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実は、みんなプチ環境教育隊員になってほしいと思っている【一時帰国30日目】

4月22日。今日はアースデイだ。

アースデイとは「地球環境について考える記念日」で、毎年各地で地球環境に関すること、最近ではSDGsに関するイベントが行われている。

私は一応青年海外協力隊の環境教育隊員なので(活動らしい活動はあまりできないまま一時帰国になったけど…)、今日は、ドミニカ共和国で活動していたときに感じた違和感について書こうと思う。


ドミニカ共和国で生活していると、環境問題にあまり関心がない人でも、道端にゴミが散乱していることやビーチに多くのプラスチックゴミが打ち上げられていることが気になるはずだ。それくらいゴミが多い。

それである日、環境教育隊員以外の人にこう言われた。


「このゴミ、環境教育隊員でなんとかしてよ~」


・・・ん?

おそらくこの発言に深い意味はないのだと思うのだけれど、何か違和感を感じた。


はっきり言うと、国中の道という道にゴミが散乱しているこの現状は、環境教育隊員だけがいくらがんばってもなんとかできないと思う。

環境教育隊員はドミニカ共和国に10人前後。

今、いくら環境問題にスポットライトが当たっているとはいえ、環境問題は現地の人たちにとって(日本に住む大半の人たちにとっても)、「自分の生活がすぐに脅かされることはない、後回しにしてもよいと思える問題」だ。

環境教育隊員が2年間がんばって活動して、配属先の人たちや地域の人たちの意識が変われば良い方だと思っている。


より環境教育の効果を高めるためには、

実は、私は密かに「全隊員がプチ環境教育隊員になってくれたらいいのになぁ・・・」と思っている。笑

というのも、環境問題は環境教育隊員だけが関わっているものじゃなくて、どんな隊員にも関係があり、当事者になる問題だと思っているからだ。



例えば、理科教育や小学校教育。

子供が環境問題に関心をもってくれるかどうかは、そもそもその子が理科や算数をきちんと理解しているかどうか、自然環境に興味を持っているかどうか、道徳心を持っているか(これ、日本では環境問題は道徳の問題でもあると勝手に思っているのだけれど、海外ではどういう気持ちでやってるんだろう?)、などに左右される。


それから、コミュニティ開発や観光。

村落でのエコツーリズムや観光業を盛り上げたいなら、観光と自然保護のバランスをとる必要がある。

観光客が来すぎて元々あった自然が破壊されたり、観光客が持ち込んだゴミが散乱して景観が損なわれたりしてしまえば、それは持続可能な観光業じゃなくなってしまう。


あと、ゴミの話に戻ると公衆衛生や看護師も。

道端に空き缶やプラスチックの容器が落ちていると、そこに雨水がたまり、マラリアを媒介するネッタイシマカが卵を産んで繁殖してしまう。

だから、人々にポイ捨てをやめさせることは、マラリアが流行する地域ではマラリアの患者を減らすことにも繋がる。


たぶん、みんな自分の活動で精一杯なのだろうけど、この文章をたまたま読んでくれた人が「自分のこの活動って、環境問題に結びついてるよな」とか思ってくれたら嬉しい。



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