真っ黒バナナの転生〜巴里ばな奈、見ぃつけたっ
忘れたころにやってくる、この瞬間。
「うわあああ、また出たなっ、真っ黒バナナ。どうしよ〜ん!!」
前回は2ヶ月前、キレッキレの我が空間把握力のおかげで、自分で言うのもなんだけど見事な創作バナナ・タタンという形で黒バナナを蘇生することに成功した。
時はさかのぼり、先週の2月2日、クレープの日。いつもは皮のことしか考えていないけれど、ちょっと斑点がでているくらいなのに一房50サンチーム(80円くらい)という衝撃的にお買い得になっていたバナナをみかけた私。
そういえばバナナ&ヌテラクレープなんてOtto氏は喜ぶんじゃなかろうか?という思いやりが芽生え、いそいそと買って差し上げていたのであった。
でもまあ、一房はそうそうすぐには消えるはずもなく。
で、案の定すぐに真っ黒くなってしまったのである。
喉元過ぎれば存在を忘れる、むしろ忘れたい。それが黒バナナ。
登場自体がレアでしかも遭遇してもすぐに逃走するけど、倒せば経験値フィーバーいえーい!!なメタルスライムを彷彿とさせる黒バナナ。
私がバナナを買うというレアな頻度で現れて、蘇生させるとリメイク経験値がぐいんとあがる気はする黒バナナ。
メタルスライムと違ってこやつは逃げも隠れもしない。救うしかないのだ。
今回はどう転生させようかなあ・・・。
作りたいものリストを眺めると、前回の材料クイズのときに、おなじみのPATAさんがぼそっと「東京ばな奈」とおっしゃっていたことをメモっていた。んん!これだこれ!!
これ、たしかふわふわなスポンジっぽいやつの中にバナナクリームが詰まってるやつだよな・・・?と思って、とりあえず本家本元を検索。
たっぷりのバナナかすたあどをスポンジケーキでふんわり包みこんでおつくりしました。(上記サイトより引用)
やはりスポンジとバナナのカスタードクリームでできているようだ。
これ、バナナの曲線は難しいけど、小さいロールケーキの端っこをきゅっとすればそれっぽくなるんじゃないか?
よくよくサイトを見てみると、ポケモンとコラボした可愛らしいピカチュウ東京ばな奈なんてものある。
スポンジ柄、プレーンなだけじゃつまらないな・・・というお決まりの変人ぶりが飛び出す。でもさすがにピカチュウは無理だしなあ。
頭のなかでできそうな柄をいくつかイメージして、決めた。
よし、テーマは、地元が世界に誇る草間彌生風に、YAYOIワールド×TOKYO BANANA。ドット柄でいこう。
スポンジは、ロールケーキ用のレシピでこちら。このレシピだと天板の大きさが大きめなので、卵4個分で他の材料も計量。
バナナクリームは、バナナといえばドールでしょ!ってことでこちらのレシピを参考に。
材料はこちらでーす!菜箸より上がスポンジ、下がバナナクリーム。牛乳はジーマーミ豆腐を作ろうと思って買っていた豆乳が大量にあったので、豆乳で置き換え。ドット柄用にココアパウダーを適当に用意。
恒例のクイズの答え合わせ、anco.labさんが「巨大なヒョウ柄東京ばな奈」、ぽなちゃんが東京ばな奈に一票ということで、東京ばな奈ワードが入っているので同列優勝!👏👏おめでとうございます〜!
「ものすごくおいしいもの」とお答えいただいたかんじいさんは特別賞です!
PATA様、「マーブルココアバナナケーキを編み込みで作る!」とは、あまりに斜め上行きすぎてよくわからなくなってます(笑)アイデアいただいたのに残念賞!
ほか、お答えいただいたPezioさん、えりちゃん、かなこさん、しずかさん、大体あっていますけども、東京ばな奈ワードがあればなおよしなのでした!
今後ともご贔屓に〜🙏
さてさて、本題に。今日はハンドミキサー頼りでぎゅいんぎゅいんいきまっす。
まずはメレンゲを。だいぶコツをつかんだので失敗しなくなってきた。
卵黄にメレンゲののこりの砂糖をいれて、こちらもハンドミキサーで攪拌。
白っぽく、もーったりとするまで混ぜる。
マヨネーズに見間違えるくらいになったらOK。
ふるった薄力粉をいれて、さらにハンドミキサー。
メレンゲを3分の1入れてここまでハンドミキサーで混ぜたら、メレンゲのボウルにこちらを投入して、ゴムベラでさっくり混ぜる。
目分量でココア生地用の生地を別に分けて、ココアパウダーを入れ、ココア生地を作る。
さあきた、ここでハプニング!!
このあと、絞り袋にいれてココア生地をドット状に絞り出そうと思ったら、生地が予想以上にゆるくて思い描いていたようなドットが描けない・・・!!
ということで急遽、YAYOIに代わりTARO、すなわち岡本太郎化することにした結果が、こちら。
お菓子作りは爆発じゃー!!
ランダムにスプーンで勾玉っぽくすればドットにはならずともヒョウ柄っぽくはなるのではなかろうか、という方針転換。
こちらを先にオーブンで2、3分焼いてからプレーン生地を流し込む。
17分くらい焼き上げて、天板からはずして完全にさます。
どうなっているのかドキドキすぎる。
スポンジを冷ましている間に、バナナカスタードクリームを作っておく。
豆乳カスタードクリームのベースに、コアントローとバナナのみじん切りを加える。外はあんなに黒くても、中は黒くないんだよねえ。
さーて。スポンジが冷めたところで、ひっくり返してシートを剥がすぞー。
おお!!
おおおお!!
オーブンシート、きれいに剥がれた。
目指した形ではないけども、シートを剥がす瞬間のえもいわれなすぎる高揚感がクセになりそうだ。
定規で測って、大きいかな?と思いつつも、とりあえず6等分してみる。
ラップをしいて、生地をのせ、バナナクリームをのせたら、
ラップごと巻いて端っこをきゅっとキャンディっぽくなるようにねじる。すぐねじれがほどけるので、豆結びにした。
これを6個全部つくったら、冷蔵庫へ入れて冷やし固める。2時間後くらいに写真撮ってみようと3つほど開封の儀。
さあみなさん、こちらが、本家本元の東京ばな奈よりだいぶ大きい、
巴里ばな奈(TARO風)、でーっす!!
巻いてみるとなかなか岡本太郎風も悪くない。
こちら断面。スポンジが厚めだけど、それっぽくはなっている。
肝心の味は、一口たべて記憶にある東京ばな奈の味が蘇るほどには、それっぽかった!!成功成功!!
そもそもの東京ばな奈を知らないOtto氏の反応はそれはもう、「なんじゃこりゃ?」状態だったけれど、味見したら「悪くないだろう」といって食べていたので、普通にお菓子としてはアリなんだと思う。
・・・だがしかし。今回はこれで終わりじゃない。
ご想像のとおり、まーだまだ残っている黒バナナ。
ただでさえ自身の記憶力が海底の藻屑みたいになっている昨今、失敗を克服するのは早いほうがいいと思い、TARO風・巴里バナナのイマイチな点をリベンジして当初目指したYAYOI風にチャレンジすることにした。暇か?暇なんだ。
【TARO風の失敗点と改善点】
・柄、たぶん絞り袋だとうまくいかない → 別のツールで
・スポンジ自体が分厚い → 材料が多い。卵を4つから3つに減らす
・出来上がりが大きい → 半分でもいいくらいなので、スポンジをカッティングする際、6等分から12等分へ
なお、絞り出し袋に変わる別のツールはこちらを使ってみた。これなら液だれしないし、細かい点も絞り出せるのではとの算段。
多少ばらつきあれど、計画どおおおおおり!前よりもだいぶドット!!
焼かれている様子が可愛らしい・・・。
剥がす瞬間、今回もワクワクするぅ!
これ、他にもお絵かきできそうだなあというまた欲が湧いてきてしまった・・・。
12等分したら、大きさもだいぶ本家本元に近づいた気がする。
さあみなさん、2度目の正直、こちらが、
巴里ばな奈(YAYOI風)、でーっす!!!
ドットをさらにランダムにしたほうがよかったような気もするけど、まあ許容範囲ということで。かわいー!
断面もちっこいロールケーキでーっす!!
ひとりでキャッキャはしゃぐ私をよそに、さすがのOtto氏も呆れ返っていた。スイーツモンスターにも呆れられるこの執着心よ。。
とにもかくにも、やり直しはあったけれど、真っ黒バナナの転生に今回も成功。
無事、壮大なオペが終了したので焼肉でも食べることとしよう。お疲れ、私。
俺はミルくんを共食いしたい🐶
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