Yuki_degimishin

エクアドル刺繍研究・作成販売 デジタル刺繍による手仕事を再現 民族衣装をリメイク。  …

Yuki_degimishin

エクアドル刺繍研究・作成販売 デジタル刺繍による手仕事を再現 民族衣装をリメイク。  先住民族の伝統技術を現代的なスタイルに作り変えたファッション。 エクアドルでデザインされた下絵をもとに、刺繍ミシンで手持ちの服に再現。 ラテンアメリカの刺繍によるファッション、テキスタイル。

最近の記事

私の刺繍ブラウス

20年前にエクアドルに留学して、 その後日本に帰国してから、 ずっと開けていなかった荷物の中に、 私のために作ってもらったブラウスがあることを思い出した。 恐る恐る開けてみた。 箱の中から、 当時の匂いともとれる独特の匂いとともに、 赤とピンクのグラデーションの バラの花の刺繍が 連続して施されたデザイン。 胸元から背中、腕回りにまでぎっしりと刺繍がされている。 そして、首元と袖には、控えめなフリル。 取り出したあと、 トルソーにかけて眺めていたら、 箱の中に眠らせてお

    • 馬に乗ってアンデスの山越え~バニョスへ行く。

         エクアドルにも温泉があるの! その名も、バニョス(Baños)という地名。 でも、日本の温泉をイメージしていっちゃダメ・・とはよくいうものです。 水着を着て入る 男湯/女湯の区別なし 泥のようなお湯の色 …でも、ぬるっとしたお湯ですべすべ肌の感触になる。 なんか泥水の温水プールみたいなイメージです。 エクアドルの温泉って、どんなやろ?!って興味本位で行った旅。 着いたら曇りの日の夕方で、さびれた町のような …寂しそうな瞬間に行ってしまった! 飴作りで有名で、店

      • 列車の屋根に乗って山越え~リオバンバ

        エクアドル滞在時に、姉のように慕っていた、現地の旅行会社に勤めていたあゆみさん。 あゆみさんのオフィスにはよく遊びに行ったし だべりに行ったし 家でパーティーをすると、いつも来てくれたし。 でも、一緒にどこか行くことってなかった。 唯一行ったのが、列車の屋根に乗れる旅。 そのためにリオバンバを訪れた。 日本でいう貨物列車の屋根に乗って、 アンデスの山々を行く。 この列車の屋根に乗って、手すりも30センチあるかないか… でも、 目の前に立ちはだかる壮大なアンデス

        • 同郷の人に会いに、テナへ

          同じオリエンテの地域に「テナ」という町があり、 そこに住むたかしくんに会いに行った。 彼は、エクアドルで知り合ったのだが、地元が同じひとだった。 親友のお母さんの教え子だった!笑  わざわざこんな地球の反対側にまで来て会わなくても! そんなもんなんですよね、 同じところに住んでいるからって、 そのすべての人に出会えるわけではない。 むしろ、私は私、たかしくんはたかしくんで それぞれ動いてきたからの出会いなんだなって思います。 「このテナにキトで豆腐を買ってきてくれたら、

        私の刺繍ブラウス

          アマゾンの人って何着てる?クヤベノへ行く。

          アマゾンとかジャングルって聞いて、何をイメージしますか? そこに住む人ってどんなだろう? 何食べているんだろう?? やっぱり裸なのかな・・ ジャングルの中で採れるものしか食べてないのかな・・ とか思いませんか?? 「Yuki アマゾンの方に行くけど、行かない?あと1人行けたらなあ!」って、 語学学校で一緒だったスロバキアからのコに言われて、 地名も聞かず、 地図で場所も調べず、 一つ返事で「いいよ!」って答えた。 しかも「出発は、明後日の夜だよ!」って。 何が

          アマゾンの人って何着てる?クヤベノへ行く。

          パナマハットの街と、蒙古斑の繋がりから考えるエクアドルと日本

          「パナマハット」って、一度は耳にしたことありませんか??  麦わら帽子みたいな・・・でも麦わら帽子(ストローハット)ではない! ストローハットは、天然のどの草で作ってもストローハットという。 でも、パナマハットだけは、 パナマ草(あるいはトキヤ草)という エクアドル西部に密生する草を使って作ったものだけをいう。 ファッション業界的には、ストローハットとパナマハットは別扱いだそう。 エクアドルのこの帽子は別扱い(笑) ちょっぴり、嬉しい特別扱い♡ パナマ産でもない(笑) 

          パナマハットの街と、蒙古斑の繋がりから考えるエクアドルと日本

          オタバロの人たちとすごした時間

          インティライミ終わって 一度首都のキトに戻っても 遊びに来てくれたひとたち。 コロッケとか肉じゃがとか 親子丼とか、お好み焼きとか 現地の食材で、日本食もたくさん作って食べてもらいました。 韓国食材屋さんで豆腐を仕入れて タッパーにいれてバスに5時間 テナというオリエンテの街にいる友人のもとへいき、 テナの中華料理屋さんで、麻婆豆腐を作ってもらう、というのもあったかなぁ。 オタバロに行くと 食事をして 歌って 踊って 何喋ったか覚えてないけど 同じ空間で、同じ時を過ご

          オタバロの人たちとすごした時間

          飲んで!踊って!(食べて!寝て)また飲んで踊り狂う~インティライミ

          ルシアちゃんに誘ってもらって参加した、 インティライミという祭り。 「太陽の祭り」という意味で インカ帝国の宗教的儀式を今にも伝えている。 簡単にいうと・・インティという太陽神に感謝して、国の安泰を願うもので、 6月の23日頃から月末まで 毎日毎晩、飲んで!飲んで!飲んで!(食べて寝て)踊って!踊って!踊って!を繰りかえす。きっと私のフィルターではかなりの歪みがある祭の内容だけれど、 それしか記憶がないのです。。笑! そんな時に、あのとっても素敵な刺繍のブラウスは

          飲んで!踊って!(食べて!寝て)また飲んで踊り狂う~インティライミ

          オタバロの人の服~美意識と誇りとアイデンティティ

          どこの街でたくさんの人にすれ違っても、 目を引き、 どこのひとなのかすぐにわかる。 オタバロの衣装は、衣装というより、 学校や職場に行く時も寝るときも使う日常着。 美意識と誇りに満ち溢れ、彼らのアイデンティティが詰まったものだと感じた。                                                             男性も女性も、長く黒いつやつやの髪を手入れして、 日頃から民族衣装であるこの服をそれぞれ身にまとう。 男性

          オタバロの人の服~美意識と誇りとアイデンティティ

          No フォルクローレ No life~ラテンアメリカ諸国の民族音楽

          プラサから流れる音楽=フォルクローレ。 日本ではラテンアメリカ諸国の民族音楽を指す。 このオタバロを含むアンデス地域のフォルクローレの特徴として、 管楽器と弦楽器が融合して織りなす音楽であること。 そう、スペイン人がやってくる前の この地域の音楽は 管楽器(サンポーニャ、ケーナ)と太鼓(ボンボ)のみで、 弦楽器(ギターやバイオリン)は、 スペイン人がもちこんだもの。 スペイン人が入ってくる前のインカの時代は、 宗教儀式だけでなく日常の生活・・ 労働のため

          No フォルクローレ No life~ラテンアメリカ諸国の民族音楽

          オタバロの一日の一コマ

          プラサ・デ・ポンチョ(ポンチョ広場)・・ オタバロの中心地にあるこの広場を中心に、 オタバロの街は広がる。 鳥の囀りで目覚めて、日本の初冬のような少し肌寒い中、 シャワーを浴びるとすがすがしい! シャワー中は、そのプラサから どこか懐かしいフォルクローレが流れてくる。 さあ、1日の始まりだ!って気持ちがシャンっとなる! 滞在先の家の朝食を頂いたり 朝からやってる食堂に、 デスアユーノ(Desayuno=朝食、今の日本でいうならモーニング!) を 食べに出かけた

          オタバロの一日の一コマ

          オタバロのまち・キチュア語

          ちょっと懐かしさを感じる音楽・・ フォルクローレというジャンルで親しまれる音楽を聴きながらバスに揺られ2時間。 インバブラ山の麓にあるオタバロに着いた。 バスターミナルの真ん前にある面白いビルは忘れない。 バスを降りると・・ スペイン語よりもなんかコロコロっとした 可愛らしい言語が聴こえてくる。 これがオタバロの人たちが使う「キチュア語」。 インカ帝国の末裔オタバロ族。 でもね、南米大陸の広大は範囲に勢力を及ぼしたインカ帝国ですが、 その範囲を広げるために利用したのが

          オタバロのまち・キチュア語

          エクアドルでの出会い②

          もう一つ、大きな影響を与えてくれた偶然の出会いがあった。 ルシアちゃん、通称ルーシーという同年代の女性との出会い。 ルーシーは、Sierra(シエラ)の地域にあるオタバロ出身の女性で、日本語が話せた。 目がくりくりと大きくキラキラと輝いて、丁寧な日本語で対応してくれたのが印象的だった。 首都キトから北へバスで2時間ほど走るとオタバロはある。 6月にインティライミというお祭りがあるからと誘われて、はじめて1か月滞在した。 ルーシーはじめ彼女の家族や親せき、友人、 時に

          エクアドルでの出会い②

          エクアドルでの出会い①

          さてエクアドル行ってみたら・・ 空港で英語が全く通じなくて! 留学前に一応勉強していたスペイン語を、 何とか使わないと会話にならない‼︎ けれど、日本での会話練習で身に付けた程度では、全然通じない‼︎ 言語を学んでるとあるあるの話ですね。  通じないから、珈琲1杯の注文もできなくて、 カフェ店員には何言っても首を横に振られ、 くっそー! 悔しかったー‼︎ 語学学校で改めて、スペイン語を学んだ後 私を知らない…もっとエクアドルのひとたちと 接する機会がほしいと

          エクアドルでの出会い①

          誇らしげに生きる

          エクアドルでの滞在で、 「みんな違っていいんだ!それにそれぞれに存在意義があるんだな!」って、自信持てた。 自分は自分の個性があって 1人とて同じ人は居ない 唯一無二の存在でいい。 幼少期はみんなとの輪に入れなかったんだな、わたし。 でもそのときに思ったことを やっていたんだと思う。 自分オリジナルな生き方、過ごし方。 エクアドルの概要にちょっと戻っちゃうのですが、 エクアドルは3つの地域+島で成り立っています。 ①大西洋に面したCosta(コスタ=海

          誇らしげに生きる

          それぞれの存在意義

          料理のバラエティさは、 隣国ペルーやコロンビアに比べると少ない(そうです)のですが、 それでもエクアドルが誇る食材があることを知ってください~! バナナですよ!! 今やフィリピンや台湾だけでなく、色んな国のバナナが 日本に輸入され スーパーでも一般的にみられるようになった。 エクアドル産もしかり。 現地ではバナナだけで何百種類もあって、見た目も味も様々。 甘くて美味しいものから、料理用に使われるものまで! エクアドル産のバナナで紹介したいのが、 「田辺さ

          それぞれの存在意義