると、とにかく面白い人が大人気で、みんな面白い人

もっとみる
僕のNSC日記 その3 「すでに1度卒業している同期生!」

僕のNSC日記 その3 「すでに1度卒業している同期生!」



つづく。

じつは、ネタ見せを1度もしないでやめていく人はかなり多い。1年間で400人以上(もっとかも)が辞めたのですが、その中で1度もネタ見せをしないで辞める人って30人はいた。

あと、1回だけネタ見せをして辞める人もすごく多い。ハッキリ言ってみんな素人なので最初は誰もウケないんですよ。小中高とクラスの爆笑王だった人が、

「俺だけはウケるぜ〜♪お前らとは違うぜ〜」

と自信満々でネタを披

もっとみる
僕のNSC日記 その2「意外だったダンスの授業」

僕のNSC日記 その2「意外だったダンスの授業」



つづく。

NSCではそれぞれの授業ごとに【選抜クラス】というものがあって、夏以降は残酷なまでに「選抜クラスに入れるエリート」と「その他大勢」がハッキリ分けられた。
生徒は700名以上いたが、各選抜に入れるのはせいぜい10人程度。非常〜に狭き門だった。

上の漫画に描いたダンスや、発声練習の授業にも選抜クラスがあったが、お笑いの授業以外で選抜に選ばれても尊敬はされなかった。実際、踊りだけ最高に

もっとみる