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経営者は孤独。それって本当?オナベバー経営者、鈴木優希が思うこと

経営者は孤独

そんな言葉がある。

僕は40歳 FTMトランスジェンダー。LGBT社会人交流会「BRUSH UP」代表

本業は18歳から飛び込んだ水商売。地元である名古屋の歓楽街錦3で同じ性別違和の子を主に雇用したVenusという店を経営している。

25歳の時に独立。自分の店を持った。経営者になって今年で15年目。

ずっと「経営者は孤独」という言葉をわかりたくなくて逃げてきた。

僕は寂しがりや。ひとりでいるのが寂しいし、怖い。

家族のような「仲間」が欲しい!そんな思いで、いつでもどんな時でも常に従業員を募集してきた。おかげで、15年前。たった1人のバイトの子と2人で始めたVenusも在籍10人を超すまでになった。

経営者は孤独であってたまるか。自分だけは違う!という思いにしがみついてきた。

でも心のどこかではわかっていた。そして感じていた。どうしようもない「孤独感」を。

理想を信じていた若い頃。40歳。僕も歳を重ねた。それに伴い良い事も悪い事も「経験」した。そしてやっぱり、先輩たちが言っていた「孤独」そこに辿り着いた。

でもそれは決して悪い事ばかりじゃない。自分の成長にはここから逃げていたらダメなんだとわかった。

僕も雇われていた時にはわからなかった。

僕が誰より仕事をするのは、自分の店だから、必死。それだけ。

だからスタッフが僕の気持ちをわからなくて当たり前。責任感が違って当たり前。僕は経営者として

与え続ける事。

僕はどんなに凹んでも寂しい思いをしても、それを止めてはいけないのだと思っている。

孤独と向き合って学んだ事

それは、信じられるのは己だけだということ。こう文字にして書くと寂しいなと思うけど、これが事実。当たり前のことから逃げてはいけない。

自分しかいない。誰も助けてはくれない。自分の事を一番に考えられるのは自分だけ。これは「仕事」も「恋愛」も「健康」も同じ。

立場が人を作る。

他力本願でダメダメだった僕も経営者になったから、学べた。

出来る人が経営者になれるんじゃない。立場が人を変えるのだ。

この立場になって、

「僕だって人間!」って叫びたくなるほど心が悲鳴を上げた事も数えきれない…でも、越える。越えるしか選択肢はない。

そして1番大事な「覚悟」を習得した。

良い時は人が回りに沢山やって来てくれる。でも、肝心な時!ここぞって時。困った時には周りを見渡しても誰もいない。そう、自分しかいない。

理想や希望を持つのも大事だけど、それだけでは生きていけないことを、次から次へ降りかかる様々な難題から、痛感。

僕は降参して向き合う事にした(笑)

でも不思議。

向き合ってみると、自分は意外にあてになる奴なんだと自分の強さを知ることが出来た。そうすると、今までより自分を少し好きになれる。そして人に優しくなれる。従業員への感謝もより強く感じられるようになった。

孤独から学ぶこと。それは、僕が思っていた悲しいことだけじゃなかった。

※2021.9.18LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第2回無事終了。ご参加ありがとうございました!

次回は11/6(土)第三回LGBT社会人交流会「BRUSH UP」開催決定。申し込みはこちらから

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