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夏の体調不良は、糖質過多の食習慣から始まる。そのサインは、不眠だ🫣

私は、患者さんの体の状態と食の関係を
生化学的に考え、食の改善により症状を
薬に頼ることなく改善させようとする医者です。

この時期に夜間熟睡が出来ず、次の日の体調が良くない
人達や睡眠が浅くてよく夢ばかり見る人達が増えてきますね。
その原因について考察してみましょう!

夏に皆さんが好んで食べたいものを見てください。
1年じゅう炭水化物や糖質を食している日本人が、この暑い時期に
更に炭水化物や糖質を食べているのです。
次の図を見てください。(熱くなると日本人が食べたくなるものです)

(私は、非必須栄養素の糖質の取りすぎが生活習慣病を作っていると
考えています・・・)
※非必須栄養素=食べなくても生きて行ける物

夏の食事はタンパク質不足になりやすい!

「暑い時は、熱中症にならないように、水分を充分とりましょう」と
テレビで医者が言っていますが、
日本人は、熱い時に何を飲んでいるのでしょうか?
次の図を見てください!

飲料水も糖質だらけの物を飲んでいます。
飲料に糖質を入れるのは、脳を糖質中毒にさせて
習慣的に飲ませようとする食品会社の悪智恵です。

いかにも健康的な飲み物に見える経口補水液、エナジードリンク、
スポーツ飲料にさえ糖質が入れられている。
食べるものも飲むものもすべて糖質を摂取しています。

昆虫をはじめ、すべての動物には決まった食のルールがあります。
糖質過多の食事をすると
体を作る材料であり、体を機能させる材料であるタンパク質不足が
起こり始めるのです。必須栄養素であるタンパク質が不足すると
当然体調不良が起きてきますね。
次の図を見てください!

炭水化物の多い食事をするとタンパク質が減り、
逆にタンパク質の少ない食事で糖質過多の食事をする事がわかる

上記の図に見られる炭水化物摂取量とタンパク質摂取量の関係は、
全ての動物に当てはまるそうです。
つまり、炭水化物(糖質)を多く摂取するとタンパク質不足が
起きやすいのです。

(逆に肉食である熊が人里に現れ、イモや果物などの炭水化物を食べようとするのも、山の中に狐、狸などタンパク質の原料がいなくなることが
原因だと思われます。)

ただでさえ炭水化物が6割ものバランスの良いと言われる肥満の原因に
なっている食事をさせられている日本人が、
暑い夏に糖質を摂取するわけですから、タンパク質不足になるのは
当然と言えると思います。

食事が、体調不良の原因になっています。

では、栄養失調から始まる体調不良のサインが何故?
熟睡が出来ない事なのかを生化学的に説明しましょう!

私は、特に若者が夢をよく見たり、何度も目が覚める原因は。
睡眠ホルモンであるメラトニンが栄養失調により充分作られていないと
考えています。

(熟睡できないと体の健康を維持するのが困難となってきます。
睡眠中に体の修復(オートファジー)が起きているからです。)

それでは、メラトニンという睡眠ホルモンがどのようにして作られるのかを
見てみましょう!
次の図を見てください!

睡眠ホルモン、メラトニンは、タンパク質とミトコンドリアのエネルギー代謝に
使われるビタミンB群が無いと作れません。

私は、栄養状態を診る時に必ず、睡眠の状態を聞きます。
良く夢を見たり、何度も目が覚める人達は、糖質過多の食事で
ビタミンB群欠乏か、タンパク質が不足しています。

タンパク質欠乏は、血液検査でBUN(尿素窒素)<12で証明できます。
BUNは、腎機能だけでなく、
摂取したタンパク質のカスの量を示しています。
BUN<12の人は、タンパク質欠乏症で糖質過多の食事をしているのです。

だいたい熟睡できていない人は、BUNの数値が低めであり、
タンパク質の摂取量が足りていません。
めまいや頭痛などの体調不良で、脳神経外科の私の所に来られますが、
多くのお医者さんは、
食事や栄養失調に気づいていない事が多いのが現状です。

私の経験から食事を高蛋白低糖質食に変えると熟睡できるようになります。

多くの神経伝達物質は、タンパク質から作られますが、
ビタミンB群、鉄、マグネシウムが欠乏していても作られません。

(上記に示した黄色の四角で囲んでいるのが、ビタミンB群と鉄、
マグネシウムです。)

次の人間の細胞がエネルギーを生み出す図を見てください。

糖質過多の食事をするとビタミンB群、鉄、マグネシウム不足になる事を
理解してもらえると思います。

ブドウ糖(糖質)からエネルギーを生み出すのには、
ビタミンB群は2回必要になる。
いっぽう脂質からエネルギーを生み出すのには、
ビタミンB群は一度だけで済む。
脂質が燃料の場合が効率的なのである。

人間の細胞のミトコンドリアでエネルギーを生み出す際に必要な
燃料は、ブドウ糖と脂肪酸ですが、脂肪酸からエネルギーを生み出す際には
ビタミンB群は、1回しか使用しませんが、
ブドウ糖からエネルギーを生み出す際には、
ビタミンB群を2回必要とします。

糖質過多の食事は、食べれば、食べる程、
ビタミンB群や、鉄、マグネシウムを消費して

栄養失調になる事を知らなければなりません。

特に若い女性で、甘い物を好んで食べている人達は、
鉄欠乏性貧血に、なっている人たちもいますし、セロトニンが作られなくて
うつになっている人もいます。

(幸福ホルモンのセロトニンが減るとうつになります。鉄欠乏性貧血の
女性は、うつ傾向が在りますね。タンパク質も足りていませんから、
体調不良を訴えていますね。)

当然メラトニン(睡眠ホルモン)は、セロトニンから作られますから
うつ傾向のひとは、熟睡が出来なくなってきます。

また、マグネシウムが欠乏すると、筋肉が収縮しやすく成るため
こむら返りが起きやすくなってきますよ!
(そこの糖質ばかり、食べている人へ)

日本の薬漬けにされている高齢者の患者さんの多くも糖質過多の
食事をしているため、タンパク質不足(BUN<12)の人達が多く
みんな眠剤を欠かすことなく飲んでいます。

熟睡できないのは、タンパク質不足や栄養失調のサインである」という
私の理論ご理解いただけたでしょうか?

最期に本論からそれますが、
暑い時には、冷たいものを好んで食する傾向があるものですが、
体の中で冷やしてはいけない場所があります。

それは、「おなか」ですよ。😠

腸内細菌は、冷やされると怒り出す傾向がありますから、
おなかだけは、冷やさないでくださいね。

医療が充分でない時代には、日本人は、暑い時期でも
「はらまき」をしていたんです。
昔の人達は、屁理屈ではなく、
経験から健康を維持しようとしていたんです。
腹巻を知らない人のために次の図を見てください。🫣

おっさんのように1日中しないでいいんですよ。
クラーの中で寝る時におなかだけは、腹巻をして冷やさないでくださいね。

ただでさえ、栄養失調で体調不良の日本人が多いのに
この夏の暑い時期は、冷たい炭水化物や糖質が多量に含まれる飲料を
摂取して体調不良になる人が増加します。

食べ物は、好き嫌いで選ぶものではなく
体に必要なものを取らないと体調を崩しますよ!🤐

     ありがとうございました。🫣

おまけ!
タンパク質を取る際に気を付けてほしい事があります。
出来るだけ国産の肉や魚、卵、豆類を選んでくださいね。
日本には食の安全と言う概念が無く、
食料自給率の低い日本は、EUなどの食の安全に厳しい国が
輸入禁止にしているような食品を輸入していますよ。
日本は、国民の健康など心配していない国ですから・・・🤐

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