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どんな言葉を書くのも怖くなったけど生きているので言葉で考えるしかなく、どこにも書けない…

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どんな言葉を書くのも怖くなったけど生きているので言葉で考えるしかなく、どこにも書けないのでここに書く とはいえからっぽな頭

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まばたきの呪縛

高校生の頃、同学年に好きな女の子がいた。 好きといってもいわゆる「恋愛感情」ではなかった。 クラスも違い、結局卒業までまともに会話をすることもなく終わった。彼女はきっと、私の名前はおろか存在すら覚えていないと思う。 とはいえ私も、1年生のときから彼女を認識していたわけではない。彼女はおとなしく、決して目立つ外見ではなかったし、派手なグループに属しているわけでもなかった。 私が彼女に強烈な想いを抱いたきっかけは2年生のとき、修学旅行での夜のことだった。翌日のスケジュール

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      なにもない自分を悟られないよう必死に取り繕う けどあのひとは全部分かっている 私がつまらない人間であることも 少しでも 何か を持っている人すべてに強烈な劣等感を抱いていることも あのひとに向ける気持ちさえ そういう汚いドロドロしたなにかを含んでいる あのひとは今ごろ眠っている 寝息をたてている 目をつむって ふとんに寝転んで 私とは無関係に 生きている 確たるものなんてどこにもなくて どこのだれのなににおいても 皆 足場があると思っている 安定がそこにあって 運悪く あるい

      • apple-polisher

        DYNAMIC CHORDのSwitch移植が決まった 少し前に断捨離をしているとき 最後まで処分をためらっていたapple-polisherのソフト KYOHSOとLiar-Sと[rêve parfait]のソフトはだいぶ前に売った でもアッポリだけはとずっと持っていた けどプレイするわけでもない Vitaのソフトなんて今後出ることはないだろうと思いながら持っていても と悩みに悩んで 結局有紀が生きているのはシナリオの中じゃないし とPlayStationVitaとソフトを

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          今日 というか昨日 は あのひとの誕生日だった おめでとうのLINE みたいなことはしない というか今も話し続けている途中 タイミングとしては今日あたり 私からメッセージを送ってもなんら不思議はないのだけど 話すに値するようなこと がなにもない あのひとに送ること 送っても大丈夫なこと が浮かばない 今日はお誕生日ですね なんて送ったところで なにも 何も送れない 次の日になった 今日もまたなにも思い浮かばない noteに書いたことの中から あのひとについてのところだけ消し

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        まばたきの呪縛

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          生まれてこなければよかったなとぼんやり思う 死にたいというのではないし つらくてつらくてしかたがないわけでもない けどべつに 生まれてこなくてもよかったんじゃないかとは思う 上を目指す とか ありのままに生きる とか それぞれの生き方 みたいなのがある でもそれは真逆だったり多様だったりするように見えて 実のところ全部 生まれたからには というような意思が見えて おそろしい 生きたくても生きられない人 というのはどこかにいるのだと思うのだけど それが私の気持ちとどう結びつくの

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          わからない あなたとのあいだ あなたとのしゃべりかた いろんなこと それは山場とか峠とか波とかそういうものでもあったように思うし 言ってしまえば正念場のようなものですらあった気がする それを乗り越えた というのも違うかもしれないけど 少なくともそこに居着くことはなく なんとかして今の 今というのはそのときどきにとっての今 ふたりになってきた でもこのたびの 今回のことはなんか違う気がする 私の気は未だずっしり重い 電話で話した そこではまたおしゃべりができた ということになっ

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          やっぱり私との直接の会話を避けていたのだということが分かって 分かったからといってなにもできないのだけど 私が必死に というのも変だけど 話しかけていたこの数日間 は ただ目を逸らされていただけだった 寂しい のか 虚しい のかわからなかったけど 何日か前にここ最近自分が送ったLINEは全て消去していた から 向こうの画面には残っているだろうけど 私の画面には あのひとが私じゃないどこかに向かって話している言葉 が ずらりと並んでいるだけ あいだに私の言葉なんかあってもなくて

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          Twitterのアカウント を見たら終わりな気がする 一度も見ていない アカウント名もIDも覚えている けど もしそれで なにか があったら 本当に無理になってしまう から見ない いろんな些細なこと 覚えていられない人間だったらよかった どんなに昔のことも 小さなことも なにもかも記憶に残ってしまって なにも忘れられなくて すべてを探ったり 繋げたりしようとしてしまう のがしんどい

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          こんなに電話をしないのははじめてで だからどうということはないのかもしれないけど だめだな なんにもやる気起きないや 明日は土曜日 土曜の夜が一番うれしい 一番自由な時間 でも明日は多分 死んだようなかおで夜中まで起きて 激しい痒みに発狂しながら明け方無理やり眠って 布団から出たり入ったりを繰り返すだけの日曜を過ごして 終わる また月曜日 帰りたい 帰りたい 帰ってもなにもない でも帰りたい 全部いやだ あのひとは私のことも私とのことも考えはしてもそれが睡眠や食事や趣味に影

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          私ともっと一緒にいたい みたいな気持ちは薄れているんだろうな と思う 今までにもこういう ちょっとしんどいこと みたいなのはあった けど そのときどうやってまた続いていったのかわからない いつも同じように進むわけじゃない もしもそのときがきても みっともなくすがりつくのだけは と思うけど 多分私には難しい わかりました 今までありがとう と穏やかに言えたらいいけど できないと思う あのひとの視界から消える前に死にたい

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          ようやくしんどい気持ちが少し緩んできたけど それを理由にまた話したくなるというのは身勝手だと感じて またなにも言えなくなる これはあまりよくない流れができてきてしまっている 近づきすぎないこと あいだを保つこと 好き という自分の気持ちだけで相手を見たり扱ったりしないこと 相手のなにひとつ自分のものではないこと 私と関わるも関わらないもすべて相手の自由であること

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          日記形式のLINEのnoteがたまに送られてくるだけで それは私と話すことはとりあえず無いということなのか 私とやり取りするよりも 思ったことを一方的に置いておくほうが楽だと気づいたのかもしれない それならそこに私がいる必要はないし 私に話したいと思ってそうしているのかわからない いっそ今までありがとうございましたと楽になりたい それはほぼ自殺のようなものかもしれない 少し違うか それは身勝手だ 今までどういう気持ちで過ごしていたのか思い出せない どんどん気持ち悪い存在になっ

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          数年前のことをたまに思い出す 映画を作っているひとで なにかいろいろしている知的なひと というのはわりとどうでもよくて ひとつきっかけがあって私はそのひとに興味を持った そのきっかけももうどうでもいいこと ただ私はそのひとを狙っていた 狙うと表現するとたぶん私の思っていることとは少し違う感じで受け取られる けどそれもべつにどうでもいい インターネット上で出会う というのはそのときやその後の関係性にかかわらず昨今めずらしいことでもない そしてすぐに縁は切れる そういうもので そ

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          なにかを論じる というとおおげさすぎるけれどそれをうまく表す言葉がわからない なにかを話すとき ときには評価したりどこかの立場に立ったりするとき 私は結局 自分がそれのことを嫌いだから とか 自分がそれに接すると嫌な気持ちになるから とか の理由でしか話していなくて それを指摘されてしまうと もうなにも言えなくなってしまう 今までだったらこれ話してたんだろうな とか 手紙に書いてただろうな ということも 一度間をおいて考える と これも自分の感情とか醜い気持ち 妬みとかそうい

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          何度も思い出す 思い出そうとしてそうするのとは違う 終わったことではないから これからも続く というのもちが いはしないけど 今もそうである みたいなこと ずっとある きっとそこにいる 存在している 事実としてある それが私にはめざわりでたまらない じゃまでたまらない 消えてほしくてたまらない けどそれは私ひとりの勝手な気持ち いろんなそれがある めざわりなそれ 私の存在に関係なく存在するそれ これからもきっとそこにある

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          やっぱり分からない 私はあの人のことだましてたんじゃないか こんなになにもない人間を好きになるのはおかしい だからこそ最初のときに早くも「話すことなくなった」って思われたんじゃないか そのとき私が泣いたから今までどうにか繋がってきただけで ここまできたら今度はもうなにかあったからすぐ嫌になるとか離れるとかはなくなって でもそれは時間の積み重ねとかそういうのでつくられてきたもので 今さら捨てるのはもったいないとか 情がうつったとかの類のものでしかないんじゃないかと思って絶望する