見出し画像

帰国者が14日間ホテルで完全待機するの、無理では?【一時帰国2日目】

ドミニカ共和国から日本に帰国してから2日目。

まず、2日目にして思ったことは

検疫強化対象地域(中国、イラン、ヨーロッパなど)から入国しした人は14日間指定された場所で待機って言われているけど、全員がやるのは無理では?

ということだ。


ちなみに、私が青年海外協力隊として派遣されているドミニカ共和国は「検疫強化対象地域」には入っていない。

でも、JICAからの指示で14日間の自宅待機が命じられている(これはドミニカ共和国の場合。国によってはまだ隊員が帰国できていなかったり、帰国後は施設で待機になったりと状況は異なる)。


私は自主的にホテルで14日間隔離生活を送ることにした。

ドミニカ共和国から日本へ帰国する際に機内や空港で自分がウイルスを持ってしまった可能性や家族にうつすかもしれないリスクを考えて、このようにした。


話を戻す。

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症について 水際対策の抜本的強化に関するQ&A」によると、日本に入国した日の過去14日以内に「検疫強化対象地域」に滞在歴がある人は以下のような対応を求められている。

□ 健康状態に異常のない方も含め、検疫所長の指定する場所(自宅など)で入国の次の日から起算して14 日間待機し、空港等からの移動も含め公共交通機関を使用しないこと
問1 入国した次の日から数えて 14 日間、検疫所長が指定する場所で待機して、外出できないとのことですが、指定される場所は具体的にどこになるのですか。
自宅など国内の居所を想定しています。
問2 日本に居所のない場合はどこで待機することになるのですか。
ホテルや旅館など、出国前に御自身で確保した宿泊施設を指定することを想定しています。なお、宿泊にかかる費用については御自身で負担いただくこととなります。

(これは要請の一部。他にも様々な対応が求められているけれど、ここでは割愛する。詳しくは↓)


実際にホテル待機してみて、この対策は全員が言われた通りにするのは難しいんじゃないかと思った。非現実的だ。


まず「自宅待機」とあるけれども、幼児や高齢者と一緒に住んでいる人は、家族にウイルスをうつすリスクを考えて自宅待機をしたくないと思う。

そういう場合は自分でホテルをとることになる。

でも、14日間のホテル代なんて高額だ。隔離生活を送るわけだから、カプセルホテルやドミトリーは使えない。これらは宿泊料金が安いけれども、お風呂やトイレなどを他人と共有するから感染させるリスクが高くなる。

もし仮に14日間ホテルで隔離生活を送れることになったとしても、食べ物を買いに外へ出ないといけない。


1人暮らしの場合なら安心して自宅待機ができるけれども、やっぱり食べ物を買いに外に出ないといけない。

それに、1人暮らしなら公共交通機関を使わずに空港から自分の家に帰るのは難しいんじゃないかと思う。


今、コロナウイルスの影響で仕事や留学で海外に行っていた人が帰国を余儀なくされている。

このような人たちがもしコロナウイルスに感染していて、誰かにうつしてしまったとしても、その人だけを責めることはできないと思う。


検疫強化対象地域からの帰国者によるウイルス持ち込みを防ぎたいのなら、空港内・空港近くにあるホテルを帰国者向けに14日間開放とかしてほしい。

これなら公共交通機関をなるべく使わずにホテルまで行けるし、もしウイルスを持っている人がいても空港付近に留めることができる。

空港内や空港付近のホテル代は高いから、待機者(仕事や留学で検疫強化対象地域にいて、緊急帰国した人)へ向けてホテル代の補助を出すとか、食事を出すとかしてほしい。


今まで経験したことがない非常事態で、対策を練る側も対応に追われているのだろうけれど、もっと帰国者の立場にたった対策がほしいなと感じる。


サポート代は、本代や経験代に使わせていただきます。そして、もっとおもしろい記事が書けるようにします!