老舗の流儀
先日、お彼岸ということで青森のおばあちゃんの家に行ってきました。
おばあちゃんちと言っても、父がた母がたともに祖父母は亡くなっているので、正確にはおばあちゃんの家に住んでるおじさんのところへ、です。
それでおばあちゃんの家の近くに「えびすや本舗ちぐさ」という和菓子屋さんがあります。ここのあんこが美味しくて、祖母がよくここであんこを買いお汁粉を作ってくれました。
夏休みに泊まりにいくと、この"ちぐさ"と近くの駄菓子屋によくおばあちゃんと来ていました。もしくはお小遣いをもらって「おかしかってきな〜」ってな具合。
その駄菓子屋は無くなってちぐさも無くなったって勝手に思っていたんですけど、それは、いつだったかちぐさが無くなる夢を見たことがあって、その夢に引っ張られていただけでした。
というわけで、このちぐさはまだ残っていて。
うわ!と感動というか、衝動に駆られて、すごい久しぶりに入ってみたら本当にフラッシュバックというか、甦るものですね。
あぁ、ここに座ってジュース飲んだなぁ、とか。
だから記憶は無くなったわけじゃなくて、思い出すのにキッカケが必要なんだよね。
ちなみにgramme(2店舗目)を作るときの僕のノートに店名の仮タイトルがいくつか書いてあってその中に「喫茶 ちぐさ」があったんです実は。まぁ焼き菓子屋になったので使われなくなったけど。
そのくらい心の何かに引っかかっているお店です。
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それにしても今はイートインスペース、なんて言うけど当時は「ただ休んでいってもらいたい」っていうだけのスペースだったと思うんですよね。
あんまりお店に嫉妬することはないけど、こうゆう時間をかけて出来上がったコピー出来ないお店を見るとやっぱり、すこし嫉妬しちゃうなぁ…
マーケティングとか戦略とか、イートインスペースだとか、おそらくそういう手垢がついた言葉が流行るより以前に、こういう店は存在していて、僕みたいな、いろんな人の思い出に残っているんだと思う。
流行ってるから純喫茶、とかじゃなくてどこかの全然知らない人のそういう存在になるように、っていうのが大事だよなぁとか自分の枠で考えちゃったけど、きっとこういう老舗というか、歴史ある店はそんなことすら小異というか、何も考えてなさそうな気もする
と言って色々考えていそうで…
もうまだまだ足元にも及びませんっていう感じでした。
この人たちの流儀はきっと、そこに在ることなんですよね。売ろうとか流行ろうとか、儲けようとか、そんなのじゃなくね
何だろうなぁ僕の持っている体験や知識ではちょっと測れないというか。こりゃすごいわ、っていう感じです。
解りそうで何も解りませんでした。笑
僕もまだまだこれから、頑張ろう、と思ったゆうきさんでした。
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