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一生学び続ける人生でありたい
あなたは勉強が好きだっただろうか?
それともからっきし苦手だっただろうか?
勉強することに意味がないなんてことはない。
どんな勉強にも必ず意味があって、無駄な学びなんてないと思う。
確かに義務教育は退屈かもしれない。興味のない学びを延々と受け続けるのは多くの方が言うように面倒くさいかもしれない。でもその時間は決して無駄にはなっていない。大人になってふと、小学、中学時代の授業で学んだ時の情景が浮かぶことがある。ふと子供の頃に感じていた疑問が解消されることがある。子供の頃を回想して、もっとちゃんと勉強しておくべきだったな、と後悔することがある。
小さい頃に詰め込み学習で疲弊したかもしれない。その一夜で暗記した知識は無駄だったかもしれない。しかし、その苦労の中で獲得した学びへの姿勢と学びの方法は一生ものだ。日常で困難を生じたとき、どうしたら問題を発見し、改善し、よりよくできるかのプロセスを導くための思考力は勉強でしか培われない。
思考力が高まれば世の中の見方が大きく変わってくる。「頭がいい」とは単なる「テストでいい点数を取った」「いい大学に入った」とかではなく、思考力のこと。どれだけ数多くの選択肢を列挙できて、どれだけ物事を客観視できるかの能力のこと。人より異なる視点で、より多くの事象を考えて物事を考えられる人が「頭が良い人」と言えると思う。
頭が良ければ、普通の人が2つか3つほどしか解決策を思いつかないことでも10個も20個も見つけて順番に試して簡単に解消できたりする。頭が良ければ普通の人が何年も何年も思い詰めて悩んでいることでも見方を変えて行動を変えることで即座に悩まなくなったりする。
「頭がいい」=思考力=柔軟性=発想の広さ=客観性
勉強が出来て困ることなどないと思う。しかし中には「頭が良すぎてしんどい、頭が良すぎて思考力が高すぎていろいろ深く悩んでしまって頭がパンクしそうだ。勉強できなくてもいいからバカになって人生を悩みなしで楽しみたいな」なんていう人もいる。
実際、勉強が苦手な人に悩みがないなんてことはない。どんなに脳無しでも彼らなりの悩みは沢山あり、頭がいい人同様に悩んでいる。人間である以上、悩みは誰にでもつきものだ。ただ、考えてもどうにも解決策が見つからないのは彼らの悩みの種かもしれない。思考力があれば思考停止には陥らない。悩みがあっても解決しようと考えを巡らせるからその先に答えが見つかる。
学校での授業は退屈に見えて、一分一秒に非常に大きな価値があると思う。後になってあの時の教科書の一節のおかげで、あの時の担任の先生のおかげで今があるなんてこともあるだろう。小さい頃に義務教育と言う形で無償で学びという場所を提供していただけることに心から感謝したい。
ただ、本当の学びは本来、好奇心の赴くままに本人の意思で取り決めることができるはずなのに、実際は詰め込みで受け身型になってしまっている点は非常にもったいないと思う。否応なく他のクラスメイトと点数で競争させられ、賞罰教育に入り浸った子供たちは何を思うだろうか。
「勉強ができない=学校でのカーストは底辺=自分に自信がない=価値がない=生きている意味がない=自己肯定感の低減」
そんな雰囲気を押し付けてしまっているのが現状だと思う。勉強が出来なければ子供たちは他の分野で認めてもらおうとする。スポーツで頑張って成果を残したり、ユーモアを生かしてムードメーカーに立ち回ったり。
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一番厄介なのは何の芸にも秀でてないごく一般の子供たち。勉強ができないというレッテルを貼られると自分自身で何度も反芻して次第に進んで勉強しなくなる。結果、実際に勉強が出来なくなりレッテルが強化される負のスパイラルに陥る。
「学校の勉強」という非常に狭義な勉強なのに関わらず、レッテルを貼られた子供はその先に広がる無限の学びへ足を踏み入れることなく人生を終えてしまう人もいる。本来の勉強は誰もが心から楽しくて、学ぶ喜びを見出せるのが当たり前なのにだ。本人自身がそれに気づかずに努力を辞めてしまうのが非常に惜しい。
一方で、小さい頃から勉強ができて常に高順位を取っていた生徒は自信がどんどん大きくなってくる。先生からは正の期待をされてそれにこたえるためにもっと勉強を頑張る。結果、実際に学力が上がって自分も先生も大喜びする正のスパイラルが形作られる。要するに「ピグマリオン効果」が発動している。
他のクラスメイトからは「勉強ができるキャラ」としてスクールカースト上位に君臨でき、チヤホヤされることも日常茶飯だ。授業中の班活動では班員全員に頼られて自尊心をますます向上させる毎日、親や先生みんなから褒められて本人も有頂天となる。
狭い学校教育という世界観では勉強が出来ればいじめに遭うこともほとんどなく不動の地位を手に入れられる。だからこそこの時期に勉強が苦手な生徒は異常なまでの劣等感と嫉妬を感じるのだろう。次第に、自分には勉強が肌に合わないと勝手に決めつけて放棄する。それ以降は再び学びの世界に戻ってくることはない。
人には得意不得意があるから勉強じゃなくても別のことで社会に貢献できる。だからこそ勉強に関係ない仕事がごまんとある。別に学びの楽しみを知らない一生でも構わない。しかし、子供の頃に誤解して「学び=つまらない」と思って放棄したのならぜひもう一度初心に帰ってみることをお勧めする。特に大人になってからの学びは本当に面白い。
学校での学びは決してすべてではない。非常にちっぽけな世界観。本来は好きなものを好きなだけ勉強していいはず。小さい頃に誰しもが持っていた「好奇心」に再び火を灯して学びの世界へ足を踏み入れる。
好奇心、知への欲望、
学び欲があれば人生に花が咲く
死ぬまで「なぜ?どうしてこうなるんだ?」と万物に興味を持てると毎日が暇じゃなくなる。納得するまでとことん調べようと思う。自然に行動して体を動かし、脳を働かせて健康的な生活を営める。
「学び」は無限の可能性を秘めている。
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